カレーは嫌いではないが、あまり辛いのは苦手で・・・。そうおっしゃるビジネスパーソンも数多かろう。
だが、無印良品レトルトカレーに死角なし。辛さを生み出す唐辛子を使っていない“辛くない”シリーズがラインアップしているのだ。
辛いカレーが苦手な方や子供たちにもぜひとも味わっていただきたい一皿をご紹介しよう。
辛さを感じる唐辛子を使わないカレーとは?
多少の辛さがあってこそのカレーだとも言えなくはないが、たまたま我が家のパントリーに在庫があった、『素材を生かした 辛くない ジンジャードライキーマカレー』350円、『素材を生かした 辛くない 国産りんごと野菜のカレー』250円、『素材を生かした 辛くない スパイシーチキンカレー』350円の3種。どれも唐辛子は不使用だ。
“辛くない スパイシーチキンカレー”との表記に若干首をひねりつつ、いざ実食!
左から、キーマカレー、りんごと野菜のカレー、チキンカレー。パウチを開けた時の香りは、どれもスパイスが効いていて、香りから、見るからに「辛そう」なのだが、見事に辛くないのだ。
・クローブと生姜が決め手、『素材を生かした 辛くない ジンジャードライキーマカレー』
キーマ独特のスパイス強めの香りは健在で、牛ひき肉がこれでもかとたっぷり。スパイスはクローブや生姜など13種類が使われている。
辛さ、なし。だが、酸味が強調された味付け、芳醇なスパイスで食べ応えあるキーマカレーに仕上がっている。
・りんごとかぼちゃのおかげ、『素材を生かした 辛くない 国産りんごと野菜のカレー』
隠し味にりんごを使うカレーのレシピを多く見かけるものの、今ひとつピンと来なかったが・・・。昔ながらのカレーの色味は辛いのが苦手な方には安心材料かも。
あ、優しい。かすかに感じるスパイスの風味、ニンジンやジャガイモなどの野菜が甘くておいしい。この甘みは、りんごとかぼちゃの仕事。
こちらも酸味を感じるものの、マッシュルームやトウモロコシの甘みと相まってとても食べやすい。
・いかにも辛そう、『素材を生かした 辛くない スパイシーチキンカレー』
さて、スパイシーチキンカレーなのに辛くないという一皿を。ルーの表面は油分が目立ち、いかにも辛そうなビジュアルだ。
お、辛くない。その代わりスパイスの存在を大きく感じる。使われているスパイスは、ナツメグやシナモンなど12種類だという。
食べ応えあるチキンがゴロゴロ。ちょっとパサついていたが、スパイスが効いていて味わい深い。
辛くなくても、しっかりとスパイシーチキンカレー。まさにスパイスの底ヂカラを実感した一皿。
辛くないから素材が引き立つ、五穀米との相性もいい
舌がシビれるような辛さがないからこそ、素材やスパイスの風味をクリアに感じた“辛くない”シリーズ。
五穀米の素朴な味とも好印象で、たまに食べるにはあらためてスパイスの存在を認識できて新鮮でいいかも。
複数のスパイスを組み合わせることで引き出される素材の旨味。やはりカレーの世界は奥深いのだ。
次回・最終話は、「素材の旨味がグッと凝縮した個性派カレー」編(予定)
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無印良品 素材を生かしたカレー
文/堀田成敏(エヌエイチプラス)