近年マッチングアプリの台頭によって、婚活男女の中でネットで異性と出会うことは珍しくなくなった。
そんな中恋愛婚活ラボが婚活男女200人に、2021年の『恋愛婚活』トレンドについて独自調査した結果、「Instagram婚活」「YouTube婚活」など、「SNS婚活」が圧倒的な支持を集めていることが判明した。
Instagram婚やYouTube婚など「動画で相手を確認」したい男女が増加
「Instagram婚活」とは、アプリ「Instagram」において、「#(ハッシュタグ)」で趣味や好みの合う相手を検索し、気になる相手がいたらフォロー・いいね・メッセージなどを送り、婚活を進めていく方法だ。
例えば、「キャンプが好き」である人と出会いたい場合、「#キャンプ好き」と検索すると、そのタグが付けられた写真の投稿を検索できるため、そこから同じ趣味や興味関心のあるお相手を見つけることができる。
「Instagram婚活」メリットは、相手の写真投稿が閲覧できるので、相手のライフスタイルを知ることができる。また、投稿している写真の内容を見ていくことで、自分とセンスや感覚があうかどうかも判断できる。また、費用もかからず無料。
そして、24時間で消える投稿の「ストーリー」は、15秒間の動画などでリアルタイムに「今何をやっているか」を気軽に発信できることから若者に人気の機能。
このストーリーの投稿に対してのコメントは、相手にしか見えないダイレクトメッセージになり、直接つながるハードルが全てのSNSの中で最も低いと思われる。
一方、「Instagram婚活」デメリットは、相手の身元が確かでない点。婚活に特化したマッチングアプリでは、登録の際に「独身証明書」や「身分証明書」を登録しないと使用できないものもあり、相手の身元がしっかりとわかる状態で恋人候補を探すことができるが、Instagramはそういった身分証などの登録が必須ではないため、釣りアカウント、なりすましアカウントなどの可能性もある。自身でしっかりと見極めていく必要がある。
「YouTube婚活」とは、動画投稿サイト「YouTube」において自分の趣味や好みの動画を投稿してPRしたり、投稿している相手に対しアプローチをし、婚活を進めていく方法。
「YouTube婚活」のメリットは、相手を「動画」で知ることができる点だ。写真はいくらでも加工ができ、“盛る”(よく見せようと加工する)ことが可能だが、動画では静止画ほどの加工などは難しく、また、相手のしぐさ、話し方、声のトーンなどを知ることができるため、直接会った時のミスマッチを軽減できる。また、費用も無料だ。
一方、「YouTube婚活」のデメリットは、マッチングアプリなどと違い「婚活」ツールではないため、アプローチをしたところで相手が振り向いてくれる可能性が高くない点、「顔出し」動画のため、プライバシーへの配慮の点などが懸念事項として挙げられる。
「ワクチン接種マッチング」は、「ワクチン接種済みか否か」という点でマッチングを行う婚活。
マッチングアプリにも、ワクチン接種の有無を問う項目が登場し、また、最近ではどの種類のワクチンを接種したか、などでもマッチングが可能になってきた。
これは、「コロナ」に対する「倫理観」を大事にするという最近の恋愛傾向が大きく反映されている。
コロナ禍になり、恋愛においても、デートを対面で行う機会が減ってきた中で、コロナへの考え方が恋愛においても重視されてきている。
そこで、「ワクチンを接種しているか否か」は、一つのコロナに対する考え方を判断する指標となっており、安心して交際をできる相手かを見極める指標になってきているようだ。
2022年には「キャンプデート」がくると予想!「共同作業で相手を知りたい」人多数
2022年に盛り上がるであろう「デート」についてアンケート調査を行ったところ、「キャンプデート」が男女ともにNo.1の結果となった。
2022年もコロナの終息がみえない中で、「野外」「密にならない」ということで、周りに気にせずデートを楽しむことができる。
さらには、キャンプを行う中で、テント立て、料理、片付けなど、相手との共同作業の場面が多くある。そういった際に、相手の動きや、一緒に作業することで相手のさらなる一面をしることができるため、婚活を進めていく中では非常に有意義な時間となっていくだろう。レストランでの食事デートでは知ることができない、より一歩踏み込んで相手を知ることができることが人気要素だ。
「ゲームデート」も、コロナ禍で外に出ずに自宅でデートできる点、また、共通の趣味を楽しめる点、さらには、お互い、自宅にいながらオンラインで接続して気軽に楽しめる点なども、今の時代ならではで支持されている。
さらに「時短デート」も、コロナ禍で長時間デートが難しいのはもちろんだが、初期段階では非常に最適なデート内容かと思う。
例えば、マッチングアプリなどで出会って間もない頃に、まずはお互い会ってみましょう、といった段階のデートだとすると、まず知りたいのは、直接会って相手の雰囲気やしゃべり方、様子などだと思う。
その際に、長時間、色々なところへ行ったり、かしこまったレストランで長い時間の食事をしたり、お金をかける必要はないため、「時短デート」は、世情としても、コスパの面にしても、非常に良いポイントを押さえているデート内容と言える。
2022年は「事実婚」ブーム?!選択的夫婦別姓に注目集まる
2022年に盛り上がると予測する「結婚」についてアンケート調査を行ったところ、「事実婚」が第1位となった。
日本においては、選択的夫婦別姓が認められておらず、2021年も議論されたものの、未だに進捗する予兆は見えない。
主に、結婚後に姓を変えるのは女性が約9割という日本において、現在は女性の社会進出も進み、「結婚して寿退社」という考えが薄れつつある今、結婚後も変わらずに働き続ける女性が増えている。
婚姻に際し名字が変わることは、仕事上はもちろん、手続きなどが増えコストもかかり面倒になるため、名字を変えたくないと感じている人も多くいるのも事実。そういったことから、形式にこだわらない「事実婚」は2022年も注目されていくものと思われる。
「事前契約婚」とは、「婚前契約書」を交わしてから結婚をすることを指す。
結婚後も夫婦間で新たな契約を締結することは可能だが、結婚後の夫婦間の契約は、いつでも取り消すことができるという規定があるため(民法754条本文)、取り消されてしまうおそれがある。
そのため、結婚前に契約書を交わしておくことが重要と言える。契約書の内容は「家計負担」「子育ての役割」「離婚の条件」「親族付き合い」「財産の考え方」などが盛り込まれており、結婚後の生活や離婚の際におけるトラブルを防ぎ、幸せな婚姻生活を送ることを目的としている。
構成/ino.