ご本人からも感動の声が…日本の名優を象った「粘土彫刻」に話題沸騰!
優れた演技力を持っていたり、誰もが知る有名な俳優を「名優」と呼ぶことがあります。
今回ご紹介するアートは、そんな日本の名優と呼ばれる方々にちなんだものです。ある一般の方が趣味で制作された作品が「凄すぎる」と注目を集め、各メディアで話題になっているのでご覧ください。
名優たちの粘土彫刻
—映画「来る」に登場する柴田理恵さんを作りました。マジでかっこよかった。
そんなコメント共にツイッターへ投稿されたのは、ホラー映画「来る」で霊媒師の役を怪演した柴田理恵さん…が、象られた粘土彫刻です。
表情や髪の毛、小物など細かい部分まで緻密に再現されていて、まるでプロが作った映画の小道具のよう。とても素人の方が制作されたとは思えないクオリティです。
ツイッターでは「凄すぎる!」と絶賛され、タイムラインで偶然見かけた多くの人々を驚かせました。
そして、拡散されたツイートはタレントの伊集院光さんの目にも留まり、リプライが寄せられたことで事態は思わぬ方向に。
—先日柴田理恵さんの像に反応していただいてとても嬉しかったので伊集院光さんを作りました。ご本人の許可を得て公開いたします。
なんと伊集院さんのラジオで作品がご紹介され、彫刻のモデルである柴田理恵さんの耳にも届き、ご自身のブログで「うれしい!」と写真付きでコメントしてくださったのです。
まさに、ツイッターならではの展開ですよね。
見れば見るほどそっくりで今にもしゃべり出しそうな粘土彫刻は、テレビメディアでも多数取り上げられ、各方面で大きな反響を呼んでいるのでした。
突然目覚めた創作意欲
リアルすぎる粘土彫刻の作者はのびた(@skktyo2)さん。粘土造形はご本業ではなく、普段は会社員としてお勤めされながらあくまで趣味で制作されているのだそう。
それも、ほんの2年ほど前にはじめたばかりというので驚きです。
なぜ粘土造形をはじめられたのかご本人にお話を伺ってみたところ、こんなお答えをいただきました。
「2年前、海外製フィギュアが並ぶショールームに立ち寄ったことがきっかけでした。主にアメコミヒーローのフィギュアが飾られていましたが、そのあまりのリアルさに衝撃を受けました。」(のびたさん)
特にアメコミヒーローが好きというわけではなかったけど、その時直観的に『自分も作りたい!このフィギュアは自分のずっと延長にある気がする!』と突然思ったのだとか。
そして店を出た後すぐに彫刻セミナーに申し込み、粘土彫刻を作りはじめて今に至るということです。
「壮年の俳優ばかり作っているのはなぜかとよく聞かれますが、特に狙っておじさんばかり作っているわけではありません。ただ、顔に刻まれた皺に魅力を感じます。それまでの人生をどんな気持ちで過ごしてきたか、その感情の配分が性格を形作り、顔の皺やしぐさなどを通して外側に表れてくるものだと思います。」(のびたさん)
人の顔の皺は、 “積み重ね” を感じるから好きなのだと、渋い名優の方々を主なモデルにされている理由についても語ってくれました。
※画像は全てのびた(@skktyo2)さんのツイッターより引用
■のびたさん
中小企業で働く会社員。趣味で粘土造形をしています。
■ツイッター https://twitter.com/skktyo2
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.