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ソニーがCES2022で発表した電動SUVのプロトタイプ「VISION-S」は何が凄いのか?

2022.01.08

多様な価値観やライフスタイルに対応する新たなSUVタイプの試作車両を展示

ソニーグループ(以下、ソニー)はCES 2020にて、モビリティ進化への貢献を目指した取り組みである「VISION-S」を発表。同社ブースにて試作車を展示した。

 

このコンセプトを実社会で実証すべく、2020年12月には欧州にて公道走行テストを開始し、車内外に搭載されたイメージング・センシング技術やヒューマンマシンインタフェース(HMI)システム等の安全性や、ユーザーエクスペリエンスの検証もスタート。

2021年4月より5G走行試験を開始させるなど、同社の最先端技術を継続的に投入して、EV化が進むモビリティ環境における新たなモビリティ体験の提供に向けて活動していくという。

VISION-Sは、より人に寄り添うモビリティを目指して進化を続け、引き続き安心・安全のための技術開発やアダプタビリティ、エンタテインメントを軸に開発された。

CES 2022では、新たなフォームファクターとしてSUVタイプの試作車両(VISION-S 02)を発表・展示。この車両は、公道走行試験等を展開しているプロトタイプ(VISION-S 01)と共通のEV/クラウドプラットフォームが採用された。

同社では「広い室内空間を用いたエンタテインメント体験や7人乗車のバリエーションなどを通して、VISION-S 01とともに、価値観が多様化する社会での様々なライフスタイルへの対応を推進していきます」とコメントしている。

VISION-S重点領域に対しての取り組み状況

Safety:安心安全なモビリティ

高感度、高精細、広ダイナミックレンジのCMOSイメージセンサーや立体空間を3Dで正確に把握するLiDAR(ライダー)などの周囲360度に張り巡らされたセンサーにより、周辺環境の認識・把握をリアルタイムに行い、安全運転を支援する。

また、緊急車両の走行などの周辺環境の状況を車内でも的確に判断できるように車内の音響システムやHMIシステムと連携した直感的なドライバーインタラクションを提供。すべての人々に安心・安全を提供することを目的にソニーのセンサー技術と通信技術を用い、より安全により快適なモビリティを実現するため、ADAS(運転支援機能) Level 2+の公道リリースに向けた機能検証を欧州で行なっている。

Adaptability:人に近づき、共に成長する

ToF方式距離画像センサーを用いて、ドライバー認証やパッセンジャーを見守るためのモニタリング機能を提供する。

また、直感的なクルマのインターフェースへの進化を目指し、ジェスチャーコマンドや音声コマンドに対応。そしてユーザーの好みに合わせて、新たに車両のディスプレイテーマや加減速音を設定できる機能を提供していく。

さらに、低遅延、大容量、高速の特長を持つ5G通信を含めたモバイル通信を用いて、車両とクラウドシステムを連携させることで、車両設定やキー施錠、ユーザーの設定が同期される。また、アップデートがOTA(Over the air)で車両へ反映されていくため、セキュリティ面、サービス機能や付加価値提供については継続的に進化させていくことが可能だという。

また、同社ではこれまでスマートフォンの開発を通じて培ってきた通信技術や、通信セキュリティ等の社内技術や知見を活かしたリモート運転を自動運転時代の到来を見据えた重要技術と位置付けている。

この実現に向けて、日独を5Gでつないだ運転実験を実施。VISION-S 01に搭載されたテレマティクスシステムを用いての低遅延伝送(映像・制御信号)や、通信制御(監視・予測)等の技術向上にパートナーと連携して取り組んでいく予定だという。

Entertainment:モビリティエンタテインメント空間の深化

立体的な音場を実現するシートスピーカーと「360 Reality Audio」に対応したストリーミングサービスにより、好みのアーティストの生演奏に囲まれているような没入感のある音楽体験を提供していく。

また、VISION-Sには、車室内の前方パノラミックスクリーン及びリアシートの各席のディスプレイで臨場感のある映像視聴体験の提供を目的として、映像配信サービス「BRAVIA CORE for VISION-S」を搭載。

そして、さらなるエンタテインメント体験の探索に向けて、自宅のPlayStationにリモート接続してのゲーム体験に加え、新たにクラウド経由でストリーミングすることで、多彩なゲームを楽しめる。

新たなフェーズに向けて

同社によれば、はこれらのモビリティ体験の進化や提案を今後さらに加速させるため、2022年春に事業会社「ソニーモビリティ株式会社」を設立し、EVの市場投入を本格的に検討していくという。

新会社の事業趣旨

新会社に関しては、「AI・ロボティクス技術を最大限に活用し、誰もが日常的にロボットと共生する世界を実現し、人を感動で満たし、社会へ貢献することを目指します。エンタテインメントロボットのaibo、ドローンのAirpeak、さらにモビリティの進化へと貢献するVISION-Sを加え、様々な領域において新たな価値創造を行っていきます」とリリースされている。

構成/清水眞希

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