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子どもの〝ひらめく〟力を伸ばすために親ができること

2021.12.26

普段、子どもと接していると、「すごい発想だな」と感心する瞬間はないだろうか。子どもの可能性は無限大。そのクリエイティブな発想力や創造力をのびのびと育ててあげたいものだ。

先日、Panasonicの施設「AkeruE(アケルエ)」主催で開催された「ひらめきアワード2021」では、子どもたちのすごいひらめきが公開され、優れたアイデアには賞が授与された。

今回は、その受賞作品と共に、審査員を務めたUnworkshopラーニングデザイナー、AkeruE プログラムディレクターの鈴木順平氏に、子どもを持つ親が、日頃、子どものアイデアを引き出すためにどんな遊びや機会を提供すればいいか、また親はどう関わればいいかをアドバイスしてもらった。

「ひらめきアワード2021」受賞作品

ひらめきアワードとは、パナソニックセンター東京内にある、SDGsやSTEAM教育をテーマとした探求学習の実践の場である「AkeruE」が実施するコンペ。「未来にはこんな商品があったらいいな」という、子どもたちの「ひらめき」を募集し、応募作品の中から、「ひらめき賞」と「ハッピー賞」の2部門が表彰された。

ひらめき賞は、発想・アイデアそのものが優れている作品に贈られ、ハッピー賞は、誰かをハッピーにできると強く共感できる作品に贈られた。

そのうち、それぞれの賞でトップに選ばれた2作品を見ていこう。

●ベストオブひらめき賞
『未来が見え~る「みらいエコフレーム」』by ももはさん

「ベストオブひらめき賞」には『未来が見え~る「みらいエコフレーム」』が選ばれた。

このフレームは、例えば「何かを買おうかな」と思ったとき、その商品にこのフレームをあてて見ると、フレームのまわりにその商品が『どんな風に分けられるか(分別)』『リサイクルの為にどういう風に捨てたら良いか』『リサイクルされたらどんなものに生まれかわれるか』が空中に映像で浮かび上がってくるものだという。

商品の未来のことが分かってから買うため、使い終わったり、食べたり、飲み終わったりした後に、リサイクルできるように分けて、きちんと捨てられるようにすることができる。

考案者のももはさんは、夏に「ビーチクリーン」という海岸を綺麗にするイベントに参加したそうだが、その際、たくさんのプラスチックごみが捨てられていて悲しかった経験があったそうだ。そして、このフレームがあれば、「ポイ捨てする人もいなくなるかなと思って考えました。」とのこと。「地球の為に良いことはみんなが ハッピーになることだから、これはみんながハッピーになる為のフレームです。」とももはさん。

受賞後、「発表されるまで心臓バクバクでしたが、選ばれて本当に嬉しいです。身近な人だけでなく、多くの人に使ってほしいです」と述べた。

●ベストオブハッピー賞
『楽しい記憶をもう一度』by コウさん

「ベストオブハッピー賞」には『楽しい記憶をもう一度』が選ばれた。

考案したコウさんのおばあちゃんには物忘れがあるそうだ。「このハートのキラキラの中に楽しい思い出や、ボクの名前もたくさん詰め込んだら、このハートをぎゅーっとしたら、また思い出してくれる。そんなハートのクッションを、お家にあるもので考えて」作ったそうだ。「忘れたくない記憶、でもどうしても忘れていってしまう人へ、そんな記憶の貯金をできたらみんな嬉しいと思います。」とのこと。

受賞後、コウさんは「おばあちゃんが作っていたメロンを、僕によく食べさせてくれたことを忘れないでほしい。」と語った。

本アワードの審査員は、インタラクティブメディア研究者、東京大学大学院情報学環准教授の筧 康明氏と、Unworkshopラーニングデザイナー、AkeruEプログラムディレクターの鈴木 順平氏が務めた。

