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本の要約サービス「flier」で12月に最も読まれたビジネス本ランキング

2022.01.18

新たな年を迎えた今、新しいことを学びはじめる契機でもある。コロナ禍で激動の最中、ビジネスパーソンたちは、学びに積極的になっている。新たな時代に対応するために今、求められるスキルとは?

今回は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」で、2021年12月の一ヶ月間のうち最も要約が読まれたビジネス本ランキングTOP5を聞いた。それらの傾向を踏まえ、フライヤーの執行役員に、現在、ビジネスパーソンが鍛えたいトレンドのスキルを3つ挙げてもらった。ぜひヒントにしてみよう。

2021年12月に最も要約が読まれたビジネス本TOP5

フライヤーは、普段からもっと多くの本を読みたいけれど、時間がなかなか取れないビジネスパーソンの悩みを解消する、2013年にスタートした人気のサービスだ。Webサイトとアプリ上には、2,700万冊を超える本の要約が掲載されており、1冊当たり10分程度で要約を読める。

個人が要約を全文読むには、無料もしくは有料の会員になる必要がある。無料の「フリープラン」は無料で読める20冊程度の要約と特集で紹介されている本の要約を読める。有料は月550円(税込)の「シルバープラン」と、月2200円(税込)の「ゴールドプラン」の2種類がある。それぞれ、有料の要約をシルバープランは月に5冊まで、ゴールドプランは無制限で読める。

ビジネスパーソン御用達の本サービスで、どんな要約が読まれているのか? その要約ページのアクセス数をもとに、2021年12月の一か月のランキング結果TOP5がこれだ。

●本の要約サービス「フライヤー」 2021年12月月間ランキング

1位『面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本』内藤誼人著(明日香出版社)
2位『幸せに生きる方法』平本あきお、前野隆司著(ワニブックス)
3位『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』西沢泰生著(アスコム)
4位『職場の問題地図 「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方』沢渡あまね著(技術評論社)
5位『ムダな努力を一切しない最速独学術』三木雄信著(PHP研究所)

すでに読んだことのある本はあっただろうか? それとも聞いたことのないタイトルだっただろうか? フライヤーのページの要約より、簡単に書籍の内容をみていこう。

1位『面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本』内藤誼人著(明日香出版社)

心理学者の内藤誼人氏による著書。面倒だと感じることは、「習慣化」することを勧める。早ければ3週間で習慣となり、習慣となれば苦に感じにくくなるという。

やる気を出すには、自分へのごほうびを準備しておき、むずかしい仕事や勉強の後で、自分に渡す。また、仕事に優先順位をつけ、大事な2割に全力を尽くし、残り8割は手を抜く。それにより全体効率はぐっと上がるそうだ。

2位『幸せに生きる方法』平本あきお、前野隆司著(ワニブックス)

メンタルコーチの平本あきお氏と慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授の前野隆司氏による共著。

「客観的事実」を重視する現代心理学に対し、アドラー心理学は、当事者の主観に寄り添い「どうしたら悩みが解決するのか」を主軸に置いているそうだ。

本著では、そのアドラー心理学に基づき、人が幸せを感じるためには「共同体感覚」が必要であると説く。共同体感覚とは、「自己受容」「他者信頼」「貢献感」の3つから成り立つという。欠点も含めて自分を受け入れること、他人を信頼できること、まわりの人に役に立てているという感覚である。

3位『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』西沢泰生著(アスコム)

作家の西沢泰生氏による著書。壁を越えられないときに役立つ、一流の人たちの考え方が紹介されている。

黒澤明監督:大物役者や下っ端スタッフの区別なく心配りする人物だった。チームが最高のパフォーマンスを出せるようにすることが真のマネジメントである。

コピーライターのひすいこたろう氏:超短納期の仕事をダジャレで乗り切った。

赤塚不二夫氏:締め切り前日に描き上げた原稿が、編集者の不注意で紛失。顔面蒼白の編集者を思いやる行動を取った。これが本当の優しさである。

4位『職場の問題地図 「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方』沢渡あまね著(技術評論社)

