洗濯物を部屋干ししたときに生じる、なんともイヤな生乾きの臭い。
これは、洗濯物に付着した雑菌(主にモラクセラ菌)が繁殖して起こるものだ。
最近は、菌の繁殖を抑制する「部屋干し用洗剤」が販売されている。しかし、それも完璧ではなく、漂白剤を含むタイプだと色落ちする衣類には使えないデメリットがある。
今回紹介する「WASHBO(ウォッシュボー)」は、そうした問題をスッキリ解決するガジェットだ。
UVランプと光触媒フィルターで臭いの元を絶つ
「WASHBO」は、手のひらサイズの球体で、素材にはTPE(熱可塑性エラストマー)という軟質樹脂が使われている。空隙のある中央部分がパカッと分離するが、そこに見える小さな部品らしきものはUVランプ。これが強力な殺菌作用をもつUV-C(深紫外線)を発し、洗濯物に巣食う菌を根こそぎ除去するというしかけ。
使い方は簡単。USBでフル充電しておき、手に持って左右に振ると、UVランプが青く発光する。
あとは洗濯物・洗剤と一緒に洗濯槽に入れ、洗濯機のスイッチを押すだけ。水が張ると、「WASHBO」は水面に浮き、水流とともにぐるぐる転がる。これによって洗濯水がUV-Cにさらされ、徹底的に除菌される。除菌率は99.9%の実証済み。生乾きの臭いともオサラバだ。
さらに本品には、TiO2(酸化チタン)の光触媒フィルターも装着されている。これは、UVランプと向かい合わせの位置にあり、UVランプを受けると光触媒の反応が生じて有機物を分解。UVランプとの相乗効果で臭いの元を絶つ。
実際に使ってみて
筆者は本品を入手し、実際に試用してみた。使って丸1日おいたバスタオルやシャツなど、生乾き臭を発しやすい洗濯物と一緒に洗濯槽に放り込んで、スイッチオン。しばらく様子を見る。「WASHBO」が洗濯槽にぶつかって大丈夫かと不安があったが、まったく問題はなさそうだ。
言うまでもなく「WASHBO」は完全防水仕様。また、かなり頑丈で減振構造となっているため、脱水モードでも平気だ(ただしドラム式の洗濯機では使えない)。
さて、「WASHBO」を入れっぱなしで洗濯・脱水を終えた。そのあと室内の日陰で部屋干したが、生乾きの臭いはせず、宣伝文句に偽りなしと判定。
また、「WASHBO」には「つけおき除菌モード」という機能があり、つけおき洗いの除菌にも使える。この場合、中央部分を回して分離し、UVランプのある面を下にして洗い物の上に置く。
上の写真のように布製品はもちろん、食器、まな板、野菜の除菌にも応用可能。起動したら30分で自動的にオフになる。
さらに、枕やスマホなど身のまわりの小物の除菌にも。これには、UVランプが点灯した状態で対象物から1cmくらいの距離でかざし、十数秒そのままにしておけばOK。ちなみに、UVランプの面を上に向けるとランプが消灯するが、これはUVCが目に当たらないようにするため。
このように、なにかと便利な「WASHBO」を開発したのは、台湾の家電メーカーであるZEBOT HOMETECH社。日本では「南のアイデア工房」(株式会社Japan Insider)が総代理店として取り扱っている。現在、クラウドファンディングサイトの「GREEN FUNDING」のプロジェクトページにて、お得な早割価格で予約販売中。
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文/鈴木拓也(フリーライター)