前後2カメラに高感度CMOSセンサー「STARVIS」も装備
JVCケンウッドは同社が展開するケンウッドブランドより、ドライブレコーダーの新ラインアップとして、前方と後方の同時録画に対応した前後撮影対応2カメラドライブレコーダー「DRV-MR570」、および駐車録画対応電源ケーブルを同梱した「DRV-MR575C」を1月下旬より発売を開始する。
本機は、前後2カメラに高感度CMOSセンサー「STARVIS」を搭載するとともに、同社独自の映像技術によるチューニングを行ったほか、スモークガラスに対応した「明るさ調整機能」も搭載。夜間やトンネルなどの暗いシーンも明るく、鮮明な高画質映像で録画が可能だ。また、後方からの急接近を検知して自動で録画を開始する「後方急接近警告」などの運転支援機能によりドライブをサポートする。
企画意図
昨今、あおり運転や運転操作ミスなどによる事件・事故は依然として多発しており、このような交通トラブルを未然に防ぐ、あるいは映像に記録するといった危険意識を持つドライバーが多いことから、ドライブレコーダーの需要は高い状況にある。
また同社によれば、ドライブレコーダー市場においては車の前方・後方の映像を同時に録画できる2カメラタイプが主流となっており、一方でユーザーは購入時に高い映像性能を特に重視するようになっているという。
そこで同社では、このようなユーザーニーズに応えるべく、昼間はもちろん、夜間などの暗いシーンでも明るく、鮮明で高画質な映像録画を実現する前後2カメラタイプのドライブレコーダー「DRV-MR570」「DRV-MR575C」を企画・開発。
本機は、前後2カメラに高感度CMOSセンサー「STARVIS」と、両カメラの明るさをそれぞれ7段階で調整できる「明るさ調整機能」を搭載し、暗い場所での撮影に強く、リアガラスがスモークガラスの車でも、その透過率に合わせてリアカメラの明るさだけを設定でき、鮮明な録画が可能だ。
また、独自の映像技術によるチューニングも行い、総合的に画質を向上させ、鮮明で高画質な映像録画を実現。「後方急接近警告」をはじめとする運転支援機能や、SDカードへの記録エラーを未然に防止する「SDカードメンテナンスフリー機能」を搭載するなど、高画質性能と高い信頼性を両立している。
2モデル共通の主な特徴
1.高感度CMOSセンサー「STARVIS」の搭載と、独自の映像技術によるチューニングで、暗いシーンも鮮明な録画が可能
前後2カメラにCMOSセンサー「STARVIS」を搭載するとともに、当社が長年培ってきた独自の映像技術によるチューニングを行い、総合的に画質が向上。夜間やトンネルなどの暗いシーンの撮影も鮮明で、高画質な録画が可能だ。
2.前後2カメラに「明るさ調整機能」を搭載、リアガラスがスモークガラスでも明るい映像で録画が可能
前後2カメラの明るさをそれぞれ7段階で調整できる「明るさ調整機能」を搭載。リアガラスがスモークガラスの場合でも、リアカメラの明るさだけを調整して、後方の映像を明るく、鮮明な映像で録画することができる。
3.広範囲を記録できる広視野角で明るいF1.8レンズを採用
前後2カメラに水平:約131°/垂直:約68°/対角:約163°の広視野角レンズ、およびF1.8の明るいレンズを採用。より広い範囲の録画に対応するとともに、夜間やトンネルなどの暗いシーンも明るい画質で録画できる。
4.前後2カメラに「HDR機能」を搭載し、トンネルの出入り口など明暗差の大きなシーンで安定した録画が可能
前後2カメラに「HDR(ハイダイナミックレンジ)機能」を搭載。逆光やトンネルの出入り口、夜間走行時の照明など、明暗差が激しい環境時に起きやすい「白とび」や「黒つぶれ」を抑え、安定した録画を実現している。
5.走行時の映像を高精細なフルハイビジョンで録画が可能
前後2カメラともフルハイビジョン録画に対応。ナンバープレートや標識など、走行時の映像を細部まで高精細に録画する。
6.後方の危険車をすばやく検知し、録画する「後方急接近警告(※1)」を搭載
リアカメラで捉えた後方車両の急接近を検知して運転者に危険を知らせる「後方急接近警告(※1)」を搭載。録画データは自動的にイベント記録専用のフォルダに保存する。
