メディアなどで耳にする『ツンデレ』が、どのような意味なのかよく分からない人もいるのではないでしょうか?そこで、ツンデレの主な特徴や魅力を紹介します。嫌われる理由についても触れるので、理解を深めるのに役立てましょう。
ツンデレの意味とは?
まずは『ツンデレ』がどのような意味なのか紹介します。使い方も知り、実際に使うときの参考にしましょう。
何かのきっかけで「デレる」人を指す
『ツンデレ』は、『ツンツン』と『デレデレ』の2つの異なる言動を表す言葉が合わさっており、何かのきっかけで『デレる人』を指します。
普段はツンツンしていて素っ気なく接しづらいのに、特定の状況下では甘えたり、好意的に接したりする人のことです。
例えば、周りからドライだと思われていた人が、付き合い始めた途端に甘えてくるような場合などが当てはまります。いつもは厳しく冷たい印象の同僚が、本当に困っているときには何も言わず助けてくれるなども含まれるでしょう。
ツンデレの使い方
よく使われるのが、好みのタイプの異性を表現するときです。例えば、誰かに好きなタイプを聞かれて、「ツンデレが好みなんだよね」のように答えるなどです。『素っ気ないけれど、たまに甘えてくるかわいい人』というニュアンスがあります。
恋人に「ツンデレだね」と使うことも可能です。例えば、彼氏の仕事が忙しくなかなか会えないと、「自分よりも仕事が大事なの?」とツンツンした態度をとってしまうこともあるでしょう。しかし、会えたときはうれしくて甘えてしまうような場合に使います。
また、最初は否定的だったり、興味なさそうだったりしても、最終的には「頑張ってね」と賛同してくれたようなときにも使えます。
ツンデレな女性の特徴
どのような特徴がある女性がツンデレに当てはまるのでしょうか?具体的な特徴を知ることで、どのようなタイプの人を指すのか理解しやすくなるでしょう。
素直になれない
本心はうれしくてたまらないときでも、素直になれないのが特徴の一つです。感情表現が苦手なことや不器用なことが理由として挙げられます。恥ずかしいという気持ちもあり、ガードが堅くなってしまい、素っ気ない言動をしてしまうことも珍しくありません。
例えば、職場で困っている人がいるときに助けてあげたいと思っても、なかなか手を差し伸べられず、「冷たい人」と誤解されてしまうこともあります。また、助けられたとしても、相手からの感謝の言葉を素直に受け止めらないこともあるでしょう。
恋人に対して素直になれないこともあります。特に付き合い始めの頃は、相手の素っ気ない言動から「本当に自分のことが好きなのか分からない」と感じてしまうこともあるでしょう。
周囲の目が気になる
本心を知られたくないという気持ちが強く、過度に周囲の目を気にする傾向があります。特に「あの人に好意を持っているんだな」と周囲に悟られてしまうことを嫌う人が多いでしょう。
好きな人には、他の人以上に優しく接したり、自然と笑顔があふれたりするものですが、ツンデレの人はわざと気のないそぶりをしてしまうことも珍しくありません。
恋人に対しても同じで、周囲の人の前ではドライに接してしまいがちです。ただし、2人きりになると、まるで別人のように急に甘えたり優しくなったりし、そのギャップに心がときめく人も多いようです。
根は優しくまじめ
表面的には「冷たい」「素っ気ない」のようなネガティブなイメージを持たれがちですが、根は優しくまじめという特徴もあります。
自分の利益のために誰にでもいい顔をする人とは対照的で、損得で物事を考えないまじめな部分を持ち合わせています。
また、何かのきっかけでデレっとなったり優しくなったりするのは、根は優しい性格をしているからと言えるでしょう。心底冷たい人は、どのような状況下でも人に優しくできないからです。
単に、気心が知れた間柄でないと素直な気持ちを表現できないだけなのです。
ツンデレ好きが語る魅力とは?
「ツンデレが好き」という人は、少なくありません。好かれる理由や魅力を紹介します。
2人きりになると優しい
周囲の目を気にするため、周りに人がいる外ではドライなことが多いですが、2人きりになると優しいのが魅力です。
例えば、「仕事が忙しく疲れている」と愚痴をこぼしたときに、周囲の人の前では「みんなそうだよ」「愚痴ってもしょうがないでしょ」と冷たくあしらわれることもあるでしょう。しかし、2人きりになると「大変だね」「体に気を付けてね」と優しい言葉を掛けてくれるなどです。
また、外では手をつなぐなどスキンシップをしたがらなくても、2人のときは許してくれるという人も少なくありません。このギャップに心がときめく人が多いのです。
褒められて照れる姿
一見、感情を見せず常に涼しい顔をしている印象ですが、恥ずかしがり屋で褒められると照れる姿も魅力の一つです。
例えば、「今日のヘアスタイル、すごく似合っているね」と褒められると、「いつもと同じだけど」など不愛想な返事をすることが多いでしょう。しかし、どこか恥ずかしそうだったり、うれしそうだったりする姿がかわいらしく映るのです。
また、素直に自己表現ができないなど、不器用な面も好感をもたれる理由です。例えば、デートのために、いつもと違うヘアスタイルにしたり、時間をかけておしゃれしたりしても、「デートだから、おしゃれしてきたの」というように素直に言えません。
それでも、相手には一生懸命おしゃれしてきたのが伝わり、「不器用なところもかわいい」と思われるのです。
他には見せない姿に特別感がある
ツンデレな人は、誰に対しても同じに接するのではなく、気心が知れた人や恋人など特定の人に対してだけ見せる姿があります。
例えば、恋人の前でだけ甘える、笑顔を向けてくれる、優しく接してくれるなどです。このように『自分の前では違う』という特別感を得られることが、男心をくすぐる要素の一つなのです。
また、自分に対してだけ言動が違うと、『独占している』という気持ちが芽生え、独占欲が満たされたり、安心できたりすることも好かれる理由でしょう。
ツンデレ嫌いになる理由は?
ツンデレは好かれる一方で、嫌われることもあります。どのような点が嫌われる理由なのか見ていきましょう。
「ツン」の部分に腹が立つ
ツンツンした言動が腹立たしく感じ、苦手意識を持っている人もいます。人それぞれ捉え方が異なりますが、高圧的な言動に「人を見下している」「性格がきつい」と感じてしまう人も少なくありません。
また、自分の思い通りに物事を進めたいときだけ『デレ』の部分を出し甘えてくることが、わがままに映ることもあります。特に『デレ』が少ないなどバランスが悪いと、「自己中心的」「面倒な人」と嫌悪感を抱いてしまう人が多いでしょう。
素直でいてほしい
素直でないところがプラスである一方で、そこが嫌いな理由にもなっています。本音が分かりづらいため、どう接していいのか分からず、付き合いづらいというのが大きな理由です。
例えば、いろいろ考えて誕生日プレゼントを選んだのにリアクションが薄いと、「うれしくないのかな?」「違う物にすればよかったかな?」と不安になるものです。頻繁に相手の本音を探らなければいけないことに、疲れを感じる人もいます。
また、たとえ人前では恥ずかしくて本音を出せない性分だと分かっていても、素直に喜ぶ姿を見たり、「ありがとう」「大切にするね」などの言葉を聞いたりしたいという人もいるでしょう。
構成/編集部