日本語を学びたいと考えている外国人は、どれくらいいるのだろうか?また、英語に自信のある日本人はどれくらいいるのだろうか?
Duolingo,Inc.はこのほど、世界で累計ダウンロード数5億を突破した無料語学アプリ「Duolingo」の日本国内ユーザーと、都道府県在住の4,700名を対象にした調査を行った。
日本語は世界で5番目に人気の言語で、アジア圏の言語でトップ。日本文化への関心が高まっていることが一因に
Duolingo Language Reportによると、日本語は世界で5番目、アジアでは1番人気のある言語となった。外国人が日本語を学びたい理由として「文化」と回答している人が多く、2021年に行われた世界的なスポーツ大会の開催から「日本文化」への関心がより一層高まったことが要因なのではないかと考えられる。特にブラジル、メキシコ、中国、フランス、ドイツ、インドでは日本語が最も急成長している言語の一つとなっている。
【世界の人気言語ランキング】
1位:英語
2位:スペイン語
3位:フランス語
4位:ドイツ語
5位:日本語
日本で多く学ばれている言語のトップ3は「英語」「韓国語」「中国語」
Duolingoを日本で利用しているユーザーに学んでいる言語について聞くと1位が「英語」、2位が「韓国語」、3位が「中国語」となった。Duolingoからは、日本語話者向けの韓国語コースが2021年の2月にローンチしたが、K-POPや韓国ドラマなどのエンタメコンテンツが世の中的に大きな話題となったこともあり、韓国語を学びたいという人が大きく増えていることがわかる結果となった。
【日本で学ばれている言語ランキング】
1位:英語
2位:韓国語
3位:中国語
4位:日本語
5位:フランス語
日本人が言語を学ぶ目的に変化。「仕事」と「旅行」が減少する一方、子どもに教えたい、学ばせたいといったニーズを意味する「家族」が増加
次に、日本人の言語を学ぶ目的に関して聞いたところ、旅行などの「外向き」から、家族などの「内向き」に変化していることがわかる結果となった。
新型コロナウイルスの影響で外国とつながるきっかけが減ってしまったことなどから、2019年まで多かった「仕事」と「旅行」が共に10ポイント以上減少し、約14%と約10%に、一方で子どもに教えたり、学んでほしいということを意味する「家族」が約15%に増加する結果となった。
英語に自信がある都道府県TOP3は「東京都」「石川県」「沖縄県」
各都道府県に住む人100名ずつ合計4,700名に英語に自信があるかを聞いたところ、1位が「東京都」で14.5%、2位が「石川県」と「沖縄県」で13.5%という結果になった。
さらに、英語学習を行っているかという質問に対して「はい」と回答したのは、1位が「東京都」で19.2%、2位が「熊本県」で18.3%、3位が「岡山県」と「千葉県」で16.3%という結果になり、東京都が両質問でTOPという結果になった。
日本人の9割以上が「英語に自信がない」と回答。さらに英語を学習している人は1割以下という結果に
次に自身の英語力に自信があるかという質問を行ったところ、91.3%の人が「自信がない」と回答した。同時に、現在英語を勉強しているかという質問に関しては90.3%が「いいえ」と回答した。
約9割の人が自身の英語力は「初心者レベル」と回答
最後に、自身の英語力のレベルがどれくらいかという質問を「初心者(ほとんど知らない)、上級初心者(簡単な基礎は知っている)、中級者(基礎を超えても大丈夫)、上級中級者(流暢に近づいてきた気がする)、上級者(流暢)」で聞いたところ、89.9%の人が「初心者・上級初心者」と回答した。上級者と回答した人はわずか0.7%という結果となった。
※Duolingo 語学調査
<調査概要>
【日本人の英語力に関する調査】
サンプル数:計4,700名(各都道府県に住む20〜50代25名ずつ)
調査期間:2021年11月12日(金)〜11月14日(日)
調査方法:WEBアンケートにて調査
出典元:Duolingo, Inc.
https://ja.duolingo.com/info
構成/こじへい