タブレットの代名詞的モデルである「iPad」シリーズの中には、ノートパソコン並みのディスプレイサイズや高性能を有する「iPad Pro」といったモデルに加え、より携帯性に優れ、使い勝手が良いコンパクトモデル「iPad mini」シリーズがあります。
2021年9月24日には、最新型となる第6世代のiPad miniが登場して話題を呼びました。本記事では歴代iPad miniの本体サイズやディスプレイサイズ、性能などを比較してみたいと思います。
初代iPad miniは2012年11月発売! 本体サイズやインチ数は?
最初のiPad miniが発売されたのは2012年11月2日。本体カラーに採用されたブラック&スレートとホワイト&シルバーは、同年に発売されている「iPhone 5」と同じく2トーンカラーとなっています。
本体サイズは高さ200mm×幅134.7mm×厚さ7.2mm、質量はWi-Fiモデルが308g、Wi-Fi+Cellularモデルが312gとなっています。ストレージ容量は16GB/32GB/64GBから選択できました。
ディスプレイはIPSテクノロジー搭載の7.9インチ。1024×768ピクセル解像度で、搭載CPUはデュアルコアA5チップです。本体にはホームボタンが搭載されていますが、まだ指紋認証機能はついていませんでした。
128GBモデルの登場とディスプレイ解像度が大幅向上した「iPad mini 2」
初代モデルが登場した翌年となる、2013年11月12日には、iPad mini 2(正式名称:iPad mini 2 Retinaディスプレイ)が発売を開始しています。本体カラーはスペースグレイとシルバーの2色です。
本体サイズは高さ200mm×幅134.7mm×厚さ7.5mm、質量はWi-Fiモデルが331g、Wi-Fi+Cellularモデルが341gとなっています。初代のiPad miniと比較すると、厚さと質量が増してはいますが、全体的なサイズ感は変わっていません。
ディスプレイサイズも7.9インチと変化がありませんが、解像度は2048×1536と倍増。ストレージ容量も、16GB/32GB/64GBに128GBモデルが加えられました。搭載CPUはA7チップとなっています。
本体サイズ/インチ数を踏襲しながらシリーズ初の指紋認証対応モデルがiPad mini 3
iPad mini 3が登場したのが2014年の10月17日でした。前面上部にインカメラ(FaceTime HDカメラ)、下部にホームボタンという配置こそ変わっていませんが、iPad miniシリーズとしては初めてホームボタン内蔵のTouch IDに対応したモデルです。
本体サイズは高さ200mm×幅134.7mm×厚さ7.5mm、質量はWi-Fiモデルが331g、Wi-Fi+Cellularモデルが341gとなっています。カラーバリエーションはシルバー、ゴールド、スペースグレイの3色となっています。
本体サイズは前モデルであるiPad mini 2と同じ、質量は若干増加していますが、ディスプレイサイズも7.9インチで共通となっています。解像度は2048×1536、搭載チップセットはA7チップです。
機能性を踏襲しながら薄型化に成功したiPad mini 4
2015年9月20日に登場したのがiPad mini 4。本体サイズが高さ203.2mm×幅134.8mm×厚さ6.1mm、質量はWi-Fiモデルが298.8g、Wi-Fi+Cellularモデルが304gとなっています。
サイズを見てもわかる通り、本体の薄型化・軽量化が図られているモデル。ただし、ディスプレイサイズは7.9インチで変わらず、解像度も2048×1536と前モデルと同様になっています。もともとコンパクトさが売りのタブレットシリーズなので、携帯性が向上するのは、正当な進化ともいえるでしょう。
本体カラーはシルバー、ゴールド、スペースグレイの3色。搭載CPUはA8チップとなっています。ストレージ容量は16GB/32GB/64GB/128GBから選択可能でした。
iPad mini 5は約3年半ぶりに大幅強化されて登場
iPad mini 5(正式名称:iPad mini(第5世代))は、2019年3月30日発売。前モデルであるiPad mini 4の発売からおよそ3年半経ってからの発売のため、待ちに待ったという人も多かったかもしれません。
本体サイズは高さ203.2mm×幅134.8mm×厚さ6.1mm、質量はWi-Fiモデルが300.5g、Wi-Fi+Cellularモデルが308.2g、ディスプレイサイズは7.9インチです。ストレージ容量は64GB/256GBの2モデルのみで、カラーバリエーションはスペースグレイ、シルバー、ゴールドの3色となっています。
iPad mini 5は、Apple Pencil(第1世代)によるタッチペン操作に初対応したモデルで、搭載CPUはA12 Bionicチップ。3年半のブランクこそありますが、前モデルから大きく進化した製品でした。
最新iPad mini 6は本体サイズそのままにインチ数大幅UP
2021年9月24日発売の最新モデル・iPad mini 6(正式名称:iPad mini(第6世代))。これまでのデザインから大きく変更し、ホームボタンを廃止、前面がフルディスプレイになったシリーズ初の製品です。
本体サイズは高さ195.4mm×幅134.8mm×厚さ6.3mm、質量はWi-Fiモデルが293g、Wi-Fi+Cellularモデルが297g。これまでのシリーズと比べると、本体サイズは若干小さくなっていますが、ホームボタンを廃止することでディスプレイサイズは8.3インチと大型化、解像度は2266×1488となりました。
カラーバリエーションはスペースグレイ、ピンク、パープル、スターライトの4色。ストレージ容量は64GBと256GBから選択可能で、搭載CPUはA15 Bionicです。これまでホームボタンに搭載されていたTouch IDは、トップボタンに内蔵されました。
※データは2021年11月下旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