イマドキの女子高生はスカートとスラックス、どっちの制服を着用したい？

2022.01.31

高校生1,099人に聞いた「女子制服のパンツスタイル」へのイメージ

女子制服としてのスラックス制服は、1990年代頃から冬場の寒さ対策や自転車通学時に良いという理由で、数校の中学校・高校で導入されたのが始まりと言われている。

近年は、多様性やLGBTQの観点から全国の学校で採用する動きが拡大。では、高校生は女子制服のパンツスタイル（スラックス）に対してどのように思っているのか？

菅公学生服は、全国の高校に通う1～3年生の男女1,099人を対象に、女子制服のスカートとスラックスの選択制の認知度、女子制服のパンツスタイル（スラックス）のイメージ、着用したい制服のタイプについて調査した。

女子制服のスカートスラックス選択制、認知度は7割以上

全国の高校生の男女に、女子制服で、スカートとスラックスを選べる学校があることを知っているかを尋ねたところ「知っていて、自分の学校も選べる」（40.5%）、「知っているが、自分の学校は選べない」（33.0%）をあわせると7割以上が知っていると回答していた。

Q.あなたは、女子制服で、スカートとスラックスをどちらも着用の選べる学校があることを知っていますか。（単数回答）

女子制服のパンツスタイルについては、ポジティブな回答が上位

女子制服のパンツスタイル（スラックス）については、全体では「自由でよい」（62.6%）という回答が最も多く、続いて、「動きやすそう」（42.0%）、「かっこいい」（33.7%）、「暖かそう」（19.6%）、「かわいい」（13.2%）というポジティブな回答が上位を占めた。

一方で、「違和感がある」（8.1%）、「女子高校生らしくない」（7.5%）、「かわいくない」（6.6%）といったマイナスイメージも少数だが回答としてあげられた。

男女で結果に差も

また、男女別にみると、男子高校生に比べて女子高校生のほうが、女子制服のパンツスタイル（スラックス）に対して肯定的な回答が多い。

Q. あなたは、女子制服のパンツスタイル（スラックス）について、どのように思いますか。（複数回答）

約6割が「スカートを着用したい」と回答

女子高校生にスカートとスラックスのどちらを着用したいか尋ねたところ、「スカートを着用したい」（女子高校1年生59.4%、女子高校2年生57.8%、女子高校3年生58.7%）という回答は約6割で、学年による違いはほとんどない状態だ。

1割前後が「スラックス」、約3割が「どちらも着用したい」と回答

一方、「スラックスを着用したい」（女子高校1年生9.6%、女子高校2年生15.0%、女子高校3年生13.0%）、スカートとスラックスの「どちらも着たい」（女子高校1年生31.0%、女子高校2年生27.3%、女子高校3年生28.3%）という回答状況だった。

Q.あなたは、学校でスカートとスラックスどちらを着用したいですか。（複数回答）

今までの学校制服は、女子は「スカート」、男子は「スラックス」というスタイルが一般的だったが、スカートとスラックスのどちらも「選択制」で選べる学校も増えている。そして、「男らしく」「女らしく」という時代から、「自分らしく」の時代に変化し、その時代に応じた学校制服が求められている。

調査概要

調査対象：全国の高校生の男女 1,099人

調査方法：インターネットリサーチ

実施時期：2021年6月

構成／ino.