著者の沢渡あまね氏は、業務改善・オフィスコミュニケーション改善士。

持ち帰り残業、他人に構う余裕がなく、会話がなくなった、お金にならない残業が増えただけ裁量労働制など、職場の“あるある”な問題の原因と全体像を図解しながら、解決策を紹介している。

例えば、手戻りが多い問題を解決するには、仕事を引き受けたタイミングで「手書きしたラフ絵を活用して相手と成果物のイメージを合わせること」と「いつ、どのタイミングで、何を報連相するかを相手と合意しておくこと」が有効だそうだ。

5位『ムダな努力を一切しない最速独学術』三木雄信著(PHP研究所)

著者の三木雄信氏は、ソフトバンク社にて、孫正義氏のもとでプロジェクト・マネージャーとして従事し、英語を1年でマスター。その後起業し、英会話スクール事業も手がける、「独学」の実体験をもとにした書籍だ。

大人が最短最速で目標を達成するためには、個別最適化された学習プログラムをデザインすることが重要とし、「7つのステップ」を使用する。また学習計画の前に「人生計画」を立てることが重要。「必要学習時間」と「学習可能時間」を知り、学習ロードマップに落とし込むことで、学習計画を視覚化できるという。

株式会社フライヤー 執行役員 井手琢人氏は、このTOP5のビジネス本の傾向について、次のように解説する。

「ニューノーマル下での変化に対応するためのスキル本が多く、ランクインしています。コロナの緊急事態宣言が解かれ、出社とリモートが併用される中で、完全コロナ禍とはまた違う働き方や生活が求められており、スキル本は今までに引き続き、よく閲覧されています」

今ビジネスパーソンが鍛えたいトレンドスキル3選

コロナ禍により、めまぐるしく変わる状況と働き方。そんな激動の時期に、ビジネスパーソンが身につけ、鍛えたい、トレンドのスキルを井手氏に3つ挙げてもらった。

1.すぐやる力

「2021年の年間ランキングの1位は塚本亮さんの『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』でした。リモートワークも増え、自宅で仕事スイッチがなかなか入りづらいというビジネスパーソンは本当に多いようです。12月ランキング1位の『面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本』も、やる気のスイッチを入れる本です。

この2冊に共有しているのは、『習慣化』が大事であるということ。ニューノーマル下での新しい『習慣』を身に着けたいところです」

2.壁を壊す力

「生きていると、壁にぶち当たることは誰にでもあります。そんな壁の壊し方を教えてくれる本がランクインしています。

2位の『幸せに生きる方法』はアドラー心理学×幸福学で壁を壊していく方法論。うまくいかないことの原因を追求して直そうとする『原因論』ではなく『悪いところの反対』に意識を向けて、それを強化する『目的論』の大事さを説いています。

3位の『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』は大谷翔平選手がプロ入り後にキャンプに持ち込んだことでも知られる本です。イチロー、ピカソ、赤塚不二夫、矢沢永吉など各分野での一流と呼ばれる人たちの思考や行動がまとめられています。大谷選手であろうとも、壁には何度もぶち当たっており、そんなときにこの本で一流から力を得ているというのは興味深い話です」

3.変化する力

「『変化』するにはエネルギーが必要なので、人はなかなか変わろうと思っていても変われないもの。日々をなんとなく過ごしていると、どうしても安定を求めてしまいます。

ニューノーマル下では、変化したくなくても誰もが変化を求められる時代になりました。生活、働き方、学びなど、各所における変化を書籍から学ぶビジネスパーソンが増えてきています」

今回上位にランクインした5つの書籍と共に、「すぐやる力」「壁を壊す力」「変化する力」の3つのスキルを習得することは、どんなビジネスパーソンでも助けになるはずだ。ぜひ習得とレベルアップに勤しもう。

【取材協力】
本の要約サービスflier(フライヤー)

取材・文/石原亜香利

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