コロナ禍のビジネスパーソンには、いかなる場所でも柔軟に仕事ができる“機動力”が求められるケースもしばしば。デスクトップパソコンはもちろん、2㎏近い重量を持つ大画面ノートパソコンであっても、カバンに入れて持ち運ぶのは難しいと感じている人も多いでしょう。
今回、「ASUS Vivobook 13 Slate OLED」を試してみたところ、ディスプレイとキーボードが分離する「2in1ノートパソコン」としての機動力を持ちながら、高解像度の画面や操作性の良いキーボード、優秀なオーディオといった高い性能を持つ製品。ビジネスシーンだけでなく、仕事終わりに様々なコンテンツを楽しむ“エンタメ用マシン”としても有用なので、早速詳細を見ていきましょう。
13.3型有機ELタッチディスプレイは圧巻の高精細! タブレットとしての運用も!?
「ASUS Vivobook 13 Slate OLED」は先にも触れた通り、ディスプレイとキーボードが分離する「セパレート型」の2in1ノートパソコン。ディスプレイは13.3型の有機ELで、解像度はフルHD(1920 ×1080)となっています。
使用していて特に印象的なのが、このディスプレイの精細さです。表面は光沢のあるグレア仕様になっているのですが、これが有機ELディスプレイの発色の良さと相まって、かなりきれいな映像が楽しめます。
ディスプレイは色味の表現にもこだわられており、コントラスト比は100万:1.そのため、資料やブラウザの視認性が高いのはもちろん、仕事後に動画を見るといった使い方にもおすすめです。
本体(ディスプレイ部)は質量約785g。タブレットとして考えると若干大きく重いサイズ感ではありますが、迫力のある大画面を手元で楽しめると考えると十分許容できるでしょう。
2in1タイプになっているため、インターフェースはディスプレイ側に搭載されています。内容はUBS3.2(Type-C/Gen2)×2、microSDカードリーダー、イヤホンジャックとなっています。HDMIポートなどは搭載されていませんが、UBS Type-Cを2つ接続できるので、片方を充電、もう一方を変換ハブなどと接続すれば、大きな問題はない印象です。
また、別売ではありますが、「ASUS Pen」も使用できるようになっています。ASUS Penは最大4096段階の筆圧検知に対応しており、ちょっとしたメモ書きはもちろん、絵を描くといった使い方にも適しています。
デタッチャブルキーボード&スタンドカバーで使い勝手抜群のノートパソコンに変身!
ディスプレイ性能に優れた製品ではありますが、ノートパソコンとしてキーボードも仕事の効率に直結する重要な要素です。本製品のデタッチャブルキーボードは一般的な84キーの日本語配列になっており、キーの深さも着脱式の製品としては深い印象。ゆったりとしたタイピングが可能になっています。
特に使い勝手が良いポイントが、タッチパッドが横に広く設計されている点。ディスプレイも16:9とワイドな仕様になっているので、画面サイズのイメージに合わせて操作できるのがポイントです。
ディスプレイの裏側には、スタンドカバーの装着が可能。スタンドカバーはディスプレイを立てるために使用するカバーで、ディスプレイ/デタッチャブルキーボードと一緒に使えば、一般的なノートパソコンとそん色なく使用できるようになります。また、スタンドカバーは縦置きにも対応しているので、PDFファイルを画面いっぱいに表示し、タッチペンで手書きのメモを加えるといった使い方も便利でした。
3つのパーツすべてを装着した場合の総質量は約1.385㎏。2 in 1タイプとしてはやや重くなってしまう印象も受けますが、カバンに入れて持ち運ぶのが難しいほどではありませんでした。
1日余裕でもつバッテリー性能と優秀なオーディオ性能も魅力
バッテリーはディスプレイのみをタブレットのように使用すると最大約12.9時間、デタッチャブルキーボードを同時に使用した場合には最大約10.3時間となっており、余裕をもって1日の作業をこなせます。
また、動画視聴などのシーンで活躍するのが優秀なオーディオ性能。本体には2W×4のクアッドスピーカーが内蔵されており、「ハイ・デフィニション・オーディオ」というサウンド規格に準拠。ズンズンと迫力のある音を鳴らすことが出来るようになっています。491万画素のWebカメラやアレイマイクも内蔵されているため、オンライン会議といったシーンでも活躍できます。
ノートパソコン製品として珍しいのは、1258万画素のアウトカメラを搭載している点。ノートパソコンにアウトカメラが必要なシーンは少ないかもしれませんが、資料のスキャンやQRコードの読み込みなど、意外とあると便利な機能です。
そのほかのスペックとして、搭載CPUはインテル Pentium Silver N6000プロセッサー、上位機種のメモリは8GBでストレージは256GB SSDとなっています。一般的なビジネス用途であれば問題ないスペックになっており、ブラウザで複数のタブを開くといった使い方をしても、動作が不安定になることはありませんでした。
また、初期搭載OSは2021年10月にリリースされたばかりのWindows 11となっています。
タブレット&ノートパソコンの“2刀流”でビジネス/プライベートで大活躍間違いなし!?
13.3型の有機ELディスプレイを搭載した「ASUS Vivobook 13 Slate OLED」。もちろん、発色の良いディスプレイは使い勝手が良く、迫力のある映像が楽しめるのですが、2in1ノートパソコンとしてキーボードやオーディオ性能にもこだわられており、ビジネスシーン/プライベートシーン問わず活躍できる製品になっています。
これだけの性能を備えて、公式HPでの販売価格は9万4800円~。ASUS Storeでは、2022年1月31日までの期間限定で30日間返品保証キャンペーンも開催しているので、気になる人はぜひ手に取ってみてください。
取材・文/佐藤文彦