「ルンバ」が日本ネーミング大賞2021を受賞
アイロボットジャパン合同会社が販売する「ルンバ」が一般社団法人 日本ネーミング協会が主催する日本ネーミング大賞2021の「優秀賞」「審査委員特別賞」をダブル受賞し、12月2日に同授賞式が行なわれた。
1990年、MIT(マサチューセッツ工科大学)の自立型人工知能ロボット研究所の一室からはじまったアイロボットは、宇宙探査用に設計された「ジンギス」や地雷除去、遠隔操作多目的ロボットなどの産業用ロボットの開発を経て、2002年に初の家庭用ロボット掃除機「ルンバ」を発表。
「ルンバ」とは部屋の「ルーム」と踊りの「ルンバ」をかけ合わせた造語だ。弾むような発音で親しみやすく、家族の一員として可愛がってもらえるようなネーミングを協議した結果、「ルンバ」となった。この秋には世界での累計販売台数が3,500万台を突破し、ロボット掃除機市場を牽引し続けている。
日本ネーミング大賞は、ネーミングの重要性を広く社会に発信することで、ネーミングの質と価値の向上を図り、生活文化をゆたかにし、産業の発展に寄与することを目的に賞賛すべき優れたネーミングを選出・表彰するアワード。
2回目の開催となった2021年度では、5部門に及ぶ「一般部門」に加え、発売・発表から2年以内が対象の「ルーキー部門」、対象エリアの企業のみ応募可能な「地域ソウルブランド部門」が新設された。
2021年コロナ禍で在宅が多い中でロボット掃除機の活躍が増えた点、ロボット掃除機と言えば「ルンバ」というイメージを確立し、更に今年リブランディングもしたという観点から、ルンバの「優秀賞」及び「審査委員特別賞」の異例のダブル受賞に至ったという。
12月2日(木)に行なわれた授賞式では、太田光審査委員長から、ロボット掃除機の総称となっている点やシンプルかつ、踊りだしたくなるネーミングである点を評価された。
■審査員コメント
・ルームと踊りのルンバをかけているのを初めて知った。楽しく掃除ができる。その思いが名前に現れている。
・(部屋の「ルーム」と踊りの「ルンバ」をかけ合わせた造語)日本語ではない造語なのに、文字通り、部屋を踊るように掃除をする感じが伝わってきます。
・世界中の人がわかる単語を組み合わせることで、世界中の人が共通のイメージを持つことができる、ワールドワイドなネーミングだと思いました。
・覚えやすくカテゴリーリーダーとしてネーミングを確立した。
・掃除を、ダンスにし、楽しそうに変換したことがいいです。それと覚えやすい。
■アイロボット受賞コメント
この度は優秀賞と審査員特別賞をいただき本当に嬉しく思います。 ルンバの生みの親であるアイロボットCEOのコリン・アングルが「名前をつけることは、命を吹きこむこと」とコメントしている通り、ネーミングは非常に重要な製品の一部です。ルンバは世界中の誰にでも親しみやすく、部屋中を動き回る軽快な動きが自身の名前にピッタリ合うと自負しています。いただいた賞に恥じぬよう、これからもルンバが皆様の暮らしを豊かにするお手伝いをさせていただければ幸いです。
■「日本ネーミング大賞」概要
名称:日本ネーミング大賞2021/Japan Naming Award 2021
主催:一般社団法人 日本ネーミング協会
審査委員長:太田光(爆笑問題)/審査副委員長:岩永嘉弘
公式サイト:https://j-naming-award.jp/
構成/DIME編集部