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発売の噂が絶えない次期「iPhone SE」の気になる仕様と新機能

2022.02.11

2022年2月時点で、最新のiPhoneシリーズといえば「iPhone 13」になりますが、廉価モデルとしていまだに根強い人気があるのが「iPhone SE(第2世代)」。ホームボタンでの操作性や、コンパクトで握りやすいボディサイズが魅力とされ、愛用している人も多いでしょう。

そんなiPhone SE(第2世代)は、2020年4月15日に発表され、2022年春には2年が経過することになります。そろそろ「iPhone SE(第3世代)」が出るのではと考えている人がいるかもしれません。

では、iPhone SE(第3世代)はいつ頃、どのようなスペックで登場するのでしょうか。iPhone SE(第1世代)とiPhone SE(第2世代)の発売時期や仕様を確認しながら、予想してみます。

iPhone SEは第1世代から第2世代までに4年もの月日が

iPhone SE(第1世代)

iPhone SE(第1世代)が発表されたのは、2016年3月21日。先にも触れた通り、iPhone SE(第2世代)は2020年4月15日に発表されており、4年ものブランクがあったことがわかります。

iPhone SE(第2世代)

このことから、iPhone SE(第2世代)の発売から2年が経過する今年(2022年)には、まだiPhone SE(第3世代)が登場しないことも考えられます。

しかし、発売から約2年が経過するiPhone SE(第2世代)の売れ行きがいまだに好調であることから、アップルが早いタイミングでiPhone SE(第3世代)を用意し、販売台数を増やそうと考える可能性も十分あるといえるでしょう。

iPhone SE(第3世代)発売の鍵は〝新型コロナ〟と〝生体認証の仕様〟にある?

コロナ禍がiPhone SE(第3世代)の発売に関わると想定したのは、iPhone SE(第2世代)に「Touch ID」(指紋認証)機能が搭載されているからです。

iPhoneは、「iPhone X」シリーズ以降のハイエンドモデルで、ホームボタンを廃止したデザインを採用しています。これは、ホームボタンに搭載していたTouch ID機能を廃止し、顔認証によるロック解除「Face ID」へと移行したことを意味しており、現行モデルである「iPhone 13」シリーズでも、Touch IDには非対応となっています。

iPhone 13

コロナ禍の現状では、マスクを着けて過ごす時間が多く、顔認証がうまく作用しないこともあります。特に屋外で顔認証でロックを解除しようとすると、Apple Watchを使用していない場合は一度マスクを外さなくてはならないケースがほとんど。防疫という観点からも、多くのユーザーから改善が望まれる仕様になっています。

もしアップルが指紋認証の必需性を感じ、ホームボタン搭載モデルとしてiPhone SE(第3世代)に白羽の矢を立てるのであれば、発表はそう遠くない未来かもしれません。

iPhone SE(第3世代)にホームボタンへTouch ID機能を搭載する仕様か?

しかし、iPhone SE(第3世代)がTouch ID機能に対応するとしても、ホームボタンに搭載されるかは、わかりません。

というのも、「iPad Air」や「iPad mini」といったタブレットシリーズでは、電源ボタンに指紋認証センサーを搭載して、Touch IDでのロック解除に対応しています。

iPad Air(第4世代)

そのため、iPhone SE(第3世代)でも、iPhone 13シリーズなどと同様に、ホームボタンのないデザインを採用しながら、指紋認証機能を搭載する可能性も否定できません。

とはいえ、iPhoneシリーズで電源ボタン内蔵のTouch IDとなると、歴代iPhoneでは初の搭載となるので、廉価モデルのiPhone SEではなく、2022年に登場が予測される、新型「iPhone 14」(仮称)での採用になるかもしれません。

コンパクトが売りのiPhone SE、デザインはどうなる?

発表から約2年が経過するiPhone SE(第2世代)が今も支持される要因の一つに、コンパクトで扱いやすい筐体があるでしょう。近年のスマートフォンは動画配信サービスなどをより楽しめるように、大画面化が進んでいますが、片手でも手軽に操作できるコンパクトさを求めているユーザーも多くいます。

【参照】株式会社Belong 中古スマートフォン販売サイト「にこスマ」
2021年1月~12月の中古スマホ/機種別年間販売数ランキング

iPhone SE(第1世代)とiPhone SE(第2世代)は、歴代のiPhoneシリーズのボディデザインを活用し、構成パーツを替えることで、安価に販売されているモデルです。

〝コンパクトなデザイン〟の需要と〝旧モデルのボディデザイン〟という要素を掛け合わせると、iPhone SE(第3世代)のデザインベースは、ホームボタン搭載モデルなら「iPhone 8」シリーズなど、ホームボタン非搭載モデルであれば「iPhone X」などが挙げられるでしょう。

ただし、これらのモデルはいずれも4G・LTE通信対応モデルであり、5G通信には非対応。もしiPhone SE(第3世代)で5G通信に対応するのであれば、「iPhone 12」「iPhone 12 mini」といった、2020年発表のモデルのボディデザインを活用する可能性も十分考えられます。

iPhone 12(左)/iPhone 12 mini(右)

iPhone SEは最新のチップセットを搭載する仕様が通例

2016年発表のiPhone SE(第1世代)は、2015年発表の「iPhone 6s/6s Plus」と同様の「A9チップ」、2020年発表のiPhone SE(第2世代)には、2019年発表の「iPhone 11」シリーズと同様の「A13 Bionic」が採用されています。

つまり、春に発表された歴代のiPhone SEシリーズには、前年秋に登場しているiPhoneのハイエンドモデルと同じチップセットが搭載されてきたのです。

このことから、もしiPhone SE(第3世代)が2022年春に発売されるとなると、チップセットには、iPhone 13シリーズと同様の「A15 Bionic」が採用されると考えられます。

iPhoneの「USB Type-C」対応はiPhone 14(仮称)に期待か

ここ数年、iPhoneの最新モデルが登場する前に、必ずといっていいほど話題になるのが「USB Type-Cに対応するのか」という期待でしょう。

現行のiPhone 13シリーズに至るまで、iPhoneシリーズではUSB Type-Cに対応してきませんでした。しかしEU(ヨーロッパ連合)は、廃棄物を減らすために充電端子をUSB Type-Cに統一する方針を2021年に発表しており、アップルの対応を待つ形となっています。

現行のiPadシリーズやMacBookシリーズではUSB Type-Cに対応しているため、iPhoneでの対応も十分考えられるでしょう。とはいえこちらも、電源ボタン内蔵のTouch IDと同様に、最新の仕様としてiPhone 14(仮称)といったモデルに搭載されるかもしれません。

MacBook Pro

また、USB Type-Cに対応するのではなく、ワイヤレス充電と「MagSafe」の充電に絞り、Lightning端子は廃止する可能性も考えられます。MagSafe対応のモバイルバッテリーなども登場しているため、いずれ〝充電ケーブル〟という概念自体が、iPhoneからなくなるのかもしれません。

※データは2022年2月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/佐藤文彦

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