2021年より随時提供開始となった、携帯電話大手3キャリアのオンライン専用料金プラン、「ahamo」「povo」「LINEMO」は、従来よりも比較的安価な代わりに、キャリアメールや留守番電話といった一部サービスが利用できませんでした。
しかし、2021年末ごろに、NTTドコモ/KDDI(au)/ソフトバンク各社は、回線解約やオンライン専用ブランドへの切り替え後にも、キャリアメールを継続して利用できるサービスの提供を開始しています。では、3キャリアそれぞれの「キャリアメール持ち運び」サービスの詳細を確認していきましょう。
ahamoでも使える「ドコモメール持ち運び」は申込み期間の違いに注意!
ドコモからは、「ドコモメール持ち運び」というサービスを提供開始。ドコモの回線契約を解約した後や、ahamoへのプラン変更後も、月額330円でドコモメールを引き続き利用できるサービス。初回申込みの場合は、31日間は月額使用料が無料となっています。
クラウドに保管されているドコモメールであれば、そのままデータを残すことが可能。メールアドレスの持ち運びは、回線契約の移行先によって申込み期間が変わるので注意しましょう。また、「ドコモメールアプリ」は継続して利用できなくなります。
「ドコモメール持ち運び」を利用するための条件は、ドコモ回線を解約する場合、解約後31日以内の申込みが必要。また、回線契約に基づいて発行したdアカウントのIDがあり、回線契約名義が法人契約でないことが条件になります。
ドコモ回線を解約する場合は、解約の手続き内で「ドコモメール持ち運び」の契約が出来るようになっています。
ドコモ回線からahamoへのプラン変更を行う場合は、ドコモ回線を契約中に申込みが必要です。また、回線契約に基づいて発行したdアカウントのIDを持っていて、回線契約名義が法人契約でないことが条件となります。
【参照】ドコモ/ドコモメール持ち運び
「auメール持ち運び」はpovoでも使える! UQ mobileユーザーは?
auからは「auメール持ち運び」が2021年12月20日より提供を開始、「@ezweb.ne.jp」「@au.com」のアドレスを、povoやUQ mobile、そのほかの携帯電話会社へ持ち運ぶことができます。
ただし、UQ mobileメール(@uqmobile.jp)やビジネスメールアドレス(@xxx.biz.ezweb.ne.jp/@xxx.biz.au.com)は持ち運びができないので、事前に確認しておきましょう。
月額料金は1メールアドレスあたり330円で、「au解約後31日以内に本サービスに申込むこと」「au回線契約に基づいて発行されたau IDを持っていること」の2つが利用条件となります。利用したい場合は、au回線の解約後に、31日以内に専用ページから申込みを行いましょう。(店頭や電話での申込は不可となっています。)
付随機能として、迷惑メールフィルター(アドレス帳受信設定は利用不可)や自動転送機能も利用可能。利用料金の請求は、2022年5月利用分までは、au契約時に設定した請求先に対して行われ、2022年6月以降の利用分は、auかんたん決済での支払いになります。
また、メールアドレスの持ち運び後も、対応機種に限り「auメールアプリ」を継続して利用できます。
【参照】au/auメール持ち運び
ソフトバンクの「メールアドレス持ち運び」は複数のアドレスに対応! 年額料金に注意!
ソフトバンクも、「メールアドレス持ち運び」サービスを提供中。2022年1月時点では、利用料金は1メールアドレスあたり3300円の年額制となっていますが、2022年夏ごろより、1メールアドレスごとに月額330円で利用できるサービスを提供予定となっています。
申込みは、ソフトバンク回線の解約後、31日以内に「My Softbank」から行います。申込みの際には、ログインのために回線契約時に発行されたSoftbank IDが必要となります。支払方法はクレジットカードのみとなっているので、これまで、別の支払方法を利用していた人は事前に確認しましょう。
対象のメールアドレスは、下図の通り。「@softbank.ne.jp」のほか、ワイモバイルやボーダフォン、ウィルコムのアドレスも持ち運べるようになっているのがポイントでしょう。
利用できるメールボックスのデータ容量は、200MB(最大5000件)となっています。
※データは2022年1月上旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