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おせち、正月飾り、お年玉、初詣、喪中期間の人が控えたほうがいいものはどれ?

2021.12.29

喪中や忌中には、お正月料理の『おせち』を食べても良いのでしょうか? 喪中の由来や意味、期間を知って年末年始の過ごし方を考えましょう。おせちを食べて良いかの判断だけでなく、お正月全般のマナーや、初詣に関するルールも紹介します。

「喪中」の基本知識

親族が亡くなると始まる『喪中』の期間や範囲は、どのくらいなのでしょうか。『忌中』との違いも解説します。漠然と考えている人も、ある程度のルールや意味を知って、喪中期間を正しく過ごすためのきっかけにしましょう。

喪中の意味とは?忌中との違い

『喪中』は身内の死を悼み、喪に服す期間です。正式な期間は諸説ありますが、明治時代に発出された『太政官布告』でも定められています。

また、一般的に関係の深い親族が亡くなって四十九日は『忌中』です。身内の死を悼み、行動を慎みます。

喪中は『儒教』の考え方を元にしているといわれ、忌中は『神道』または『仏教』に関わっています。どちらも祝い事を避け、故人に対する哀悼をささげる期間です。

喪中や忌中には年賀状を出さないというマナーもあり、普段に比べると注意点がいくつかあります。

忌中・喪中の期間

喪中と忌中は別の宗教による考え方でもあり、二つの期間は重なっています。喪中は一般的に『故人が亡くなってから1年程度』が基準です。故人との関係性に応じて期間は異なりますが、概ね1年を目安に考えておきましょう。

忌中は『故人が亡くなって49日または50日』とされています。仏教では故人が亡くなって四十九日に法要を行う習慣があり、その日を過ぎると『忌明け』です。神道では50日目に故人を送る祭事が行われます。

現代での喪中は、『2等親』の場合に行われることが多いでしょう。配偶者・親子・義両親・祖父母・兄弟などが該当します。

3親等である甥・姪や曾祖母などは喪中の範囲外とされるのが一般的ですが、関係性によっても変わります。正式な範囲ではなく、親しい親族が亡くなったときに哀悼の意味を込めて行うものと考えておきましょう。

喪中期間、おせちは食べていい?

(出典) photo-ac.com

喪中期間におせちを食べることは、マナー違反につながるのでしょうか?祝い事やめでたいことを避ける期間といわれていますが、状況によっては食べることもできます。注意点や、避けたい期間を知っておきましょう。

正月におせちを食べるわけ

『おせち』を漢字で書くと『御節』です。お正月の1月1日は1年の節目を祝う日ですが、古くから節目の行事を『節句』といいます。

3月3日の桃の節句や、5月5日の端午の節句も、季節行事の一つです。

節目の日に食べる料理として『御節供(おせちく)』と呼ばれていたものが変化し、『おせち』になったといわれています。本来は節の日に神様に料理を供え、食べていたことから名付けられたものです。

本来は節句の日に食べる料理全般を指していたものの、現代ではお正月に食べる『おせち』として名前が残っています。

いくつか注意すれば食べてよし

喪中期間は、めでたいことを避けるべきといわれています。おせち料理は縁起物が多く、祝い事に関係する食べ物です。喪中には避ける人も多いでしょう。

しかし、喪中は期間が約1年と長いこともあり、注意点を守れば大きなマナー違反とはなりません。

喪中の中でも、忌中期間は特に祝い事を避ける期間といわれています。忌中の期間を過ぎていれば、喪中でもおせちを食べて良いとする考え方もあります。

また、おせち料理の中でも鯛は縁起物として古くから祝い事に使われてきた食材です。紅白に彩られたかまぼこも、縁起の良いものといわれます。

祝い事に使われる縁起の良い食材を避け、一般的な食事としておせちを食べるのであれば問題はないでしょう。

喪中の際におせちにいれていい食材

喪中の際は、おせち料理の食材に気を配りましょう。食べても問題ないとされる食材は、めでたいイメージを持たないものです。

『黒豆』は、食材の持つ『まめ』という言葉から『まめに生きる』という意味を持っています。1年間こつこつと真面目に過ごす意味合いを持つ食材で、喪中に食べても差し支えはないでしょう。

