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元国税調査官が捨て身覚悟で教える「節税」の超裏ワザ

2021.12.25

納税者だからこそ税を知ろう『元国税調査官が捨て身の覚悟で教える「節税」の超・裏ワザ』

コロナ禍で家にいる時間が増え、思い切って不要品をたくさん売った。子供の頃によく遊んだオモチャを出品したら思いがけない値段で売れて、給料が減った分の小遣いになったのだが、こういう場合の収入はどうしたらよいのだろう。

元国税調査官YouTuberでこのほど「元国税調査官が捨て身の覚悟で教える「節税」の超・裏ワザ」SBクリエイティブ発刊、定価:990円)の著者である根本和彦先生に、税金について教えてもらうことにした。

先生は元国税調査官で現在、YouTuber「税金坊」として人気を集めている。今回は先生の初の著書の発刊を機に、若手ビジネスマンと税金についてのインタビューをお願いした。先生、よろしくお願いします!

税務署は知っているのに納税者は税を知らない

――最初に新刊「節税」の超・裏ワザ、を読みました!すごく面白かったです!特に税金にはグレーゾーンがあって、その間での駆け引きがあるという話は驚きました。私たちは意外と税について知らないことが多いんですね!

根本先生 「税金」というと一般の方は、堅いイメージがあって、お上(オカミ)から言われたら黙って払わないといけない、と思っている人が多いと思います。また、「税務署」に対するイメージも、怖いところ、行きたくないところ、生真面目なところと思っている人が多いと思います。

だけど実際は、私たちと同じ人間が感情を持って仕事をしていて、法律では明確に決まっていないグレーゾーンがたくさんあって、実は、かなり人間くさい仕事をしています。

なので、みなさんが恐れる「税務調査」でも、国税調査官との話し合いや交渉という名の「ばかしあい」で追徴税額が決まったりします。

知っていれば少ない税金で済むのに、知らなかったばっかりに多額の税金を払うはめになったりします。

そういう「勉強すればするほど得をする世界が税金なんだ」ということを、この本を通じしてわかってほしいですね。

ビジネスマンが陥りやすい節税の失敗がある

――先生は税務署員として働いてきた経験から、税務署の表と裏を知り尽くしていらっしゃいますが、自分たちビジネスマンが一番陥りやすい節税の失敗は何ですか?

根本先生 サラリーマンとして働いているだけだと、会社が全部納税をしてくれて確定申告をしなくて済むように制度ができています。

自分で確定申告をしないと税金のことを勉強しようとしないですし、「税金は単に決められた金額を従順に支払うもの」と思ってしまいます。

これが一番の失敗です。そうすると、サラリーマンでもできる節税があるのにそれをやらなかったり、副業を始めたり、起業をしたときに税金の知識がなさ過ぎて、余計な税金を払ってしまう、ということになってしまいます。

実は副業にも節税の仕方があった!

――新刊書、第5章 「副業」の「余計な税金を払わないようにするノウハウ ~副業のグレーゾーンを正しく知るべし~」では、副業の節税方法が紹介されています。自分の様に副業ではなくても不要なモノを売って利益を得た場合でも、やっぱり確定申告した方がよかったのですね!

根本先生 副業の場合、少なくとも20万円超の利益が出た場合は確定申告が必要です(20万円以下でも確定申告が必要な場合もあります)。

副業は基本的に「雑所得」として確定申告しますが、勘違いしている人が多いのは、「雑所得」だとあまり経費を入れることができないと思っていることです。

確定申告が必要となる20万円は、あくまで利益ですので、売上(収入)から経費(必要な支出)を差し引いた金額です。

経費を引いてみたら20万円以下となって本来なら確定申告が不要だったという人もいますし、確定申告は必要だったけど、しっかり経費を計算したら税金はもっと安くなった、という人もいます。

雑所得となる副業と言えども、必要な支出は経費にできますし、その経費も「グレーゾーン」ですので、しっかり勉強することで経費の金額を増やすこともできます。

税の表と裏を知ってお金の失敗を防ぐ

――この本は単に節税の方法を教えてくれるだけでなく、税務署側の思考や、経費をどう落とすかのストーリー作りなど、読み物としても面白い内容が満載されていました!最後に先生から@DIME読者にエール&アドバイスをお願いします。

根本先生 日本の税制は、ビックリするぐらい複雑でわかりにくいです。しかし、会社に税金の計算を任せ、税金を学ぶことを避けていると、いつの間にか大きな損をしている、ということが頻発しています。

特にコロナ禍を経て、副業を始める人や、従業員から外注契約に変わる人、起業する人も増えてきました。

そうなると、税金のことを知っているかどうか、特に、私が本で書いたような税務署の本音や経費がグレーゾーンであることを理解しているかどうかが、手元に残るお金に直接影響してきます。それが、事業が成功するか失敗するかを分けることもあります。

誰しも必ずいつかは税金とは向き合わないといけません。ぜひ、私の本も参考にしながら、税金の裏と表を知り、お金で失敗しないようにしていただきたいと思います

――根本先生、ありがとうございました!

この本でちょっと意外だったのは税務署員も我々ビジネスマンと同じ思考をもっているという点だった。自分の会社の営業でも担当者が行く営業と、常務が同席する営業では本気度が違う。税務職員も誰が来たのかで本気度が違うらしい。身近だけれど知らなかった、こうした裏話も楽しく読める一冊だ。特に税金に対して興味のある人はぜひお薦めしたい。

著者紹介

著者・根本 和彦

元国税調査官YouTuber

1976年生まれ。東北大学大学院修了、政策研究大学院大学修了。在学中、研究者の道から路線を変え、大学院修了後はキャリア官僚として文部科学省入省。数千億円規模の予算獲得、大規模な法改正に担当者として従事。国家の中枢での勤務を経験。文部科学省退職後、民間の勤務を経て、国家公務員として国税局に再就職。公務員生活を一兵卒から再スタート。国民と直に接する最前線の仕事を経験。国税局では、国税調査官として会社の税務調査を行う。税務調査では、主に悪質・困難な納税者を担当し、様々な脱税手法、脱税心理、欲に溺れた人間模様を目の当たりにする。2016年に国税局を退職。国の中枢での勤務と最前線の税務調査で活躍した経験を生かしてYouTubeチャンネル「元・国税調査官【税金坊】」を開設し、中小企業の経営者や個人事業主向けに税とお金についての情報発信やコンサルティングを行ったりしている。

https://www.amazon.co.jp/dp/4815610088

/柿川鮎子

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