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モノクロームの魅力に目覚める!?40mmレンズを搭載したリコー「GR IIIx」人気の秘密

2021.12.05

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

40mmレンズの人気の秘密に迫りたい!

高画質なRICOHのコンデジGRシリーズに「GR IIIx」が加わった。コンデジなのに単焦点レンズ、コンデジなのにAPS-Cサイズセンサー搭載、コンデジなのに10万円超えと異彩を放つGRは、28mm相当と相場が決まっていたのだが、今回、登場したGR IIIxは40mm相当なのだ。

スマホのカメラレンズが28mm相当で、世の中の人々は28mm=標準レンズと思っているのに、なぜ今さら40mmなのだろうか。そんな疑念があったが、10月1日に発売されてから価格.comの「デジタルカメラ 人気売れ筋ランキング」で1位、2位を獲得している。人気の秘密はどこにあるのか、我々もそれを体験してみたい! 写真家、小平尚典氏と共にRICOH「GR IIIx」を持って自由が丘を散策した。

完成度を高めたGRシリーズの最新作

GRで写真を撮る人はどんな人なのか。スマホより高画質で、しかし、一眼レフやミラーレスはかさばるので常時、持ち歩きたくないという人たちだろうか。単焦点レンズ搭載で、ズームレンズの利便性よりも光学性能を重視。同じポリシーを持つ仲間にLEICA Q2やFUJIFILM X100Vなどが存在する。

このグループのカメラは、レンズ交換を諦めて小型軽量を実現している。常時携帯してスナップから作品撮りまでできるのは、コンパクトな単焦点レンズ搭載機なのだ。レンズの焦点距離をどうするかという問題に関しては、50mm、35mm、28mmあたりが活用範囲が広い。センサーサイズが大きければクロップ機能で画角を狭くすることもできる。広くするのは無理なので広角28mmが画角的には有利になる。

しかし、GR IIIxが選択したのは40mmである。馴染みがない画角に思えるが、ライツミノルタ CLEの標準レンズが40mmF2だった。思い起こせば、あの頃の国産の銀塩レンジファインダーカメラのレンズは意外と40mmが多かったのだ。NIKKORレンズにも45mmF2.8GNというパンケーキレンズがあった。そしてZマウントにもNIKKOR Z 40mm f/2が登場した。つまり、40mmは初心者にも使いやすい画角なのではという仮説を立てて、スナップ撮影に出発した。GR IIIxにはオプションの外部ミニファインダー「GV-3」を装着している。

外付けの光学ファインダーを付けたGR IIIx。ほぼ真っ黒でスナップに最適なデザイン

ファインダーはブライトフレーム付きで液晶モニターが見にくい時に役立つ、速写性も向上

好みの設定が登録できるユーザーモードが3つあり、素早く切り替えられる

40mmにはモノクロームがよく似合う

40mmで撮影して、すぐに分かったことは歪みがなく遠近感にも誇張がないこと。28mmレンズで撮るとパースがやや誇張され、ローアングルからあおるとビルは斜めに傾く。これが普通だと思っていると、歪まないのが新鮮に見える。28mmでは一歩踏み出して主題に寄る必要があったが、40mmは自動的に主題に寄ってくれるので、こちらに踏み出す勇気がない時も主題がハッキリした写真が撮れる。

つまり撮りたいモノにカメラを向ければ、それなりの構図が得られる画角が40mmなのだ。28mmの場合は街中に向ければそれなりの構図が得られるのでスナップ向きと思われているが、撮りたいモノを切り取る力は40mmの方がある。50mmの方がもっとあるのかもしれないが、今度は画角が狭くなるので周囲が取り込めなくなってくる。80mmまでいくとポートレートレンズになってしまう。

さらにGR IIIxには複数のモノクロモードが用意されている。モノトーン、ソフトモノトーン、ハードモノトーン、ハイコントラスト白黒と4種類もある。手前のダイヤルを押して選択画面を出し、簡単に選べる。また、ユーザーモードに登録しておいてもいい。インパクトが強いのはハードモノトーンで赤外線フィルムにRフィルターを付けたような写真になる。空は真っ黒だがモノクロなので違和感はない。ハイコントラスト白黒はKodakのトライXを使って絞り込んだような描写で暗部はつぶれるがメリハリのある写真になる。私が最終的に気に入ったはソフトモノトーンで階調性が高まって、白飛び、黒つぶれがなくなるかわりに眠い感じの写真になるが、後で補正できる。モノトーンは標準のモノクロモードである。

モノクロモードを使うと色に惑わされずに撮りたいモノが見えてくる。また、猥雑だった街もモノクロームになると何故か落ち着いて感じられた。

40mmでPatagoniaの巨大なポスターを撮影。そのサイズ感が案外伝わらなかった
RICOH GR IIIx 1/3200sec、F7.1、ISO1600

70mmにクロップして撮影。画質的にはPC上でトリミングしても同じだが液晶モニターで構図を確認できるのが便利。実際にスナップ撮影でクロップ機能を使うチャンスはなかった
RICOH GR IIIx 1/3200sec、F7.1、ISO1600

抜けのいい青空。暗部の階調性も良好。右のビルが傾いているのは垂直が出ていなかったからだ
RICOH GR IIIx 1/4000sec、F10、ISO1600

マクロモードに切り替えると12cmまで寄れる。切り替えを戻さないと遠景でピントが合わなくなる
RICOH GR IIIx 1/160sec、F3.2、ISO200

ビビッドモードで撮影した花屋さん、黄色と手前の赤の発色が鮮やかだ
RICOH GR IIIx 1/400sec、F5.0、ISO200

スタンダードモードでは落ち着いた色調にもなる
RICOH GR IIIx 1/125sec、F28、ISO100

ADJボタンを押すと液晶画面の右端にイメージコントロールのメニューが表示される

ハイコントラスト白黒で撮影、大崎駅がいつもと違って見えた
RICOH GR IIIx 1/1200sec、F5.6、ISO1600

ハードモノトーンでは赤外線フィルムのような強烈なコントラストが得られる
RICOH GR IIIx 1/1000sec、F5.6、ISO200

ハイコントラスト白黒で撮影、スナックのさびれた雰囲気が強調された
RICOH GR IIIx 1/1250sec、F5.6、ISO200

ここからソフトモノトーンを使用、軟調の印画紙を使ったようなトーンが得られる
RICOH GR IIIx 1/1000sec、F5.6、ISO200

ショーウィンドウの中とガラスに写ったレトロな建物がイメージ通りの割合で撮れた
RICOH GR IIIx 1/60sec、F2.8、ISO200

吉祥寺、仲通りにあるレトロな理髪店、自転車の子供のブレが動きを生んでくれた
RICOH GR IIIx 1/1000sec、F2.8、ISO200

LOVOT CAFEの階段、40mmの画角がちょうどいい、28mmでは引きすぎになる
RICOH GR IIIx 1/125sec、F2.8、ISO250

大崎駅ホームにあったチャーリー・ブラウンのフィギア、忘れ物だろうか
RICOH GR IIIx 1/50sec、F2.8、ISO200

阿佐ヶ谷、パールセンター街、手ブレ補正機能があるので夜のスナップにも強い
RICOH GR IIIx 1/40sec、F2.8、ISO320

写真・文/ゴン川野

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