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語源は囲碁だった!?ビジネスや投資用語としても使われる「目論見」の意味

2021.12.14

日本語表現のなかには、ボードゲームの囲碁に由来する言葉が意外と多いのをご存知だろうか。例えば、「白黒つける」や「一目置く」、「駄目(だめ)」など、我々が普段使う表現も元々は囲碁用語として使われていたもの。今回取り上げる「目論見」も囲碁にまつわる表現として、さまざまな場面で使われる言葉だ。

本記事では、目論見の意味をはじめ、類語や英語表現について紹介する。投資を行う際には欠かせない「目論見書」とは何かについても、併せてチェックしてほしい。

「目論見」の読み方・意味

目論見の読み方は「もくろみ」。はじめに、この言葉の意味や語源について解説する。

目論見の意味は「意図・計画すること」

目論見とは、意図、計画すること、またはその内容や計画そのものを表す。「計画を立てる」という意味を持つ動詞の「目論む(もくろむ)」を名詞化した言葉だ。

「目論見」について、よからぬことを計画したり悪巧みをしたりするニュアンスを持つ、ネガティブな言葉であるというイメージを抱く方も多いかもしれない。しかし、目論見は何かを実行に移す前の、ポジティブな計画のことを指して使うこともできる。

目論見の由来は囲碁

目論見は、囲碁用語に由来する言葉とされている。囲碁の対局中は、形勢判断のために自身が現在どれだけ陣地を囲っているのか、碁盤の目を計算することがある。この作戦を立てるための行為を「目論む」「目論見」と呼んでいたが、次第に囲碁に限らず、日常生活の中で何か計画を立てる時にも使われるようになった。ちなみに、目論見と似た意味を持つ「目算(もくさん)」も、同じく囲碁の対局中に碁盤の目を計算することに由来する言葉だ。

「目論見」の類語や英語表現は?

次に、目論見の類語や英語表現を紹介する。目論見とよく似た言葉、「企(たくら)み」とのニュアンスの違いについても見ていこう。

目論見の類語表現

目論見と同様、何かを計画することを指す言葉は、先に紹介した「目算」以外にも「企み(たくらみ)」や「企図(きと)」、「青写真(あおじゃしん)」や「筋書(すじがき)」などが存在する。

ここで気を付けたいのが、「目論見」と「企み」の意味や使い方の違いだ。先述の通り、「目論見」は何かを実現するための良い計画を指す時、反対に悪巧みのようなネガティブな意味を持たせたい時の両方のパターンで使うことができる。しかし「企み」は、主に自分の思い通りになるようによからぬ計画を立てることを表し、ネガティブなニュアンスを含めて使われることが多い。目論見と企みはよく似た言葉ではあるが、目論見の言い換えとして企みという言葉を選ぶ際には注意が必要だ。

目論見を英語で表現すると?

目論見を英語で表現する場合、「plan/計画・企画・意向」「scheme/計画・構想」「strategy/戦略・策略」などの単語が挙げられる。具体的には、「I need to make a plan. (計画を練る必要がある)」「My scheme has gone wrong.(目論見が外れた)」「We will develop a strategy for that.(私たちはその作戦を立てます)」などのように用いる。「plan」よりも「scheme」や「strategy」の方が、かしこまった印象を与え、ビジネスシーンでもよく用いられる。

投資の世界で使われる「目論見書」とは

最後に、投資を行う際には欠かせない「目論見書」について解説する。株式や投資信託などで資産運用を行っている方は、ぜひチェックしてほしい。

目論見書は有価証券の内容に関する説明書

「目論見書(もくろみしょ)」は、株式、社債、投資信託などの有価証券の募集または売出しの際に、投資家に対して提供する文書のこと。有価証券の発行者の事業やその他の事項に関する説明が記載されており、株式の発行会社や銀行・証券会社が有価証券を販売する場合、投資家に目論見書を交付することが金融商品取引法によって義務付けられている。

目論見書の具体的な内容とは

目論見書には「交付目論見書」と「請求目論見書」の2種類が存在する。この2種類のうち、すべての投資家に対して交付が義務付けられている交付目論見書には、以下のような投資家にとっては欠かせない主要な情報が記載されている。

・証券を発行する会社の事業内容や財務諸表
・証券の特色や、発行価格・利率・申込期間をはじめとする詳細な発行条件
・投資リスク
・運用実績

交付目論見書を受け取ったら、必ず内容をよく確認し、自身の投資方針とマッチしているかを見極めるようにしたい。

一方、請求目論見書は、投資家から請求があった場合に販売会社による交付が義務付けられているもので、ファンドの沿革や経理状況などがより詳しく記されている。交付目論見書に目を通した後、さらに詳細なデータを確認したい場合には、販売会社に請求してみよう。

文/oki

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