今はスマートフォン一台あれば何でもできる時代。自宅に固定電話を置かないという人も多いだろうが、実際のところ、どうなのだろうか?また、「プラチナバンド」「バリ3」など、スマホが普及する前によく使われていた電話用語の認知度は、令和3年の今、どの程度なのだろうか?
そんな電話に関する調査がこのほど、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」により、日本全国の男女を対象にして実施された。
全体で56%の人は自宅に固定電話がある
スマホや携帯電話ではなく、固定電話(家電など)について、いまご自身が住んでいる自宅にあるかどうかを聞いた。全体では固定電話が「ある」人が56%となり、「ない」人は44%と、固定電話が家にある人がやや高い結果となった。
年代別にみると、10代と、40~50代で「ある」と回答した人の割合が高くなっている。特に10代・50代では8割弱という高い割合となった。一方、「ない」と回答した人の割合がもっとも高いのは30代で、7割強となっている。30代に次いで高かったのは20代で6割弱となった。男女別では、大きな差はみられなかった。
「プラチナバンド」「バリ3」など、電話に関する知らない言葉は?
スマートフォンが普及する前によく使われていた「電話」に関する言葉をメインに、意味を「知らない/わからない」ものについて聞いた。
「知らない/わからない」言葉の上位からみていくと全体TOPは「プラチナバンド」で半数以上。すべての年代でも知らない割合が高く、特に10~20代では知らない人が7割前後と高い割合だった。
以降「バリ3」「ロングアンテナ/光るアンテナ」「赤電話/ピンク電話」「ピッチ」と続く。スマートフォンが普及する以前に利用されていたガラケーとPHS(ピッチ)時代に使われていた言葉が上位に並んでいる。
「バリ3」は特に10代で「知らない/わからない」という人の割合が高く7割超、20代でも5割超と高め。以前の流行語調査( https://research-platform.line.me/archives/37433570.html#4 )でも、「バリ3」は高校生に知られていない言葉として5位にランクインしていた。30代では2割弱にとどまったが、40代では2割強、50代では4割弱となった。
PHSの呼称である「ピッチ」は10代では7割弱が「知らない/わからない」と回答。20代では5割とやや割合は低くなっていき、30代以上は1割前後にとどまっている。
そのほか、「赤電話/ピンク電話」は、10~20代では5割前後が知らないものの、40代以上では1割前後と知らない割合は比較的低くなっている。また、「キャッチホン」「親子電話」「ナンバーディスプレイ」なども同様に、10~20代で知らない人の割合が高くなっている。
上位ではないが、「パケット」や「ワン切り」など、ガラケーを使った人ならなじみがある言葉も、10代で特に「知らない/わからない」割合が高くなっていた。逆に、「テレフォンカード」「二つ折り携帯」「着メロ」「写メ(写メール)」など、いまでも広い世代で知られている言葉もあった。
今回聴取した言葉の中で「いずれの意味もわかる/知っている」という人の割合は、全体では25%だった。いずれかの言葉を知っているという人の割合は、年代が上がるほど高くなる傾向にあり、40代でもっとも高くなった。
<調査概要>
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~59歳の男女
実施時期:2021年11月11日~2021年11月13日
有効回収数:5252サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合がある
出典元:LINEリサーチ(LINE株式会社)
https://www.linebiz.com/jp/service/line-research/
構成/こじへい