ごく一般的な自転車(ママチャリ)に乗っていると、あまり意識しないが、じつは自転車のサドルにはさまざまなタイプがある。ママチャリ用だけではなく、ロードバイク用やクロスバイク用など、自転車の種類に合わせたものもあれば、軽量化を目的とした軽いもの、臀部への衝撃を防ぐクッション性が高いものなどもある。この記事では、ロードバイク向け、クロスバイク向け、ママチャリ向けの3種類に大別したうえで、その中で軽いものやお尻が痛くなりにくいものなどを紹介している。自分に合ったものがないか探してみて欲しい。
【目次】
軽さや機能性を追求!ロードバイク向けサドル4選
ここでは、ロードバイク向けのサドルを紹介する。レース向けの本格的な製品を中心にピックアップしているので、移動手段としてよりもスポーツとして自転車を楽しんでいる人におすすめだ。
セライタリア SLP TM SUPERFLOW
セライタリアは、120年以上の歴史を持つイタリアの老舗ブランド。こちらのSLP TM SUPERFLOWは、開口部が大きいスーパーフロー形状で、局部の圧迫が小さいモデルだ。マンガンを添加した素材で作られた中空のマンガネーゼレールが採用されていて、軽量化と同時に柔軟性を持たせることに成功している。
出典 公式サイト|セライタリア SLP TM SUPERFLOW
セラ サンマルコ Aspide Supercomfort Dynamic Narrow
セラ サンマルコもイタリアの老舗ブランドで、セライタリアと共に世界2大ブランドと称されることもある。こちらのAspide Supercomfort Dynamicは、柔らかく厚みのあるクッションを採用していて、快適な乗り心地を実現している。ナローモデルのほかに幅広のワイドもあるので、体格に合わせて選べる。
出典 公式サイト|セラ サンマルコ Aspide Supercomfort Dynamic Narrow
セラ エスエムピー HELL
曲面で構成されたデザインは、セラ エスエムピーのサドルの特徴。人間工学に基づいたデザインで荷重を効果的に分散するため、一箇所に体重が集中することなく痛みが生じにくい。フロントノーズの前の方まで開口したデザインで、普通のサドルで会陰部に痛みがある人には特におすすめ。
TIOGA スパイダー ツインテール2
網目状のデザインが印象的なサドル。メッシュベースは硬さの異なる2種類の樹脂素材によって成型されていて、柔軟性と強度を両立している。レールは、クロムとモリブデンが添加されたクロムモリブデン鋼(クロモリ)製。左右のテールをブリッジで接続したセパレーテッドテールには、適度にしなることで疲労を軽減する効果がある。
出典 公式サイト|TIOGA スパイダー ツインテール2
快適な街乗りを実現!クロスバイク向けサドル4選
ロードバイクほどスポーツに特化しておらず、通勤や通学にも使いやすいクロスバイク。日常使いも想定されるだけに、クロスバイクのサドルは乗り心地を重視して選びたい。ここでは、クッション性が高く、快適に乗れる製品を中心にセレクトした。
セラロイヤル R.e.med
この製品は3つのゾーンで構成されている。サドルの先端はアクティブゾーン、後方がサポートゾーンで、こちらの2つには衝撃吸収素材が使われている。そして、サドルのセンターには、穴とリカバリーゾーンと呼ばれる溝がある。この3つのゾーンによってサドルにかかる圧力が分配され、痛みが生じにくくした快適な走行を実現している。価格が安めでコスパの良い製品だ。
ゴリックス GX-C19
厚みのあるクッションが採用されたサドル。柔らかい低反発素材が衝撃を吸収するので、痛みを軽減できる。穴あきタイプで、座面も広いため、股間の圧迫感も少ない。カラーバリエーションが豊富で、自分の好みのカラーが探せる点もうれしいところ。
出典 公式サイト|ゴリックス GX-C19
サーファス E-GEL
サドルにゲル素材を内蔵した製品。乗る人に合わせて座面が変形するため、極めて柔軟性が高い。表面には伸縮性あるソフレックス素材が使われ、ゲルの性能が最大限発揮される。防水素材なので、雨の日でも安心して乗れるのもおすすめポイントだ。
出典 公式サイト|サーファス E-GEL
ベロ Plush VL4126 女性向けサドル
男性向けのサドルに、座りにくさを感じている女性におすすめのしたいサドル。男性とは骨盤の広さなどが異なる女性に合わせたデザイン。肉厚のクッションが採用されていることもあり、座り心地が良く痛みも少ないサドルに仕上がっている。
乗り慣れたタイプが一番!ママチャリ向けサドル4選
シティサイクルや軽快車とも呼ばれるママチャリは、ふだんの足として使っている人が多い。日常的に乗る自転車のサドルは、乗り降りがしやすい形状のものを選ぶといいだろう。ここではメーカー純正品を中心に、ごく普通のデザインの乗りやすいサドルをご紹介する。
ブリヂストン ソフトサドル L532BS
大きな特徴はないが、安心して乗れる普通のサドル。この製品の色はダークグレーで、ほかにブラウンとブラックがある。メーカー純正品なので、所有している自転車のサドルが経年劣化した際に交換しても違和感なく乗り続けられるのがウリだ。価格が安いのもポイント。
パナソニック テールアップサドル NSSS044
座面がゆるやかにカーブしたサドル。人間工学に基づいた設計で、中央部に圧力が集中せず、痛みが生じにくい。臀部がホールドされるため、ペダルをこぐ力のロスが少なく、楽にペダリングができる。色はブラウンとブラックの2色展開だ。
出典 公式サイト|パナソニック テールアップサドル NSSS044
アサヒサイクル テリー型サドル 軽快車用
留め金がデザイン上のアクセントになっているテリー型と呼ばれるサドル。レトロな雰囲気で、サドルを交換するだけで自転車に個性を持たせられる。サドル交換を機に、自転車をおしゃれな雰囲気に変えたい人にもおすすめだ。
出典 公式サイト|アサヒサイクル テリー型サドル 軽快車用
ゴリックス GX-C118
かなり肉厚のクッションを採用したサドル。低反発で柔軟性が高いクッションと、ダブルサスペンションを採用。衝撃吸収性に優れたサドルとなっている。取り付け部がレールタイプで、本来はスポーツ車に取り付けるサドルだが、シートホルダーが付属しているのでママチャリにも取り付け可能だ。
出典 公式サイト|ゴリックス GX-C118
※当記事に掲載している価格等の商品情報は、記事公開時のものとなります。
文/ねこリセット