日々の会計作業にかかる作業時間を短縮してくれる会計ソフト。クレジットカードとの連携や自動仕分け機能など便利な機能をそなえる一方、やれることが多すぎてどれを選んでいいか悩む方も多いのではないだろうか。 そんなときに注目したいのが、会計ソフトの“用途”だ。個人事業主向けや中小企業向けなど、会計ソフトはそれぞれターゲットが設定されている。自分の用途をそのターゲットに沿わせるようにすれば、おのずと使いやすいものを選べるというわけだ。そこで、この記事では、おすすめ会計ソフトを用途別に12本紹介する。
【目次】
・中小企業におすすめ!日常経理を時短してくれる会計ソフト4選
個人事業主におすすめ!青色申告用会計ソフト4選
個人事業主が会計ソフトを導入する場合は、個人事業主向けに設定された青色申告会計ソフトがおすすめ。入力作業を自動化してくれたり、確定申告を簡単にしてくれたりと、まさに個人事業主が困るポイントをサポートする機能が盛り込まれている。また、青色申請特別控除対応ソフトを選べば、確定申告時の65万円特別控除も受けられる。
やよいの青色申告
17年連続で売上実績No1を誇る、青色申告ソフトの大定番。65万円の青色申告特別控除に対応し、電子申請も短くかんたんな手順で完了する。簿記の知識が無くても帳簿が付けられるほか、業界最大規模のカスタマーセンターによるサポートもあり、会計ソフトの初心者にもおすすめだ。
みんなの青色申告
シンプルで見やすい画面デザインが特徴的。65万円の青色申告特別控除対応で、電子帳簿保存にも対応している。日々の仕分けはAIとビッグデータに基づいて自動で仕訳けられ、決算書作成も必要な書式を選んで印刷するだけという簡単さがウリだ。ユーザー登録すると、最大15カ月の電話サポートが受けられる。
出典 公式サイト|みんなの青色申告
ジョブカン青色申告
ダウンロードタイプの個人事業主専用会計ソフト。65万円の青色申告特別控除対応で、一般・農業・不動産を兼用しているケースにも対応している。とくに“使いやすさ”に注力され、初期設定をサポートしてくれる自動案内機能や、前年度帳簿を参照できる機能、保存義務のある帳簿をまとめて1年分印刷できる機能などを備えている。
出典 公式サイト|ジョブカン青色申告
青色申告らくだ
複式簿記の本格派会計ソフト。郵送・持参で確定申告を行う方向けで、青色申告特別控除は最高55万円に対応している。想定ユーザー層は、ふだんから複式簿記に触れている簿記に慣れている方。B/SやP/Lの確認も可能なため、経営状態の確認にも活用できる。
出典 公式サイト|青色申告らくだ
Macユーザにもおすすめ!クラウド版会計ソフト4選
クラウド版会計ソフトは、場所を選ばずに使えることもあり、複数ユーザーでの使用に適している。オフィスワークとテレワークを組み合わせていたり、顧問税理士と連携したりしたいときに便利だ。また、パッケージ版に比べてiOSに対応しているものも多く、Macユーザーにもおすすめだ。
Money Forwardクラウド会計
技巧・クレジットカード・電子マネー・POSレジなどと連携して、データ入力の手間を削減できるクラウド型会計ソフト。提携した取引データは、仕分け候補を自動で作成するほか、AIが仕分け内容を学習するため、使い続けるほど情報の精度が向上する。
出典 公式サイト|Money Forwardクラウド会計
弥生会計オンライン
開業・起業したての方や、経理に時間をかけたくない方におすすめの会計ソフト。銀行明細やクレジットなどの取引データと連携可能。 さらに、レシートや領収書をスマホアプリで撮影すると、自動でデータ化してくれる機能もある。簿記の知識が無くても使えるほか、ベーシックプランに加入すれば電話・メールでの操作サポートも利用可能になる。
出典 公式サイト|弥生会計オンライン
freee会計
仕分けのガイド機能やボタン1つで決算書を作成できる機能など、会計作業を優しくサポートしてくれる会計ソフト。チャットや電話でのサポートを備えるほか、ヘルプページやYouTubeの学習コンテンツも用意されている。サポートが手厚い、経理初心者におすすめのソフトだ。
出典 公式サイト|freee会計
勘定奉行クラウド
日経コンピュータ顧客満足度調査2021-2022にて、ERP部門1位を獲得した会計ソフト。同社の手掛ける、給与や総務人事部門ソフトなどとの連携が可能で、会計だけでなく、社内の事務データをまとめて管理できる。また、データ管理に世界トップレベルのセキュリティを誇る「Microsoft Azure」を使用している点もうれしいポイントだ。
出典 公式サイト|勘定奉行クラウド
中小企業におすすめ!日常経理を時短してくれる会計ソフト4選
中小企業で会計ソフトを導入するなら、中小企業をターゲットに設計された会計ソフトがおすすめだ。中小企業向けの会計ソフトは実務ベースで設計されたものが多く、入力補助機能や事務を助ける便利機能を備えているものが多い。また、税理士との連携を前提とする場合、あえて機能がシンプルなものを選ぶのもアリだ。
ツカエル会計
法人・個人両方に対応した会計ソフト。将来的に法人化を見込んでいる個人事業主におすすめだ。入力方法は「かんたん取引帳」「簡易帳簿」「仕訳伝票」の3パターンから選べ、入力者のレベルに合わせたスタイルで使える。
MJSかんたん法人会計
日常の使いやすさにこだわって作られた、法人会計ソフト。複数の帳簿を同時に開いたり、確認を要する部分に付箋を付けたりと、実務ベースで考えられた便利機能が多数備わっている。また、会計事務所向けシステム「ACELINK NX-pro」とデータ連携が可能。導入設定や月次入力データなどを、オンラインでやりとりできる。
出典 公式サイト|MJSかんたん法人会計
会計らくだ
「税理士の声から生まれた貴重専門の会計ソフト」がキャッチコピーの会計ソフト。小規模法人を想定して設計され、記帳は自社で行うが、決済は税理士に頼みたいというときにおすすめだ。機能は記帳にしぼられ、かなりシンプル。15カ月間の無償保守サービス付きでサポートも手厚い。
会計王
2021年8月株式会社プラグ調べ「業務ソフトに関する調査」でお客様満足度No.1を獲得した会計ソフト。15カ月間の電話サポートや実務解説本に加え、次期製品を無料で提供してもらえる特典も付く。仕分けは明細入力のいらない自動会計形式。対話形式で仕分けをアドバイスする機能や監査機能も備え、ケアレスミスの防止も期待できる。
出典 公式サイト|会計王
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文/ねこリセット