1月7日に春の七草を入れて炊く、七草粥(ななくさがゆ)。
お正月のごちそうでちょっと疲れたお腹に優しい粥の、簡単な作り方をご紹介します。
まずは、春の七草をおさらい
春の七草は、芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)、仏の座(ほとけのざ)、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)の7種類のことを指します。
せりはご存じだと思いますが、なずなはいわゆる〝ぺんぺん草〟で、ごぎょうはハハコグサの別名。はこべらはハコベの別名で、ほとけのざは路傍に生えるタビラコのこと。すずなはカブの別名で、すずしろはダイコンの別名です。
とはいっても、自分で七種類を集めるのは意外と大変ですよね。でも、遅くとも1月4日以降になると毎年、スーパーマーケットなどで売られ始めることが多いので安心してください。鮮度を考えれば、1月6日に購入するのがよいかもしれませんね。
また、地方によっては、なずなかアブラナの葉だけを用いることもあるようです。
炊飯器で簡単! 七草粥の作り方
お鍋に火をかけてコトコト作るのもおいしいですが、炊飯器でも七草粥は作れます。ここではだしを使って味を調えた、和風の七草粥の作り方をご紹介します。
ちなみに、炊飯器によっては使用が禁止されている食材があるため、取扱説明書を確認の上、調理してください。
材料(4人分)
米:2合
七草:1パック
白だし:小さじ2
だしの素:小さじ2
水:炊飯器の〝おかゆ〟の設定に合わせた量
作り方
1.米を水洗いしてから、しばらく置いておきます。30分程度したら水を切ります。
2.七草を軽く水洗いして、水気を切ってから細かく刻みます。
3.炊飯器に米を入れて、〝おかゆ〟の設定の線まで水を入れます。そこに白だし、だしの素を加えます。
4.炊飯器の〝おかゆモード〟で炊きます。
5.炊き上がったらよく混ぜて器に盛りつけます。好みで塩を加えてもおいしいです。
さらに簡単! ご飯からもできる七草粥の作り方
残ったご飯を使いだしも省けば、さらに簡単に七草粥が作れます。
材料(4人分)
ご飯:1合分
七草:1パック
水:800cc
作り方
1.七草を軽く水洗いして、水気を切ってから細かく刻みます。
2.ご飯を鍋に入れて、水800ccを加えます。中火で沸騰したら弱火にして、かき混ぜながら3分ほど煮ます。
3.鍋に七草を加え混ぜたら火を止めます。
4.器に盛りつけたらできあがりです。お好みで塩や醤油で味を調えたり、塩昆布や梅干しと共に食べてもおいしいですよ。
七草粥は春の七草が必要?
七草粥は本来、春の七草を入れるものですが、入手するのが面倒なら、大根の葉やカブの葉などで代用してもいいと思います。
青菜の入ったお粥で、疲れたお腹を癒やしてみてはいかがでしょうか?
言葉の意味/デジタル大辞泉
文/Chum