クリスマスにやってくるサンタクロース。トナカイが引くそりに乗り、天空を駆け回りながら、世界中の子どもたちへプレゼントを届けてくれる白ひげの老人……そんなイメージがあるはず。
ではなぜ、サンタクロースはトナカイの引くそりに乗ってくるのでしょうか?
そもそもクリスマスになぜプレゼントをするの?
クリスマスは、イエス=キリストの誕生を祝う祭りで、12月25日に行われます。前夜がクリスマス・イブとなり、聖夜と呼ばれることもあります。
つまり、クリスマスにはそもそも、サンタクロースは関係がありません。
サンタクロースは、4世紀小アジアのミラの司教、セント・ニコラウスに由来します。
その祝日12月6日の前夜に贈り物を交換する習慣があり、それが様々な形に転化し、さらに、オランダ系のピューリタンによって米国に伝えられ、クリスマスにプレゼントをする習慣と結びついたとされています。
サンタはなぜトナカイが引くそりに乗ってくるの?
サンタクロースがトナカイの引くそりに乗ってくる……。そのイメージが定着するきっかけとなったのは、クレメント・C・ムーアによって書かれたとされる「Twas the Night before Christmas(クリスマスのまえのよる)」という詩だといわれています。
1823年には「A Visit from St. Nicholas」のタイトルでニューヨークの新聞に掲載されています。
【参考】Twas the Night before Christmas(A Visit from St. Nicholas):a classics :Illustrated Edition|Amazon
トナカイと呼ばれるのはなぜ? その由来とは??
トナカイはシカ科の哺乳類で、北極地方のツンドラ地帯に群れをなしてすみ、体高1〜1.4メートルほどです。北欧では古くから家畜化されていて、そり引きなどに使われています。
トナカイの語源はアイヌ語に由来し、「馴鹿」と書くこともあります。
言葉の意味/デジタル大辞泉
文/Chum