「築5年以内の値上がりマンション」ランキング100 関西編
関西圏でマンション探しをしている人は必見だ。ワンノブアカインドは関西地方における築5年以内の分譲マンションの相場推移を調査。
新築時の価格と比較した値上がり率をあらわす「新築時騰落率」の高いマンションのランキング100と、値上がりした物件の傾向について発表した。
「築5年以内の値上がりマンション」ランキング100(2021・関西) ランクイン物件の傾向①
【所在地】
ランキング100のうち、「大阪府」の割合は56.0%(56件)。次いで「京都府」が21.0%(21件)。「京都府」は、対象の全物件に占める割合は15.9%(53件)で第3位だが、他府県と比較すると、ランキング100に入る確率が1.3倍高い。(21.0% ÷ 15.9% = 1.3)
ランキング100の市区のトップは、「大阪市中央区」。以下「大阪市北区」、「神戸市中央区」、「京都市中京区」と、政令指定都市で市役所のある行政区が並んだ。
【分譲会社】
各マンションの新築時の分譲会社の件数。JV(ジョイントベンチャー:複数のディベロッパーが共同で販売した物件)のマンションは参画ディベロッパーのすべてに件数を加算。
「阪急阪神不動産」には「阪急不動産」「阪神電気鉄道」、「関電不動産開発」には「関電不動産」「MID都市開発」の参画物件を含む。
ランキング100の分譲会社トップは「野村不動産」、次いで「近鉄不動産」、「東急不動産」。
ランキング100の分譲会社の上位には、関西に本社があり、ブランド力の高いマンションシリーズを持つ大手ディベロッパーが多く、資産価値に少なからず影響があるといえる。
ランキング100の分譲会社上位における代表的なマンションシリーズは以下の通り。
野村不動産(プラウド)/近鉄不動産(ローレル)/東急不動産(ブランズ)/京阪電鉄不動産(ファイン)/JR西日本不動産開発(ジェイグラン)/長谷工コーポレーション(ルネ)/阪急阪神不動産(ジオ)/プレサンスコーポレーション(プレサンス ロジェ)/和田興産(ワコーレ)/関電不動産開発(シエリア)/住友商事(クラッシィハウス)/大和ハウス工業(プレミスト)
「築5年以内の値上がりマンション」ランキング100(2021・関西) ランクイン物件の傾向②
【階建】
ランキング100での件数は「10~19階」が最多だが、一般的に「タワーマンション」と定義される「20階建以上」も28.0%(28件)。ランキング対象の全物件のうち、「20階建以上」マンションの割合は10.2%(34件)で、100位までに28件がランクインしており、19階建以下のマンションと比較すると、100位までに入る確率が2.8倍高い。(28.0% ÷ 10.2% = 2.8)
階建が30階以上の物件は、ランクインする確率がより高くなっている。
「京都市」については、2007年施行の「新景観政策」によって建築物の高さに制限が設けられており、京都府全体で今回の調査対象に「20階建以上」の物件は存在しない。100位までにランクインした京都府の21件のうち、もっとも高いのは「15階建」(4件)で、「10~19階建」の割合が52.4%(11件)となっている。
【駅徒歩】
ランキング100での件数は「駅徒歩4~5分」が最多で、「徒歩5分以内」が75.0%(75件)。ランキング対象の全物件のうち、「駅徒歩5分以内」のマンションの割合は56.9%(190件)なので、徒歩6分以上のマンションと比較すると、100位までに入る確率は1.3倍高い。(75.0% ÷ 56.9% = 1.3)
徒歩1分以内の場合、ランクインする確率は1.9倍高くなることから、駅からの近さは資産価値に影響があるといえる。
ランキング100で徒歩11分を超える物件は4件のみだった。
【総戸数】
ランキング100での件数は、一般的に「大規模マンション」と定義される「100戸以上」の割合が62.0%(62件)。ランキング対象の全物件のうち、「100戸以上」のマンションの割合は43.7%(146件)なので、総戸数99戸以下のマンションと比較すると、ランキング100に入る確率が1.4倍高い。(62.0% ÷ 43.7% = 1.4)
構成/ino.