■茂木雅世のお茶でchill out!
「お茶の文化をもっと楽しくアップデートしていきたい」
そんな想いから、小さくてかわいいお茶の袋に様々なデザインをプラスし、地元のおいしいお茶を詰めて販売するお店が京都にある。
京都ぎょくろのごえん茶。
2015年の創業以来、毎月様々なお茶を企画し、自社商品として開発。現在ではその種類がなんと1000種類以上にもなるそうだ。
中に詰められるお茶は、京都の宇治田原で天保7年から続く茶園の玉露をメインに紅茶や玄米茶、ほうじ茶、三年番茶、抹茶や新茶。
おいしいお茶に、かわいいや面白いがプラスされた楽しいお茶のお店だ。
「私達は、ほっこりエンターテイメントお茶屋なんです」と語るのは、ごえん茶を創業から支えてきた、ばーしーこと柴田さん。
その言葉通り、ごえん茶のお茶は年間を通して、誰かに贈りたくなるものばかりだ。
お店でも人気シリーズだという「ごあいさつ茶」はその名の通り、あいさつをするように、さらっと気軽にプレゼントできるのが特徴的なお茶。
「いつもありがとう茶」「頑張ってね茶」「よろしくお願いします茶」「おめでとう茶」といったスタンダードなものから、バレンタインにもぴったりな「義理茶」「想いよ届け茶」「ほんの気持ち茶」。
「安産祈願茶」や「福を呼ぶお茶」更には「推しに捧げる茶」なんていうデザインのものまで500種類以上がずらりと並ぶ。
お守りの形をしたパッケージにお茶が入っている「小祈願茶」も思わず手に取ってしまう、カラフルでかわいいシリーズだ。
“お茶と共に願いを届ける”がコンセプトのこのお茶。恋愛成就茶、無病息災茶、合格祈願茶…など、現在は8種類が販売されていて、願い事にあわせて選ぶことが出来るのも嬉しい。
その他にも、年賀状、暑中見舞い、お誕生日など様々なシーンで、84円切手を貼ってそのまま送ることが出来るメッセージカードのようなお茶「chayori」シリーズや名刺として渡せるもの、文字をカスタムできるオリジナルのお茶まで、誰かにプレゼントしたくなったり、自分用に欲しくなるお茶が勢ぞろいしている。
初めて、ごえん茶を知った時、とにかくその種類の多さに驚いたことを覚えている。
マニアックなシーンを想定しながら、「さすがにそんなお茶はないよな~」とラインナップを眺めていると、まさかまさか。存在していてびっくり!!!なんてことが何度かあった。
この驚く程の種類の多さの裏には「お茶を選んでもらう選択肢を増やしたい」という、ごえん茶の願いが隠されている。
”誰かの心が動くとき”にお茶を思い出してほしい
商品を考える際に、2つの時間軸を思い描いているという柴田さん。
1つ目は季節の時間軸、そして2つ目は人生の時間軸だ。
季節の時間軸は、春には入園入学、バレンタイン、夏には暑中見舞い、秋にはハロウイン、そしてクリスマス、お正月…といった季節ごとのイベント。1年を通してお茶を選んで欲しいという想いから、様々なイベントのタイミングで手に取りたくなるデザインのお茶をたくさん作ってきた。
そして出産、結婚、お引越し、そして最期のお別れの時など、人生の時間軸。
「人生の節目はもちろん、誰かの心が動く時にお茶を添えてほしい」その想いから、毎月新作を発表し続け、お茶の種類は今なお、増え続けている。
お茶の文化にあまり触れてこなかったような人達にも、お茶のおいしさや贅沢な時間を届けるべく、“楽しさ”を追求し続ける、京都ぎょくろのごえん茶。
日本一楽しいお茶屋さんを目指して、挑戦は続く。
京都ぎょくろのごえん茶 → https://shop.goencha.com/
茂木雅世 もき まさよ
煎茶道 東阿部流師範・ラジオDJ
2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまう活動を開始。現在ではお茶にまつわるモノ・コトの発信、企画を中心にお茶“漬け”の毎日を過ごしている。お茶×音楽ユニットYuge〻のメンバーとしても活動中。
趣味は暮らしの中に取り入れやすいサステナブルアイテムを探求することとバスケ観戦。
Instagram:https://www.instagram.com/moki98per/
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