(※1)「後方急接近警告」とフロントカメラの「運転支援機能(前方衝突警告/車線逸脱警告/発進遅れ警告)」は同時に使用できません。
7.万が一の際に迷わず、すばやく押して録画を開始できる「緊急イチ押し録画ボタン」を搭載
万が一の際に迷わず、すばやく手動録画を開始できる大きな「緊急イチ押し録画ボタン」を本体底面に搭載。ボタンを押すだけで録画をスタートでき、また録画映像は常時録画で書き換えがされないイベント記録専用のフォルダに自動的に保存する。
8.最長約42時間(※2)の長時間録画に対応
フレームレートを通常の27.5fpsから13.7fps(長時間モード1)、3.4fps(長時間モード2)に変更が可能。長時間モード2では、最長約42時間(※2)の長時間録画に対応する。
(※2):128GBのmicroSDカードを利用した場合。
9.SDカードのエラーを未然に防止する「SDカードメンテナンスフリー機能」を搭載
SDカードの録画領域をあらかじめ確保して断片化を未然に防止し、SDカードのエラーを防ぐ当社独自の記録システムを採用。ドライブレコーダーで録画する際に定期的に必要だったSDカードのフォーマット(初期化)作業を不要(※3)とし、録画の信頼性を高めている。
(※3):初めて本機で使用するSDカードを挿入する場合(他機で使用した場合含む)や、録画設定を変更したときは、フォーマットが必要です。
10.高耐久で信頼性が高い3D NAND型32GB microSDカードを付属
繰り返し書き込みへの耐久度や断片化への強化により、信頼性が向上した3D NAND型の32GB microSDカードを付属している。
11.最長24時間の長時間「駐車録画」に対応
車載電源ケーブル(※4)を使用することで、最長24時間の駐車録画が可能。エンジンをオフにすると駐車録画機能が待機中になり、車両の衝撃を監視する。車両の衝撃を検知すると駐車録画を開始し、録画が終了すると再び監視をスタートする。
また、本体でタイマー設定した時間内(6/12/24時間)でも、車両のバッテリーが設定した電圧を下回ると自動で駐車録画の待機を停止し、車両のバッテリーを保護する。
(※4):「DRV-MR570」で駐車録画を利用するには、車載電源ケーブル「CA-DR100」(別売り)が必要です。
12.さまざまな車両状況を記録できる4つの録画機能を搭載
1)常時録画
エンジンのON/OFFに連動して、本体の電源を手動でON/OFFする手間なく自動で録画がスタート/ストップする。2)緊急イチ押し録画/手動録画
常時録画中でも、必要に応じて手動で録画ボタンを押すと、常時録画とは違うイベント記録専用のフォルダにデータが記録されるため、データの呼び出しや保存がしやすくなる。
3)イベント記録
Gセンサーの搭載により、突発的な衝撃や急激な速度変化などを検知すると自動的に録画を開始し、常時録画とは違うイベント記録専用のフォルダに記録される。
4)駐車録画
車載電源ケーブル(※4)を使用することで、最長24時間の駐車録画に対応(前述参照)。
13.ドライブをサポートする「運転支援機能」を搭載
1)前方衝突警告
時速30km以上で走行中、自車と前方の車との距離を検出し、安全な距離が保たれていない場合に、画面表示と警告音で知らせる。
2)車線逸脱警告(※5)
時速60km以上で走行中、現在の車線からはみ出してしまった際に、画面表示と警告音で知らせる。
(※5):片側2車線以上の道路で、車線変更を行う際にも動作。速度は目安。
3)発進遅れ警告
自車が停止中、前方車両の発進に対し自車の発進遅れを検出した場合に、画面表示と警告音で知らせる。
4)後方急接近警告
走行中に後方5m以内に3秒以上車両が接近したことを検出すると、画面表示と警告音で知らせる(前述参照)。
5)リフレッシュ通知
連続運転を長時間続けると画面表示と警告音で知らせるリフレッシュ通知機能を搭載。ドライバーの安全運転をサポートする。
6)エコドライブ表示機能
Gセンサーにより車の動きを検出し、運転の状態を自動診断。診断結果はアイコン表示で知らされるため、エコドライブの参考にできる。
関連情報
https://www.kenwood.com/jp/press/2022/20220112-01/
構成/清水眞希