それぞれ、次のようなコメントを寄せた。

筧氏「みなさん、スケールが大きいこと考えてくれました。それだけでなく『自分が使ってみたい』というのが同時にあったことを評価しています。自分のハッピーだけでなく、誰かのハッピーのことを考えてつくってくれたのが嬉しいです。みなさんの持っている素晴らしい発想力を活かして、これからも、ものを作り続けていってほしいです」

鈴木氏「誰かをハッピーにするために作っているけれど、作っている自分自身が一番ハッピーなんじゃないかと思いました」

子どものアイデアをつぶさないために親ができること

子どもの発想力は、大人の考えの範疇を超えた素晴らしい可能性を秘めている。そんな子どものクリエイティブなアイデアを自然と引き出すために、親はどんな遊びや機会を提供すればいいだろか。審査員を務めた鈴木氏に、未就学児向けと小学生向けそれぞれヒントを聞いた。

【取材協力】

鈴木 順平氏
Unworkshopラーニングデザイナー、AkeruEプログラムディレクター。教育系のNPO法人CANVASのクリエイティブディレクターとして、こども向け の創造・表現力をテーマにしたワークショップ企画設計や教材開発を行う。 AkeruEでは、『つくる』という行為を通じて、自身の「どうして?」や 「ひらめいた!」を深堀するための、次世代向け・会員制の学習プログラム設計を担当している。

1.未就学児向け

「クリエイティブの定義が難しいですが、僕は構築的な遊び(ブロック)や、ミミクリー(まね、ごっこ遊び)はひとまず手軽で良いのでは、と思います。構築的な遊びは、積み木だったり、レゴのようなブロックだったりと、現実的・物理的要素を積み重ねて創造することで、そちらの側面の思考を加速させます。

ごっこ遊びは、逆に物語や設定といった、頭の中で夢想する『想像』的思考を加速させます。両方ともクリエイティブな思考を体得するためにとても大事な要素です」

2.小学生向け

「小学生の場合、学年や、やりたいアイデア(成果物)の種類によってもアクティビティは変わってきますが、とくに昨今、重要視されるSDGsなどの問題解決型のアイデア創出においては、『観察』からすべてが始まると考えています。教科書に書いてあることをなぞるような上辺だけの理解ではなく、『深い理解』をした上でのアイデア創出が求められているのです。その『深い理解』を行うためには『観察』はまさに必須で、現象の一挙手一投足を見て、なおかつ面白いと感じられるアクティビティは、『自然体験』がまさにそれに相当すると考えています。虫の動き、水の流れ、葉っぱの裏、鳥の鳴き声など、シナリオ通りではない『予測不可能なものの成り行き』を面白いと感じることで、自然と観察力が養われていくものだと考えています」

子どもらしいアイデアを引き出す親の関わり方

親は、子どもの子どもらしいアイデアをつぶさないために、どんな声かけや関わりをするのがいいか。鈴木氏は次のようにアドバイスする。

「『親自身も楽しむ』ことに尽きます。どんなに素晴らしいワークショップや習い事に参加したとしても、現在は、結局家にいる時間が多いため、家庭で豊かな関係性がない限り、素晴らしい場も習い事も、『(家は辛いから)逃げ道としての場』というネガティブなものに変化してしまいます。

親自身が楽しむためには、子どもから提供される話題を、まるで友だちから遊びに誘われたときのように、『いいじゃん!やろうよ』と、ノってあげたり、あるいは親自分が本心から楽しむためにも、『楽しめる方向性を提案する』のでもいいかもしれません。

子どものほうから嘘ではなく、本心から『楽しそう!』と言ってもらえたなら、これほど嬉しいことはないはずです」

子どものアイデアは素晴らしい。しかしそれを引き出し、生かすには、親との関係も大切のようだ。ぜひこの機会に、親自身も楽しんでみてはいかがだろうか。

【参考】
AkeruE「ひらめきアワード2021」

取材・文/石原亜香利

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