前述のようにロボアドのメリットは、「知識がなくても、ほったらかしでプロと同等の投資ができる」ことだ。実はこれにわずかな工夫を加えることで、さらに効率によい投資ができるようになる。ここでは、『ロボアドバイザー投資1年目の教科書』の著者であるFPの松岡賢治氏に、ロボアドを活用する3つの戦略を紹介してもらおう。すでに始めている人にも参考になるはずだ。
着実かつ効率的に資産形成ができるプロの戦略
ロボアドによる投資は「ポートフォリオ運用」と呼ばれるものが採用されている。資金を様々な金融商品に分散して投資する手法で、例えば、「国内株20%、外国株30%、国内債券10%、外国債券40%」といった具合に、あらかじめ設定した比率に沿って配分する。この〝金融商品の組み合わせレシピ〟をポートフォリオと呼ぶ。こうして投資先を分散することで、いずれかの商品が急落した時でもほかの商品でカバーし、安定的に収益を上げていくことが可能になる。
ポートフォリオ運用は、ノーベル経済学賞を受賞した理論であり、資産運用では定石中の定石だ。基本的にはロボアドだけでも資産形成は事足りるが、さらに一歩進んだ運用を目指す人には、「コア・サテライト戦略」がおすすめだ。左図のように、投資対象の金融商品をコア(中核)とサテライト(衛星)に分けて資金を配分し、コアで安定的な収益を得ながら、サテライトで積極的なリターンを狙う。プロの機関投資家の常套手段だ。
機関投資家もやっている投資法「コア・サテライト戦略」
投資する金融商品を、コアとサテライトに分けて運用する戦略。コアは、様々な金融商品を組み合わせたポートフォリオによる〝守り〟の運用が基本。一方、サテライトは、コアよりもリスク・リターンの高い金融商品による〝攻め〟の運用を目指す。ちなみに、生保や年金基金のコアの比率は80%前後となっている。
ロボアドバイザーは保守的に資産を作る「コア」に最適
長期的に安定した収益を生み出すことが期待できるロボアドは、コアの金融商品に適している。完全に〝ほったらかし〟たいなら、コアが100%でも構わない。サテライトの金融商品に投資するのは、コアをしっかりと形成し、資産運用の知識と経験をある程度身につけた後にすべし。
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取材・文/編集部