『節分』や『恵方巻』について詳しく知り、家族で季節の行事を楽しみましょう。基礎知識とともに、2022年の節分の日にちや恵方巻を食べる方角も紹介します。方角を確認する方法についても確認し、しっかり縁起担ぎをしましょう。
2022年の節分の日・恵方は?
2022年の節分がいつで、恵方はどの方角なのか知っていますか?季節の行事を楽しむために、まず日にちと方角を確認しましょう。
2022年の節分は2月3日
節分の日は毎年変わり、2022年は『2月3日』です。節分は、2月に豆まきをする日だと思っている人がいるかもしれませんが、実際には『季節の節目』を指します。
具体的には、『立春』『立夏』『立秋』『立冬』の4点のことです。旧暦で『立春』は、1年の始まりの日であり、前日の節分は現在の『大みそか』に当たります。
大みそかに豆まきで鬼(邪気)を追い払い、新たな1年を迎える儀式の一つなのです。
恵方は北北西
2022年の恵方は、『北北西』になります。恵方は、その年の神様である『歳徳神(としとくじん)』がいる方角のことです。縁起の良い方角であることから、恵方にある神社に初詣に出掛けると願いがかなうといわれています。
方角は毎年変わりますが、『東北東』『西南西』『南南東』『北北西』の4方角のいずれかになっています。その年の恵方は、『西暦の1の位』で簡単に知ることが可能です。
1の位が『0・5』は『西南西』、『1・3・6・8』は『南南東』、『2・7』は『北北西』、『4・9』は『東北東』です。
節分・恵方巻に関する基本知識
節分は、どのように過ごすのがよいのでしょうか?恵方巻の正しい食べ方や由来と併せて紹介します。
節分の過ごし方
節分の過ごし方の定番は、子どもの頃にやったことがある人が多い『豆まき』です。今でも親が鬼のお面をかぶり、子どもが豆を投げて楽しんでいる家庭も多いのではないでしょうか。
近年は、見かけることが少なくなりましたが、『柊(ひいらぎ)の枝をイワシの頭に刺して門などに飾る』という風習もあります。鬼がイワシの悪臭とトゲトゲした葉の形をした柊を嫌うと考えられており、魔除けの役割があるとされています。
季節の変わり目は体調を崩しやすく、特に冬場は病気になりやすい季節です。近年のように医療が発達していなかった時代には、邪気や病気などを鬼に見立てた邪気払いが大切にされていたのでしょう。
恵方巻の正しい食べ方
まず、『恵方』を向いて食べることが大切です。食べている最中によそ見をしてしまうと、ご利益が得られないとされているため、集中して正しい方角だけを見るように心掛けましょう。
黙って静かに食べるのも大切なポイントです。家族で楽しく会話しながら食べたい人もいると思いますが、黙って食べないとご利益が得られないといわれています。
1本丸ごと食べるのもルールです。食べやすいように切り分けてしまうと、ご利益が得られないといわれているためです。たくさん食べられない人や子どもの場合は、短めにしたり、細くしたり工夫するとよいでしょう。
恵方巻の由来
恵方巻の明確な由来は不明ですが、大阪の船場がルーツと考えられています。船場の裕福な人たちが花街でやっていた遊びの一つといわれており、それが一部の地域に広まったようです。
全国的に広まったきっかけは、大阪のすし商組合の宣伝と、のり問屋協同組合が『幸運巻寿司』を販売したことです。その後、巻き寿司の早食い競争が行われたり、セブン-イレブンが『恵方巻』を販売したりしたことで、2000年以降に全国的に広まったといわれています。
方角を確認する方法もチェック
簡単に正しく方角を確認する方法を紹介します。使いやすい方を選び、実際に試してみましょう。
時計の針で方角を調べる
コンパスがなくてもアナログの時計があれば、おおよその方角を知ることが可能です。
まず、文字盤の12時が左に来るようにし、時計を水平に持ちましょう。短針を太陽の方向に合わせ、文字盤の12時の位置を確認します。短針と文字盤の12時の真ん中あたりが『南』になります。
ただし、午前と午後では『南』の方角が異なるため、注意が必要です。午前は文字盤の左側、午後は右側が『南』を指しています。
この方法は、不慣れな場所で道に迷ったときや非常時にも役立つので覚えておくとよいでしょう。
意外に使えるコンパスアプリもおすすめ
スマホやタブレットを持っている人は、コンパスアプリを利用する方法もあります。iPhoneでは標準でコンパスアプリが搭載されているので、ダウンロードする必要もありません。
Androidの場合は、無料のアプリをダウンロードするのがおすすめです。無料でも使いやすいシンプルなものも多いので、チェックしてみましょう。
使い方は簡単で、アプリを起動した後に水平になるように持つだけです。ただし、磁石の影響で、正しい方角が表示されないこともあります。留め金などに磁石が入っているスケジュール帳やバッグなどの近くでは使わないように気を付けましょう。
構成/編集部