クレジットカードは毎年新しいものが登場したり、特典が変更になったりもするので、その度にメインカードを見直すという方もいるでしょう。
また長く利用してきたクレジットカードであっても、時代や生活スタイルに合わせて別のクレジットカードの方が使いやすいこともあります。
使っていないクレジットカードを持ち続けると管理も大変になり、カードもかさばるので解約をしようと思うところですが、何もせずに解約するのは危険です。
そこで今回は使わなくなったクレジットカードをスムーズに解約するために、解約の手順をまとめてみました。
解約前にポイント交換したのに商品が届かない。解約したのに支払いがなぜかずっと続いているというトラブルにならないように、チェックしていきましょう。
解約のタイミングまでの7つの手順
使っていたクレジットカードを解約するときは、下記の順を追って手続きをしていきましょう。こうすることで解約後の後悔が解消されます。
1.ポイントの残高を確認する
解約すると付与されていたポイントは失効になってしまうので、解約前に利用するかポイントの移行を済ませておきましょう。
2.クレジットカード払いの変更
有料動画サイトのほか、水道・電気・ガスといった公共料金の支払いをクレジットカード払いにしている方は、別の支払い方法か別のクレジットカード払いに変更しておきましょう。
つい忘れがちになるスマホ料金や保険料、NHK受信料といった支払い方法もこれを機に見直すのもアリです。
クレジットカードによっては、支払先を変更せずに解約した場合でも解約ができないまま支払いの請求だけが届くこともあります。解約後にトラブルとならないように、自分で支払先の変更はしておくべきです。
3.年会費の支払い月を確認
年会費有料のクレジットカードの場合、年会費が引落になってから1年間利用ができます。
例えば5月に年会費を支払っているときに12月で解約することは可能でも、来年4月までは利用できるので、その頃に解約でも良いでしょう。
4.未払い金額はいくらあるかチェック
例えば15日締めの翌月10日払いのクレジットカードを解約する場合、12下旬に解約を申し出だとしても、16日以降にも用があれば翌月となる1月と翌々月の2月の請求は行われます。
またクレジットカードによっては、分割、リボ払いも合わせて解約後の次の請求時に一括返済となるところもあるので、確認しておくといいでしょう。
<例>
5.スマホと連動させている場合は変更や解除
スマホを利用してキャッシュレス決済をしているときは、支払先を変更するようにしましょう。設定を変えずにいた場合、キャッシュレス決済が使えず焦ることがありますので気を付けてください。
6.ETCカードはETC車載器から抜いておく
解約するクレジットカードのETCカードを使っていた場合は、ETCカードも利用不可となるのでETC車載器より抜いておきましょう。解約したのに挿したまま高速道路に乗ってしまうと発進制御バー(ゲート)は開かないので、その場で停止して料金所係員の指示をもらうことになります。
こうなるとETCのゲートなのに渋滞を作ってしまうことになってしまい、迷惑をかけてしまいます。
7.家族カードを回収
家族カードも使えなくなるので、解約後は回収して責任をもって管理・処分しておきましょう。
■解約のタイミングと手続日はいつ?
クレジットカードの手続きは、上記の手順がすべて済んでからがいいでしょう。
大切なところは、ポイントを無駄にしないというところです。
解約のタイミングとしては下記の通り。
<ポイント>
・ポイント交換なら商品が届いた後に解約
・ポイント移行であればポイントが移行先に反映された後
ポイントは商品交換や移行手続きをとってもすぐに反映されないところが多くあります。そのため、交換や移行前、その最中に解約してしまうと解約のため手続き不可となりポイント失効となることもあります。一番安全なのは商品発送が完了した後やポイント反映がされた後です。解約はその後に行ないましょう。
また解約はインターネットからできるもの、電話で解約するものとクレジットカードにより異なります。解約で気になる点がある方は電話対応してもらいながらがいいでしょう。
クレジットカード解約後の請求には気を付けよう
クレジットカードを解約したのに、毎月請求が届くという声も多く聞こえます。
この場合は、自分が忘れているだけで、ゲームや配信サービス、有料動画のメンバー会員費、レンタル費などちょっとしたものにクレジットカードを登録しているということがほとんどです。
気が付いて変更しようとしてもIDやパスワードを忘れてしまい手続きができないということもあるので、これはクレジットカード会社ではなく利用先に問い合わせましょう。
クレジットカードを解約したから、クレジットカードの支払い設定をしたサービスは全部解除になるということはありません。自分で設定したものに関しては、自身で変更手続きが必要になります。
クレジットカードは利用者が利用した分を請求することになっていますので、クレジットカード会社側で購入や設定されているものに関しては、クレジットカードを解約しても支払いが続くことがあるので気を付けましょう。
クレジットカードの利用明細をきちんと確認し、定期的に支払っているものは変更や解除をしたかをチェックするのが大切です。
また利用明細や利用履歴を見ても項目のサービス名が何のことか分からず、毎月引落になってしまっているものは金額からサービスを思い出したり、過去のメールを確認したりして見つけてみましょう。
参考:解約済みのクレジットカードに請求書が届いた!(独立行政法人国民生活センター)
<引落先が分からないと問い合わせの多い店名例>
参考:お問い合わせの多いご利用店名(三井住友カード)
このほか、クレジットカード決済をすると100円といったような少額が引き落としされるケースもあります。
これはネットサイトにクレジットカードを設定するときに、そのクレジットカードが使えるものかを確認するもので、一時的に支払となりますが自動的に返済されるものなので、安心しましょう。
文/クレジットカード研究Lab 編集責任者 志田愛仁
運営会社 株式会社バリューファースト
紙媒体の編集者を経て、フリーライターとして独立後WEBと紙媒体のライターに携わり、クレジットカード研究Labの編集責任者となる。情報の大切さを知るからこそ、信ぴょう性ある情報発信中。