「サッカーボール」と一概に言っても、様々なサイズや種類が存在しているのをみなさんはご存じだろうか?
サッカー初心者の場合は購入を検討する際に、どんなサッカーボールを選べばいいのか悩むことも多いかもしれない。そこで今回はサッカーボールの種類や選び方のポイントをわかりやすく紹介していく。
サッカーボールのサイズは何種類?
サッカーボールのサイズは、1号から5号までの5種類が存在する。各サイズは直径が1~2cm程度、重量が50g程度ずつ異なり、実際に競技用具として使用できるサイズは3号・4号・5号の3種類となる。
1・2号サイズは乳幼児用・室内用のおもちゃとして利用されるほか、サインボールや記念用として活用されることもある。
公式戦で使用されるのは5号サイズ
各国のプロサッカーリーグのような公式戦で使用されるサッカーボールのサイズは国際サッカー評議会(IFAB)が定める競技規則で定められており、現在は5号サイズが採用されている。
小学生の試合では4号サイズを使用
大人と体格差のあるU-12(小学生以下)の公式戦では、5号サイズより直径2cm・重さ60g程度小ぶりな4号サイズが使用される。
3号サイズは幼稚園児などの子供向け
3号は実際の競技用としては最も小さい号数となっており、幼稚園児や小学校低学年の子供が扱うにはちょうど良いサイズとなっている。
サッカーボールの製法|接合方法で大きく変わる!
サッカーボールは製法によっても性能や価格が変わる。特に注目すべき点は接合方法で、サッカーボールを選ぶ目的や、自分の目指すレベルに合わせて、ボールの製法を選ぶことが重要だ。
熱接合
「サーマルボンディング」や「アセンティック」と呼ばれる熱接合製法。均一に圧力をかけてパネルの境目を圧着するので真球性が高く、どこを蹴っても同じ蹴り心地が得られる。また、縫い目がないため雨が降っても水を吸収しづらく、重くならないのもメリットだ。
世界各国リーグの公式試合球として使用される一方で、販売価格は高めに設定されているので、練習用や初心者向けではないだろう・
手縫い
太い糸を使って1つ1つ手作業で縫う、最も一般的な製法。縫い目開きが起きにくく耐久性の高さが特徴である。また、リーズナブルな価格設定のものが多いながらも、品質も良いため、練習から試合まで多岐に渡って使われる。実用性の高さが魅力だ。
機械縫い
機械縫いは、細い糸を使って細かく縫われている。ほかの製法と比較するとやや耐久性が低い製法のため、比較的安価に購入できるメリットで、遊びやレジャー目的などで使用するのに適している。
ハイブリッド
サーマルボンディングなどの熱接合と機械縫いを組み合わせたハイブリッド製法。パネル端面を接着し、機械縫いより強度が高いのが特徴である。比較的安価なのもあり、練習用のボールに適しているといえるだろう。
サッカーボールの選び方のポイント
上記ではサッカーボールのサイズや種類などの基本情報について説明してきたが、ここからはより具体的なサッカーボールを購入する際の選び方について説明していく。
芝用か土用か|弾みやすさで変わる
サッカーボールに使われる素材には、芝のピッチに合うラテックスチューブと、土のピッチに合うブチルチューブが存在する。ラテックスチューブは伸縮性に優れ、弾みやすいため、柔らかい芝のピッチとの相性が良い素材だが、固い土のピッチでは弾み過ぎてしまうので注意が必要だ。
一方で、土のピッチに合うブチルチューブは衝撃に強く耐久性が高いのが特徴だ。衝撃を吸収するため柔らかい芝では弾まず扱いづらいが、ハードな地面に対する耐久性とちょうど良い弾み具合が売りで、土のピッチでの使用に適している。
購入する際は、芝で使うことが多いのか、それとも土のグラウンドで使うことが多いのかという点を踏まえて検討してみてほしい。
価格|相場は2500~5000円
サッカーボールを購入する際は、当然ながら価格も重要な要素となるだろう。サッカーボールの相場は2500~5000円が一般的だが、熱接合で製造された公式検定球は1万円以上する場合もある。
レプリカ商品はデザイン性が高く安価な一方で、試合用と違い壊れやすく、実際の練習や試合には向かないので注意が必要だ。
【参考】アディダス(アディダス) サッカーボール FIFA2021 リーグ ルシアーダ 5号検定球
文/praia