お金が貯まらない人に共通する3つの口癖

2021.12.17

日々、お金に困っている人の相談をお引き受けしていると、お金が貯まらない人には、共通する口癖があることに気がつきます。

「金運」という言葉にしてしまうと、あいまいになりますが、口癖が思考に影響を与え、自然とお金が貯まらない行動を引き起こしてしまい、いわゆる「金運がない」状況に陥ってしまうのではないかと考えられます。

ひとつでも当てはまるところがある人は、口癖や思考について見直し、お金が貯まる人の習慣を少しでも取り入れてみてください。

口グセ1．「お金なんか」

お金が貯まらない人によくある口グセのひとつが「お金なんか」とお金の価値を認めない発言です。このような人は、「私はお金なんかに興味がない」「お金なんかいらない」「お金なんかなくてもいい」などの発言を繰り返します。

「お金なんかいらない」という人の多くは、お金には価値がなく、清貧な生き方にこそ価値があると考えています。お金持ちは強欲で、お金がない人の方が人間としても素晴らしいと考えているのです。

このような人は、お金がない方が安心なので、お金が少し貯まると逆に不安になってしまい、「自分は金なんかにこだわらない」と言わんばかりに大盤振る舞いをしてしまうなど、はたから見ると不可思議な行動をとってしまいがちです。

「お金なんか」とお金の価値を認めないだけでなく「自分なんか」と自分の価値も認めない人も多く見られます。

一方、お金が貯まる人というのは、お金の価値を素直に認める傾向があります。

「お金なんか」というような言葉は使わず、むしろお金があることに感謝をしたり、人前で堂々と「お金が好きだ」と公言する人もいたりします。自分を必要以上に卑下することもなく、ありのままの自分の価値を素直に認める人が多くみられます。

お金が貯まらない人は、「お金がない」という言葉も、繰り返し使う傾向があります。

「実際にお金がないからお金がないと言っているだけなのに、それのどこに問題があるのか」という人もいますが、なかなかお金が貯まらない人というのは「お金がない」という事実確認をするだけで、どのようにして足りない分を埋めるのかという計画性もないことが多いのです。

「お金がない」という言葉を繰り返すうちに、「お金が貯まるわけがない」と将来への努力さえもあきらめてしまう人が多くみられます。

一方、お金が貯まる人というのは、お金がない時でも、どのようにしてお金を貯めるかという工夫に知恵を絞る傾向があります。

そのため、お金がないと口にする間もなく、すぐにお金がない状況から脱することができるのです。

お金の貯め方に自信を持っている人も多く、お金を貯めることにネガティブな感情を持っていないため、楽しみながら貯蓄に取り組むことができる人も多く見られます。

お金が貯まらない人の中には、お金がない原因を「自分以外のせい」にしている人も多く見られます。

「収入が少ないせい」「税金が高いせい」「親の教育のせい」「育った環境のせい」「遺伝のせい」「上司のせい」「時代のせい」など、様々な事情を理由に、「だから、お金がなくても仕方がない」というのですが、そう思ってしまった時点で改善するための努力を放棄してしまうことにもつながります。

一方、お金が貯まる人は、お金が貯まらない原因は常に自分にあると考えます。

人それぞれ様々な事情はありますが、お金が貯まらない理由を分析し、それを改善するために努力する人こそが、お金を貯めることに成功するのです。

お金を貯めるための努力は、難しいことばかりではありません。

「私は難しい計算や手間のかかる貯蓄は苦手だから、毎月積立をするだけにしよう」など、自分の性格に合わせた貯蓄法を選べば、それほど労力はかかりません。

貯蓄の達人ほど、「貯蓄は簡単」と考える傾向があり、貯蓄ができない人ほど「貯蓄は難しいことをしなければできるようにならない」と考えている傾向がありますので、気をつけましょう。

お金が貯まらない人がよく言う口癖を言わないようにすることが、お金が貯まる人になる第一歩になります。

お金がないことを嘆くよりも、お金を貯めるために、まず何をするのか。

今お金がない人でも、分析と行動を繰り返すことで、いつの間にか自然と「貯まる人」に変わっていることに気がつくはずです。

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文／家計簿・家計管理アドバイザー　あき
著書に「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖（講談社の実用BOOK）」「スマホでできる　あきの新ズボラ家計簿（秀和システム）」他　