また、煮物に使う『れんこん』も、祝い事とはやや離れた位置にあります。穴の空いた形状から『未来を見通す力』の意味を持つ食材です。

昆布など、『よろこぶ』など縁起の良い言葉を連想する食材は避け、喪中のおせち料理を楽しみましょう。

「ふせち」を食べる選択肢も

『ふせち』や『もせち』と呼ばれるお正月用の料理は、おせちと同じような形式でありながら縁起物の食材を省いて作られています。

喪中の親族が食べられるよう、気を付けたい食材を使わず作られたおせち料理です。手作りおせちで使っていい食材に悩むときは、ふせちやもせちを購入することも考えましょう。

すべての店舗で販売されているものではありませんが、葬儀社や一部の料理店で展開されています。

喪中の年末年始の過ごし方

(出典) photo-ac.com

1月1日だけでなく、クリスマスを含む年末年始を過ごすには、どのような注意点があるのでしょうか?正月飾りや『お年玉』を渡すときのポイントも解説します。通常の年末年始とは異なり、喪中期間は過ごし方にも気を配りましょう。

クリスマスの過ごし方

クリスマスは、キリスト教の催しです。

イエス・キリストの聖誕祭でもあり、外国では重要な季節行事となっています。 日本でも、クリスマスをイベントとして扱っており、プレゼントやクリスマスケーキを購入して楽しむ人も多いでしょう。

宗教的な面で考えると、神道や仏教に由来を持つ喪中と、クリスマスには大きな関係はありません。

日本では戦後に定着したイベントのため、具体的なルールはないと考えておきましょう。

しかし、喪中の意味合いが『慶事を避けて行動を慎む』という観点であることを考えると、節度を持った行動が求められます。派手なお祝いをするなど、喪中にふさわしくない振る舞いは避けましょう。  

正月飾りは控えよう

しめ縄や門松などの正月飾りは、新年を祝う儀式として飾られます。神道に関わる行事でもあり、喪中や忌中に飾るのは避けた方が良いでしょう。

喪に服す期間と考えて、喪中期間は正月飾りを使わずに新年を迎えましょう。喪中期間は1年程度のため、故人が亡くなった時期にもよりますが一般的には2年連続で喪中のお正月を過ごすことはありません。

常識的なマナーを考えると、玄関や庭など外から見える部分に正月飾りを飾るのは特に避けた方が無難でしょう。

お年玉は名目を変えればよし

お年玉は、年始のお祝いとして子供に渡すお金です。自分の子供だけでなく、親戚や親しい相手の子供に渡すケースもあるでしょう。

自分または渡す相手が服喪期間の間は、祝い事を避ける必要があります。しかし、お年玉は子供にとって、1年に一度の大きなイベントです。

『お年玉』という名目では祝い金につながりますが、特別な催しではなく普段のお小遣いとして渡すのであればそれほど差し支えはありません。

相手側の家庭が服喪期間に当たる場合は気持ちを尊重する必要がありますが、おめでたい柄のポチ袋を避けるなど工夫してお年玉代わりのお金を渡すのも良いでしょう。

喪中期間の初詣マナー

(出典) photo-ac.com

お正月には、初詣に行く人も多いでしょう。喪中期間は、初詣を避けた方が良い時期もあります。神社への初詣に行けないときは、故人をしのぶためにお墓参りを計画するのも良いでしょう。

忌中では初詣を控えるのがマナー

神社に初詣へ行って良いかどうかは、『忌中』であるかによって変わります。基本的に、忌明けの後は初詣も問題ありません。

宗教によって考え方は異なりますが、神道では忌中の間『故人の死によるけがれが残っている』と考えられるためです。神道では、故人が亡くなってから50日目に『五十日祭』が行われます。

それまでは忌中とされ、けがれが残った状態で神様の元を訪ねるのはよくないといわれます。仏教では『四十九日の法要』が終わると忌明けです。

どちらの場合でも、忌明けを迎えてから初詣を考えましょう。神社や地域によっては個別のルールや考え方を提示しているケースもあるため、事前に確認しておくとトラブルを防げます。  

初詣の代わりにお墓参りへ

仏教では、人の死をけがれとする考え方はほとんどありません。お寺の場合は忌中でも参拝を受け付けています。

お墓参りや寺院の行事に参加するのは、時期を問わず行えるでしょう。もちろん、お墓参りを伴わずに寺院で初詣を済ませるのも問題ありません。

神社は『神様』をまつっていますが、お寺には『仏様』がまつられています。喪中に初詣を計画している場合は、寺院への参拝に切り替えるのも良いでしょう。

構成/編集部

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