ダークウェブ上で売買されている日本のクレジットカード情報の平均価格は4905.89円
NordVPNは、ダークウェブ上で売買されている7,000件の日本のクレジットカード情報を分析した。この調査により、日本のカード情報の平均価格は4905.89円であることが判明した。
「日本のクレジットカードは世界で最も高価です(世界平均価格は1102.09円)。日本という国の裕福さ、生活の質の高さが反映されているからです。紛失または盗難カード情報が不正利用されると、たいていの場合、その債務は銀行に降りかかります。
しかし、カードの不正利用補償期間60日後、またはカードをETC車載器に入れっぱなしにしていた場合、あるいはキャッシングに使われた際に暗証番号が知られていたり、その他、利用者側に重大な過失がある場合などは、カード利用者に債務が課される可能性もあります。」と、NordVPN最高技術責任者のマリユス・ブリエディス氏は述べている。
日本のクレジットカード情報の平均価格は4905.89円
日本のクレジットカード価格は114.25円から8568.64円までの幅が見られた。2,089件と最多だった価格は8568.64円だが、全体の平均価格は4905.89円だった。
最も高価な日本のカード情報に対して、ダークウェブ上で最安値のカード情報はホンジュラスのもので、その平均価格は114.25円にも満たないもの。
「カード情報の価格はほぼ需要により決まります。その需要が大きければ大きいほど、犯罪者たちは売ろうとする特定の情報の価格を吊り上げられるのです。
この場合、どれだけ金を盗みやすいかカードか、またいくらほどの金額を盗めるかというのが需要と直接的に関わっています。従って、生活の質がより高い国、または銀行のセキュリティ対策が他より弱い国のカード情報というのが最も高価なのです。」とマリユス・ブリエディス氏は話す。
約7,000件のカード情報漏洩で影響を受けた日本
7,049件の盗用カード情報が 日本人のものだと判明。最も影響を受けている国はアメリカで、4,481,379件の売買カード情報のうち、1,561,739件がアメリカ人の所有するものだった。
次いで影響を受けている国はオーストラリアで、ダークウェブ上での流通が確認されたカード情報は419,806件にのぼった。
日本でのクレジットカード利用はいまだ欧米諸国には及ばないが、アジアにはほかにも近年のカード利用が目覚ましく伸びている地域がある。しかしクレジットカード詐欺も増加し、日本クレジット協会によれば日本では2000年に309億円のピークに達したとのことだ。
クレジットカード詐欺を防ぐことはできるのだろうか?
マリユス・ブリエディス氏はこう説明する。
「クレジットカード情報が盗用される最も一般的な方法は総当たり攻撃です。つまり、犯罪者はカード番号やセキュリティコードを推測しようとするのです。
カード番号のはじめの6~8桁はカード発行会社のID番号です。それさえ分ればハッカーは残りの7~9個の数字を推量するだけです。16番目の数字はチェックデジットで、これはカード番号の入力時に間違いがなかったかを確かめるためだけに使われるものです。」
自己防衛のため、カード利用者にお勧めするのは、常に警戒を怠らず、あやしい取引がなされていないか毎月の明細書を確認すること。セキュリティ対策のしっかりした銀行を選ぶことも大切だ。
関連情報:https://nordvpn.com/research-lab/payment-card-details-theft/
構成/DIME編集部