『メンヘラ』の意味と合わせて、特徴を性格とSNSの傾向に分けて解説します。メンヘラな男性とのプライベートと職場での接し方についても知り、うまく付き合いましょう。自分がメンヘラかもしれないときの改善方法にも触れています。
「大前提」メンヘラとは?
近年、一般的な言葉として定着しつつある『メンヘラ』ですが、意味がよく分からない人もいるのではないでしょうか。そこで、意味と合わせて由来や原因についても紹介するので、理解を深めましょう。
元はネットスラングだった言葉
メンヘラは、『メンタル(精神)面に問題を抱えている人』という意味です。
もともとインターネット上で使われていたスラングの一つでした。心の健康に関する匿名掲示板サイト(2ちゃんねる、現5ちゃんねる)で、『メンタルヘルス版』という言葉が使われていたことが由来と考えられています。
メンタルヘルスが省略されて『メンヘル』になり、さらに変化して『メンヘラ』になったのです。近年は広い意味で用いられるようになり、『面倒なタイプの人』や『恋人などに依存している人』などを指す場合もあります。
メンヘラになる原因
メンヘラになる原因はさまざまですが、幼少期の育った環境が影響していることが珍しくありません。
親からネグレクトを受けるなど愛情を注いでもらえなかったことや、いつも否定ばかりされ褒められなかったことなどが挙げられます。そのような経験がトラウマとして残り、心の健康に影響を及ぼしてしまうのです。
また、周りに認めてもらうことがなく育つと、自己肯定感が低くなったり、劣等感を抱きやすくなったりします。被害者意識が強くなり、ささいなことで自分が否定されたように感じ、精神が不安定になることもあるでしょう。
大人になってから心のバランスを崩してしまうこともあります。例えば、仕事や友人関係における過度のストレスなどがきっかけになるケースも少なくありません。
メンヘラ男性の特徴「性格」
メンヘラ男性に見られる共通の特徴を紹介します。まずは、性格的な面から見ていきましょう。
不満に思うことが多い
メンヘラ男性は、人よりも不満に思うことが多いという特徴があります。物事をネガティブに捉える傾向があるため、常に何かに対して不満を抱いています。
他人に対してもネガティブな言動や批判的な言動を繰り返してしまうことも珍しくありません。
例えば、同僚がプロジェクトリーダーに大抜擢されたとします。誰もが適任者だと思っているような場面でも、「〇〇さんに務まるはずがない。人選ミスだ」「選ばれたのは実力ではなく、上司に気に入られているからだ」などと、批判することもあるでしょう。
すぐに落ち込む
精神的に弱く、ささいなことですぐに落ち込むのも特徴です。もともと自己肯定感が低い人が多く、少し注意されただけでも自分を全否定されてしまったように過度に捉えてしまうのです。
例えば、プレゼン資料について上司から「この表をもう少し見やすく工夫してください」と指示されただけで、「否定された」「自分は仕事ができない人間だ」と大げさに捉えて落ち込むことがあります。
彼女とのデートの約束をしているときに、「残業になってしまったから、デートはまたの機会に」と言われただけでも、「嫌われたかも」と感じる人もいるでしょう。
気分のムラが激しい
感情のコントロールがうまくできず、気分のムラが激しいのも特徴です。昨日は明るく元気だったのに、今日は暗い顔をして元気がないなど、まるで別人のような人もいます。
また、すぐに落ち込む性格をしているため、デートで食事をしているときは機嫌が良かったのに、何かのきっかけで急に暗くなるようなこともあるでしょう。
情緒不安定なことが主な原因だと考えられますが、気分にムラを出すことで相手の気を引いたりコントロールしたりしようとしているとも考えられます。
小さなこともよく覚えている
メンヘラ男性は、取るに足らない小さなこともよく覚えている傾向があります。相手が何気なく言った言葉や他の人ならサラッと流してしまうような言葉をいつまでも覚えていることも珍しくありません。
