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精悍なスタイリングに抜群の悪路走破性を備えた「アウトランダーPHEV」の進化を検証

2022.02.02

8年ぶりにフルモデルチェンジを行った、三菱アウトランダーPHEV。その威風堂々としたスタイリングは、三菱自動車のフラッグシップモデルとしての風格を持っている。三菱らしい悪路走破性と快適な車内。全てが進化しているモデルだ。

その車格は世界に通用するプレミアムSUVとしての風格と上質さ

迫力あるスタイリングは、世界のプレミアムSUVと肩を並べられるほどの重厚感が演出されている。高められたボンネットフードと厚みのあるボディ、サイドに描かれたキャラクターラインと、20インチの大径ホイールが存在感を発揮する。

全長4710×全幅1860×全高1745mmと先代より全長+15mm、全幅+60mm、全高+35mmとひとまわり大きくなったが、見切りの良さとアイポイントの高さ、クルマの軽快な動きと相まってそれほど大きさを感じさせない。アラウンドビューカメラの装備もあり、車庫入れや狭い路地での通行ではカメラを使って運転すれば、大きな問題にはならないだろう。

都会的なシチュエーションに馴染むデザインを持ち、「BOLD STRIDE(ボールド・ストライド)」と呼ばれる、三菱の新たなデザインコンセプトの最初のモデルとなる。堂々とした存在感と大地を踏みしめる力強さが表現されている。三菱のSUV車共通スタイリングのダイナミックシールドも堂々としたデザインに寄与している。

有料色のブラックダイヤモンド×ディープブロンズメタリックの2トーンカラー。ブラックダイヤモンドは3コートの特別なカラーで、ガラスを使った密度の高い光る層を追加することで、光の当たらないところでは漆黒、光が当たると強い輝きを放つ。ホワイトダイヤモンド×ブラックマイカが人気とのことだが、ブラックダイヤモンドも深い輝きが楽しめる。カラー展開は全10色になる。

最上級のPグレードにはセミアニリンレザー(ブラック&サドル タン)が標準装備となり、ブラックレザーやライトグレーレザーなども用意される。インストルメントパネルやドアトリムも同色として、本物志向と高級感を演出している。座り心地も良くしっかりと体をホールドしてくれる。街中はもちろん、悪路においても体がブレることなく座っていられる安定感の高い仕上げになっている。

12.3インチのフルカラー液晶ドライバーディスプレイは、先進的なエンハンスモードとクラシックモードに切り替え可能で、エンジン出力やEV出力、さらに7つのドライブモードの切り替えなどを表示する。

ドライブモードはノーマル、エコ、ターマック、グラベル、パワー、スノー、マッドと、運転スタイルと路面状況に応じて選ぶことができる。通常ならばノーマルで十分だが、燃費や電費を気にする時ならばエコモードもありだ。路面が濡れていたり雪の場合はスノー、悪路を楽しむ時などに使えるグラベルやマッドなど、どんな路面でも走れる三菱らしいモードセレクトが用意されている。

電気だけでおよそ100km弱の日常使いを全てカバーできる

アウトランダーPHEVには、2.4Lのガソリンエンジンも搭載されるが、基本的には極力エンジンの始動を行わず、総電力量20kWhの大容量駆動バッテリーを使用しEVでの走行を行う。街中ではノーマルモードで十分だが、幹線道路の加速などではパワーモードを使うと、電動車である途切れの無い鋭いパワーであっという間に速度が上がるほどだ。フロントに85kW、リヤに100kWのモーターを配するツインモーター4WDシステムを組むことで、後ろからも押し出してくれるようなフィーリングを感じる。EV走行換算距離ではJC08モードで99km(P,Gグレード)103km(Mグレード)、WLTCモードで83km(P,Gグレード)87km(Mグレード)と、日常使いでは問題ない距離をカバーしてくれる。

電気を率先して使用し、必要に応じてエンジンを始動させるのが基本。電気だけで走行する「EV走行モード」や、エンジンで発電しバッテリーに充電しながらモーターで走行する「シリーズ走行モード」、エンジンの動力で走行してモーターがアシストする「パラレル走行モード」と自動的に最適なモードを切り替えながら効率よく走ってくれる。もちろん電気を充電する「チャージモード」やEVだけで走行する「EVプライオリティモード」なども用意する。

三菱らしさを存分に味わえる悪路での走破性は段違いの良さ

三菱のSUVと言えば、どんな悪路でも走行が可能で、何もなかったかのように走り切れる悪路走破性も群を抜いている。もちろんアウトランダーPHEVもその性能を有しており、今回行われた悪路試乗では、乾いた路面での走破性はもちろん、ぬかるんだ状態でもなんなくクリアした。タイヤは標準装着のブリヂストンのエコピアを履いていたが、そのタイヤでもなんなく走り切れる。これはツインモーター4WDの4輪制御の技術と、ドライバーの意のままに操作できるS-AWC(Super All Wheel Control)とAYC(Active Yaw Control)といった三菱が長年進化させてきた電子制御技術の賜物だ。そして悪路でもびくともしないボディ剛性と、柔軟で懐の深いサスペンションセッティングがあるからこそだ。

乾燥したダート路面では何事もなく走り切れる。ドライブモードを切り替えながら、路面と自分の走らせ方にマッチしたモードを選ぶとより楽しめる。

ストロークの長いサスペンションも相まって乗り心地は良い。段差を勢いよく超えてもピタッと収まってくれる。ドライブモードは7種類あるが、サスペンションセットは1つのみ。それなのにどのようなシチュエーションでもサスペンションが良い働きをしてくれる。欲を言えば電子制御でサスペンションセットに変化が付くと、より楽しみ方が増えそう。

装着タイヤはブリヂストンのエコピア。サイズは255/45R20という大径だ。車重や走行性能にあわせて、ブリヂストンと何度も協議を行い作り上げたという。泥が詰まってしまっても泥濘地をクリアできる性能を持っていた。だからと言って万全では無いので一般道や悪路での走行は注意したい。

時代を象徴するようなクルマの仕上がり

プレミアムSUVが群雄割拠しており、さらにカーボンニュートラルが叫ばれているなかで、PHEVだからこその電気とガソリンの良いところをうまく使い分け、極力電気を使用し、必要に応じてガソリンを使う。そして上質な乗り心地と運動性能、三菱らしい悪路走破性を併せ持つ。現代において欲しいものが全て詰め込まれていると感じられた。

三菱自動車アウトランダーPHEV

文・写真/雪岡直樹

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