社会人は大変だ。失恋しても翌日にはだいたい仕事が待っている。学生の時のように何日も塞ぎ込んでなどいられない。取引先やお客さんに笑顔をふりまき、同僚の軽い冗談にも乗らなくてはいけない。
では、社会人の女性たちは、つらい失恋をどのような手段で克服しているのだろうか?
そんな「失恋と仕事」に関する意識調査がこのほど、女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』より、女性762名を対象にして実施された。
Q.1社会人になってから失恋したことある?
『女の転職type』会員に、社会人になってから失恋したことがあるかどうかを尋ねたところ、「はい」が67.6%、「いいえ」が32.4%という結果になった。
Q.2社会人になってから失恋した相手とはどこで知り合った?
※複数回答あり
※失恋経験者のみ
失恋経験のある人に知り合った場所を尋ねると、「職場」46.0%が圧倒的な1位となっており、仕事関連の出会いが多いことが分かる。次いで、2位「学校(学生時代)」22.9%、3位「知人からの紹介」19.4%という結果だった。その他の回答には「居酒屋」「旅行先」「幼なじみ」などがあった。
Q.3失恋した理由は何?
※複数回答あり
※失恋経験者のみ
失恋した理由は「価値観の違い」32.0%が1位で、2位は僅差で「将来(結婚)が見えなかった」31.8%となった。社会人になってからの恋愛は、将来(結婚)を見据えてとなるパターンが多いことが見て取れる。
一方「相手の仕事が忙しかった」「自分の仕事が忙しかった」という仕事が理由の失恋は、いずれも1割程度と少数派だった。
また、「相手に好きな人ができた」は16.8%あるものの、「自分に好きな人ができた」は6.1%にとどまり、相手側に好きな人ができるパターンの方が多い結果となっている。
Q.4失恋から立ち直るために何した?
※複数回答あり
※失恋経験者のみ
失恋から立ち直るための行動としては、1位「新しい出会いを探した」39.1%、2位「話を聞いてもらった」38.1%、3位「思いきり泣いた」32.8%となっている。4位に「仕事に打ち込んだ」28.1%が入っており、仕事も立ち直る方法として貢献していることがわかる。
その他の回答としては「転職した」「引っ越しした」の他に、「立ち直れていない」もあった。
Q.5失恋直後、仕事はどうした?
※複数回答あり
※失恋経験者のみ
失恋直後の仕事について尋ねたところ、「とくに変わらない」が最も多く半数以上の人が回答した。「むしろ没頭した」20.6%も含めると、7割の人が通常以上のモチベーションで仕事に取り組んでいることがわかる。
「モチベーションが下がった」は25.7%の回答数があるものの、「休んだ」「遅刻、早退した」はいずれも5%未満で、失恋が仕事に大きなマイナスとして影響する人は少数派なことがわかった。
Q.6失恋で仕事観は変わった?
※複数回答あり
※失恋経験者のみ
失恋後の仕事観については「とくに変わらない」が50.4%と半数を占めるものの、残りの半数は何らかの影響を受けていることがわかる。2位以下は、「仕事を頑張る気になった」20.9%、「もっと上を目指そうと思った」16.4%、「長く働き続けようと思った」13.2%と、仕事をポジティブに捉える回答が続いている。
7位の「仕事はほどほどにしようと思った」6.5%や、8位の「仕事を辞めようと思った」5.1%より多いことから、失恋をきっかけに仕事観が「守り」より「攻め」に変わった人の方が多いことが伺える結果となった。
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合がある。
<調査概要>
・調査期間:2021年11月15日~11月28日
・有効回答数:762名
・調査対象:『女の転職type』会員
・調査方法:Web上でのアンケート
出典元:女の転職type
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-41/
構成/こじへい