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みそか、かいじつ、つごもり、読み方いろいろ!「晦日」の語源と習慣の由来

2024.02.08

年末が近づくと多くの人が年内最後の日である『大晦日』に向けて準備をします。しかし、大晦日の『晦日』とは一体何なのでしょうか?今回は普段何気なく口にする『晦日』の語源や大晦日の習慣の由来などを解説します。

「晦日」とは?

12月31日の事を指す大晦日は多くの日本人が知る言葉です。しかし『晦日』とは何か?と問われると、答えられる人は少なくなります。まずは『晦日』の意味や読み方を確認しましょう。

【基礎知識】意味と読み方

晦日の意味

『晦日』とは月の最終日を指す単語です。

語源的に正確な意味の『晦日』は、月における30日目を意味します。『みそか』と読むのは、30歳を示す言葉である『三十路』で知られる通り、『三十(みそ)』には30という意味があるためです。

これは日本古来の「十」の用法のひとつで、「十」は他の語素と結びつくと「そ」と読むという習わしがあったためです。

30日を晦日と呼び、月の最終日を指すようになったのは、旧暦を使用していた時代では29日もしくは30日が月の最終日だったため、晦日が月の最終日を示す単語になったといわれます。

たくさんある読み方

多くの日本人になじみがある『大晦日』の読みから『みそか』が有名ですが、実は『晦日』にはたくさんの読み方があります。

一般的に言われる別の読みとして「つごもり」や「かいじつ」があります。

晦日を『つごもり』と読むのは旧暦である太陽暦が、月の満ち欠けを基準にした暦であるためです。旧暦は新月を1日としているため月末に近づくと月がどんどん隠れていくことになります。この月が隠れる『月隠(つきごもり)』が変化し『つごもり』になったと言われます。

ちなみに『かいじつ』は晦日を音読みしたものです。

晦日と小晦日・大晦日の違い

(出典) photo-ac.com

『晦日』には日本人になじみ深い『大晦日』の他にも『小晦日』という言葉があります。それぞれ違いがなにか詳しく確認してみましょう。

覚えておきたいそれぞれの意味

小晦日の意味

大晦日が12月31日を指す単語であることは有名です。しかし、その前日の12月30日を示す単語があることを知っている人は多くありません。

大晦日の前日、12月30日は『小晦日』といいます。

一年の最終日ともいえる大晦日が『おおみそか』と読むため、『しょうみそか』や『こみそか』などと読む人がいますが、そうとは読まず『小晦日』は『こつごもり』と読みます。

ちなみに小晦日は12月30日を指す単語で、毎月30日の晦日の前日を小晦日と呼ぶわけではありません。

大晦日の意味

12月31日が大晦日と呼ばれ、他の月の晦日より重要視されています。これは一年が新たに始まる1月1日の前日であるためです。

大晦日を重要視する歴史は長く、平安時代にはすでに大晦日を重視していたと言われます。これは新たな一年が始まる1月1日には、豊作をもたらすとされる年神様が来るとされており、前日の大晦日はその準備の日であったためです。

ちなみに、当時は1日が夜から始まるとされていたため、大晦日から元旦にかけては年神様を待つために一日中起きているという習わしがありました。

大晦日に行う習慣の意味について

(出典) photo-ac.com

平安時代から特別な日である大晦日には、当時行われていたさまざまな習わしが今も残っています。大晦日に行う習わしの意味や由来を解説します。

年越しそば

年越し前に食べるそばとして、年越しそばがあります。始まりや由来は諸説ありますが、江戸時代頃から縁起物として年越しそばが食べられていたと言われます。

縁起物としてそばが大晦日に食べられるようになったのには諸説あり、

  • 長く細いそばを食べ、長く堅実に生きる
  • 歯切れが良いことから、一年の苦労や厄災を断ち切って新年を迎えるため
  • 金細工用の金粉を集めるのにそば粉が使用されており、そばを食べることで金運を高めようとしたため

など、さまざまな由来があります。また、地域によっては年内に食べ厄を翌年に持ち越さない、年明け後に長寿を願い食べる、など食べるタイミングもさまざまで、地域ごとに異なる習慣といえるでしょう。

知ってる?「年越しそば」の由来とタイミング、地域ごとの具材の違い

年の湯

大晦日に入る風呂を年の湯と言います。これは大晦日に風呂に入ることで、一年間の厄や汚れを落とし、清められた状態で新年を迎えるための習慣です。

今でこそ毎日風呂に入ることができますが、昭和初期ごろまで地方によっては毎日入ることが難しかった歴史があります。そのため、風呂に入るのは特別なことで、特別な新年を迎えるためにも風呂に入り清くなった状態で一年を迎える『年の湯』という習慣ができたといえるでしょう。

ちなみに元日に入浴することは、元旦に年神様から授かった福を洗い流してしまうため、避けるべきとされています。

除夜の鐘

除夜の鐘は寝ずに一晩を明かす大晦日に鳴らす鐘です。回数は人間の煩悩の数といわれる108回とされ、これにより煩悩が取り払われ清らかな心で新年を迎えることができるとされています。

鳴らす回数は108回ですが、つくタイミングは地域によってさまざまです。

例えば、年内に108回すべてつく地域や、107回を年内につき、108回目を年明け後につく地域、年をまたぎながら108回をつく地域などがあります。

知ってた?「除夜の鐘」を108回鳴らす理由

構成/編集部

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