事あるごとに「あのときに、〇〇するって言ったよね」「前に〇〇って言わなかった?」などと、かなり前の会話を持ち出すことがあります。
ささいなことでも覚えているのは、相手に言われたことを長く引きずっていたり、周囲からの言葉を人一倍気にしたりしていることが理由と考えられます。
メンヘラ男性の特徴「SNS」
近年は、日常的にSNSの投稿をしている人が少なくありません。SNSとの向き合い方や使い方にもメンヘラの傾向が表れています。具体的にどのような特徴があるのか見ていきましょう。
投稿の回数が多い
メンヘラ男性は、必要以上に投稿回数が多いのが特徴です。SNSを使う理由は人それぞれですが、承認欲求を満たすためのツールの一つとも考えられています。
メンヘラ男性は、「認められたい」という承認欲求が強い人が多いのが特徴です。『いいね』を多くもらえればもらえるほど承認欲求が満たされるので、投稿回数が多くなる傾向にあるのです。
また、投稿するための労力を惜しまない人も多いでしょう。わざわざ話題のレストランに出掛けたり、休みの日にはSNS映えする場所に足を運んだりする人もいます。
「今日は仕事で嫌なことがあった」など、ネガティブな投稿で周囲の関心を引こうとする人もいるでしょう。
プロフィールの更新が頻繁
メンヘラ男性は「注目を集めたい」「かまってほしい」という気持ちが強いため、SNSのプロフィールの更新頻度が高い傾向があります。特に自撮りした写真を加工して載せている人は、「見てもらいたい」という承認欲求が強いといえます。
旅先で撮影した写真を使って頻繁に更新するのも、「注目を浴びたい」「あちこち旅行していてうらやましいと思われたい」という気持ちの現れでしょう。
SNSによっては、プロフィールを更新する度に相手のタイムラインに通知がいくものもあります。注目を集めたいがために、意図的に頻繁に更新している人もいるでしょう。
定期的に投稿が削除される
情緒不安定な人は、定期的に投稿を削除する傾向があります。感情の起伏が激しく、その時々の感情で投稿してしまい、時間がたち冷静になって読み返したときに恥ずかしくなったり、不適切に感じたりして削除するのです。
例えば、ささいなことで落ち込みがちなので、仕事で少しでも嫌なことがあると、つい「もう仕事をやめたい」「上司のせいで…」などと感情に任せてつぶやいてしまうのです。気分が回復したときに読み返し、あわてて削除するということを繰り返す傾向があります。
メンヘラ男性への接し方「プライベート編」
恋人や友人がメンヘラの場合は、どのように接すればよいのでしょうか?相手を深く傷付けてしまったり、人間関係のトラブルに巻き込まれたりしないように、プライベートでの接し方を紹介します。
笑顔になれることを共有する
自然と笑顔になれることを共有することで、付き合いがうまくいくことがあります。人を笑顔にするのは難しいと感じる人もいるかもしれませんが、一緒にコメディ映画を見るだけでも自然と笑顔が増えるものです。
また、あなたが明るく笑顔で接するだけで、相手の気分を変えられることもあります。ポジティブで笑顔が多い人や元気な人と一緒にいるだけで、明るい気持ちになれることは珍しくないためです。
メンヘラの人はネガティブな発言が多いため、一緒にいると暗い気持ちになってしまうこともあるでしょう。意識してたくさん笑ったり笑わせたりすることには、相手の気分に引きずられてしまうのを防げるというメリットもあります。
徐々にフェードアウトする方法も
徐々にフェードアウトし、最終的に関係を断ち切るのも一つの方法です。辛く感じる付き合いを続けているとストレスがたまり、自分のメンタルに悪影響を及ぼすこともあります。
一気に関係を断ち切ってしまうと関係をこじらせてしまい、思わぬトラブルに発展する可能性もあるため、徐々に距離を置き離れていくのがおすすめです。具体的には、連絡や会う回数を少しずつ減らすのが効果的です。
自分からは連絡を取らず、誘われても「仕事が忙しくて」とやんわりと断るようにすると、徐々に相手からの連絡も減ってくるでしょう。