新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた業界も多い中、冬のボーナス支給日が近づいてきた。ボーナスの受け取りを控える会社員は今年のボーナス支給額についてどのような予想をしているのか。
また、ボーナスの使い方において住宅ローンの「ボーナス払い」を選択されている方の割合や、「ボーナス払い」を選ばない理由とは?
FLIEはは「ボーナスと住宅ローン」について、住宅を購入した経験のある226名を対象に調査した。
ボーナス払い利用者は約3割 「ボーナスと住宅ローン」に関する実態調査
まずは、自身の冬ボーナス支給額についての予想を聞いてみた。
「少ないと思う」が最多、ほぼ同じ得票数で「変わらないと思う」が並んだ。一方で「多いと思う」と回答された方はわずか8%に留まり、今年の冬ボーナスについての厳しい事情が判明した。
続いて住宅ローンの支払いにおいて「ボーナス払い」を設定している方の割合を聞いた。
住宅ローン利用者の中でボーナス払いを選択している方の割合は約3割。その内訳を年代別にみてみると、40代と50代を境にその差が分かれる結果となった。
(左:20-40代・右:50代以上)
ボーナス払いを利用している割合で「20~40代」においては27.7%に留まったものの、「50代以上」では45.1%と半数近い方が利用されていることから、若年層に近づくにつれてボーナス払いから遠ざかっている傾向がみられた。
次に「ボーナス払い」を選ばなかった理由について聞いた。
圧倒的に多かった項目は「支給額が安定するか分からないから」65.4%となり、ボーナスが入らなかった、もしくは減った際のリスクを避ける人が多くいる結果となった。
その他(フリーアンサー)においては以下のような回答項目があった。では、実際にボーナス払いを利用している方は総額の何割程度を支払いに充てているのか。
1位の回答は「2~3割」で37.1%、2位は「1~2割」29.0%となっており、支払いの割合は1~3割以内に抑える方が7割近くで多数派と見受けられる。
次に、コロナの影響により住宅を購入したことについて後悔した方の割合を調査した。
様々な生活環境の変化により住宅を買ったことを後悔した方は11.9%という回答となり、ボーナス支給額の減少を予測する方が多い中でもわずか1割程度に留まった。
最後に「後悔した」と回答された方にその理由を聞いた。
他の項目と差をつけて多かった回答は、およそ半数の方が選んだ1位の「収入の変化により支払い自体が難しい」51.9%、そして2位の「持ち家より賃貸の方が良いと感じた」44.4%だった。
後悔した方自体の割合は多くなかったものの、後悔の理由の内訳としてはやはり収入面と、生活環境が目まぐるしく変化する昨今における賃貸の利便性を上げる方が目立つ形となった。
調査概要
調査方法: インターネット調査
調査対象: 住宅を購入した経験のある方 226名
調査期間: 2021年11月17日~2021年11月23日
構成/ino.