DIME MAGAZINE
サッカーは「最終的にどちらが多く得点を決めているか？」を競うスポーツである。そのため、「シュート」の精度は非常に重要で、FWは「89分間仕事をしていなくても、1分間でシュートを決めればヒーローになれる」と言われるほどだ。
一方で、同じシュートにもどこから打つのか、どのように打つのか、特徴的なテクニックがいるのかと様々存在し、サッカー初心者にとっては違いがよく分からない人もいるだろう。そこで今回は、シュートの種類や蹴り方のコツなどを分かりやすく紹介していく。
サッカーのシュートの種類
シュートとは、得点することを目的にゴール内へ向かってボールを蹴ること。基本的には脚でボールを蹴ることになるが、頭でボールを打った場合もシュートとなり、反則となる手・腕以外の部位を使った場合でもシュートになる。脚の場合も蹴り方や蹴る位置によって、シュートの名称が違うので、ここからはいくつか代表的なものを紹介していく。
ミドルシュート
ゴールまでの距離がおよそ17～30メートルのペナルティーエリアの外やライン上付近から打つシュート。相手GKは、ボールがDFで隠れてしまっていて、シュートへの反応が遅れる可能性があり、パスも選択肢としてある状況であれば、相手はさらに判断が難しくなるので有効的だ。
ループシュート
相手GKの手が届かない頭上を狙ったシュート。弾道が直線的ではなく、ゆっくりとした山なりの放物線を描くのが特徴だ。GKと1対1の場面や、GKが前進している場面で使用することが多い。
ボレーシュート
体の横にボールがあり、腰くらいに浮いたボールに対してシュートを打つことを指す。ボールが浮いているためシュートの威力が上がりやすい一方で、ボールの中心を捉える（ミートする）ことが難しく、大きく浮かしてしまうことも多い。
バイシクルシュート
別名オーバーヘッドシュートとも呼ばれる。ボレーシュートの種類の1つで、宙に浮いたボールを蹴るが、その際ゴールに背を向け、後ろに倒れる勢いで上げた脚で打つ。アクロバティックで決まるとカッコ良いが、非常に難易度が高いシュートである。
ドライブシュート
ボールに激しい縦回転をかけることで、上方向に向かっていたボールの弾道がゴール手前で下に落ちるシュート。基本的に、サッカーにおいて縦回転はかけにくいため、難度が高いシュートの一つに挙げられる。
無回転シュート
別名ナックルシュートとも呼ばれる。野球のナックルボールのように、ボールに回転をかけずに蹴ることで、空気抵抗を受けやすくボールの弾道を不規則に変化させることができる。元日本代表の本田圭佑の代名詞としても知られ、2010年の南アフリカW杯で直接フリーキックを覚えている人も多いのではないだろうか。
シュートを上達するためのコツ
シュートの蹴り方のコツとしては、常に頭にゴールの位置をイメージしておくことが大事になる。普段の練習でも、ゴールを頭に描くイメージを常に持っておくことで咄嗟の時にもすぐにシュートが打てる。実際の試合では、一瞬の判断スピードで勝負が決まるため、特にFWの選手は常にゴールと相手GKの位置を把握しておくことが重要だ。
まずはボールをよく見ること
サッカーではシュートなど、キックをするときには、どのような態勢であったとしても基本的にはボールをしっかりと見ることが大切だ。どんなにシュートのコツを掴んだとしても、ボールを見ずに正確にシュートをすることは難しい。
そして、コツを掴むためには、ボールをよく見て基本のフォームを意識しながら脚を振ることが何よりも重要であり、上達を目指すサッカー初心者にも特に意識してほしいポイントだ。
初心者は要注意！ 間違った蹴り方
初心者がやってしまいがちな間違った蹴り方の筆頭が、つま先でボールを蹴るトーキックだ。力任せにトーキックをしてしまうと、つま先などのケガにつながってしまう可能性があるだけでなく、間違った蹴り方に慣れてしまうと上達が遅れてしまう。
シュートの練習方法
シュートを上達するためには、とにかく反復して練習をすることが重要だ。失敗してもよいので、何度もシュートを打ち、狙ったコースにボールが飛ぶように繰り返し練習しよう。特にボールの置き所、ボールをしっかり見ること、踏み込み（軸足を置く位置）を意識して練習することが、初心者から中・上級者に進むための近道と言えるだろう。
※データは2021年12月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
文/praia
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