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対面でイベントができるその日まで!オンラインで集い、発信を続ける「ONLINE狭山茶まつり」

2021.11.27

■茂木雅世のお茶でchill out!

【写真提供 埼玉県】

先日、YOUTUBEでONLINE狭山茶まつりの配信イベントが開催された。

日曜日の午後、手もみ茶の話に耳を傾けたり、狭山茶を淹れている様子をじっくり見ていると、新茶を試飲しながら、生産者の方に直接お話を聞いていた頃のことをふと思い出した。

数年前は当たり前にあった風景。しかし、コロナ禍になってからは、毎年開催されてきた新茶まつりなどのイベントが、軒並み規模縮小や中止を余儀なくされてきた。

この「ONLINE狭山茶まつり」は、そんな苦しい中でも、オンラインでつながり、情報発信を続けていける場を創ろうと埼玉県が始めた取り組みのひとつだ。

今年7月に「ONLINE狭山茶まつり」というサイトをオープンし、配信イベントだけでなくこれまでに様々なプロジェクトを立ち上げてきた。

【写真提供 埼玉県】

例えば、見ているだけで「こんなコラボレーションが!?」とワクワクする「新商品開発プロジェクト」。

企業と一緒に、狭山茶の魅力を伝える商品を新たに開発、販売するというもので、飲食店での新メニューや、おみやげなど、狭山茶を使用して商品開発に取り組みたいという事業者を募集し、開発の際には原料である狭山茶(茶葉、パウダー等)を無償で提供するというもの。(※上限1万円・先着100社)

既にこのプロジェクトからは、大手コンビニチェーンや食品会社とのコラボがいくつもうまれており、“狭山茶蒸しパン”や“狭山茶ばばろあ”といった新たな狭山茶の商品が期間限定でコンビニやお店に並んでいる。

【写真提供 埼玉県】

そして、密かな盛り上がりを見せていたのが、狭山茶を使ったレシピを一般から募集する「狭山茶アレンジレシピコンテスト」だ。

約2か月間の期間中に、229作品ものレシピがエントリーされ、配信イベントではその結果発表も行われた。

最優秀賞に輝いたのは、レシピの文章が「狭山茶でお茶を淹れる」という工程から始まるつばささんの考えたレシピ「大葉みそ香る狭山茶葉にぎり 厚焼き卵添え」。

お茶を飲んだ後のお茶殻を細かくし、卵とおにぎりに混ぜ込むという手軽さにも関わらず、ヘルシーで最高にお茶とも合うメニュー。

お茶と一緒に食べる楽しみがあるだけでなく、お茶殻までも有効活用するというアイデアは全国のお茶好きさん達にささりそうだ。

様々なプログラム満載の約90分の配信イベントだったが、中でも私が気になったのが、コーナーの合間、時折流れていた狭山茶のプロモーションビデオだ。

ラップのリズムにのせ、茶畑で摘まれた狭山茶が私達の手元に届くまでを追ったPR用のミュージックビデオや埼玉県茶業青年団制作の狭山茶を美味しく淹れるための方法やポイントを紹介した動画。

どれも、狭山茶をより深く知ることができるだけでなく、サラッとスマホで見られる長さと内容なので、何度もリピートしてしまった。

ちなみに、この配信イベントは、今後もアーカイブとしてYOUTUBEなどで楽しめるのだそう。

ONLINE狭山茶まつりのサイトでは、まさにお祭りのように、狭山茶をつくるお茶農家さんがずらりとまとめられており、各ホームページに飛ぶことが出来る。

古くから「味は狭山でとどめさす」とも唄われてきた狭山茶。この機会に、オンラインのお祭り会場でお気に入りの狭山茶と出会ってみてはいかがだろうか。

ONLINE狭山茶まつり→https://saitama-sayamatea.com/

茂木雅世 もき まさよ

煎茶道 東阿部流師範・ラジオDJ
2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまう活動を開始。現在ではお茶にまつわるモノ・コトの発信、企画を中心にお茶“漬け”の毎日を過ごしている。暮らしの中に取り入れやすいサステナブルアイテムを探求することも好きで自称“アットDIMEのゆるサステナブル部部長”
Instagram:https://www.instagram.com/moki98per/
Twitter:https://twitter.com/ocharock

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