年末年始には、クリスマスやお年玉、おせち料理など様々なイベントがありますが、年が変わるタイミングに行われるイベントに「除夜の鐘」があります。
なんとなく「100回くらい鳴らす」「年末にやるイベント」と理解している人は多いかもしれませんが、意外と除夜の鐘を鳴らす意味や時間帯、場所を知っている人は少ないかもしれません。では、具体的に「除夜の鐘」とは何なのかを見ていきましょう。
「除夜の鐘」の意味を辞書でひいてみよう!
まずは「除夜の鐘」の意味を辞書で調べてみました。
「除夜の12時をはさんで、寺々で鐘をつくこと。また、その音。108の煩悩を除去し新年を迎える意味を込めて108回つく。」
このことから、「12時をはさんで複数の寺で鐘をつくこと」「煩悩の数(108)鐘をつくこと」がわかります。では、辞書の説明にある「除夜」とは何のことでしょう。
「除夜」とは「1年の最後の夜」。つまり大晦日(12月31日)の夜を指し、「除夜の鐘」は「大晦日の夜にならす鐘」という意味になることがわかりますね。
「除夜の鐘」はどこで誰が鳴らしている?
先にも触れた通り、「除夜の鐘」は1つのお寺で鳴らしているのではなく、複数のお寺にて108回鐘をついています。
「除夜の鐘」を鳴らす時間帯もお寺によって様々ですが、近年は大晦日の23時ごろから鐘をつき、年越し後に最後の1回を鳴らすことが多いようです。
また、お寺によっては除夜の鐘に一般参加が可能。つまり、108回のうちの1回を自分で鳴らすこともできるイベントになっているようです。ただし2021年の場合は、新型コロナの影響もあり、イベントが中止になっているところもあります。もし除夜の鐘に参加したい場合は、事前にお寺のHPなどを確認しておくとよいでしょう。
言葉の意味/デジタル大辞泉
※データは2021年12月上旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