「キングオブコント2021」の決勝戦、トップバッターで登場して大きなインパクトを残した蛙亭。ふたりの奇妙な世界観のトークが、全世界へ向けて配信される。
ニッポン放送『蛙亭のトノサマラジオ』
毎週火曜日の18時に配信。放送時間は30分ほど。2020年9月に『蛙亭のオールナイトニッポンi』としてスタート。2021年10月より現在の番組名となった。番組ホームページですべての放送回を聴くことができる。
リスナー層 10〜40代が中心
蛙亭
何事にも動じないメンタルの化け物
中野周平さん(右)
1990年11月20日生まれ。岡山県出身。キングオブコントで緑色の汁を吐き出した、でおなじみ。特技は絵を描くことで、漫画『カバチタレ』(講談社)の東風孝広先生の下でアシスタント経験を持つ。
たまに毒舌を吐く、コンビの〝頭脳〟
イワクラさん(左)
1990年4月10日生まれ。宮崎県出身。コントのネタづくりを担当。M-1ファイナリスト、オズワルドの伊藤俊介さん、R-1ファイナリストの森本サイダーさんらとシェアハウスで生活している。
──番組がスタートしてから1年ほどたちました。
中野 大阪を拠点に活動していた時は、番組にゲスト出演して、パーソナリティーの方とお話をするということしかやったことがなかったので、ふたりだけで話をするは不安がありました。
イワクラ ネタ以外のことで中野さんとしゃべることは全くなかったので、どうなるんだろう──という心配はありましたが、やってみたらラジオで相手のことを知ることができたので良かったなと。
──コンビのコミュニケーションには役立ったと。
イワクラ ただ、知れば知るほど「キモッ」って思ってしまうんですけど。
中野 まあまあ。そんなことよりね、楽しい話をしましょうよ。この番組の話があった時のエピソードとかさ。
──うれしさとプレッシャー、どちらが大きかったですか?
中野 僕はうれしさですね。Podcastですけど『オールナイトニッポン』の冠があったのは感動ものですね。誰でも知っている番組ですから。両親も喜んでいました。
イワクラ 配信で、過去の放送分もすべて聴けるので、毎回、おもしろいことを話さなければならないというプレッシャーが大きかったです。でも自分たちの番組だし、好きなことを、自分たちがおもしろいものを話そうという考えになってから楽しくなりました。何ていうのか、目の前にどんなキツい言葉をぶつけても動じない〝メンタルの化け物〟のような人間がいると、諦めというか、どうにかなるだろうと思ってしまうというか……。そんなわけで楽しくやってます。
中野 難しいこと考えてないで、素直に楽しんでやりましょうよ。
──イワクラさんの性癖が見え隠れする投稿コーナーが印象的です。
中野 男性が着た服をリネンの袋に入れてスーハーしたいというメールとかね。〝リネン〟ってワードは男同士のエロ話ではなかなか出てこない。
──ゾクッとするものを感じますよ。
イワクラ コンプライアンスとかいろいろうるさい時代だけど、コーナーでガッツリ下ネタを話したいという時もある。でも、下ネタが嫌いな人もいると思うのでバランスよくできたらいいのかなと。
──今後は、どんな番組にしたい?
中野 番組が始まってから今まで、外出を控える時期が続いていたので、どこかへ出かけた話みたいなフレッシュなトークをしたいですね。
イワクラ コントと違って、ラジオでは何をしてもいいかなと思うようになったので、素のままの感じを出していけたらと思います。
●番組プロデューサーが話す〝ここがツボ!〟
イワクラさんの発想力とワードセンス、中野さんのユーティリティプレイヤーぶりが際立つ番組です。泣いて笑って喧嘩してまた笑う、等身大な蛙亭の魅力が詰まっています。それと日本一、腹の音が聴こえる番組なのも魅力かも!?
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取材・文/渡辺雅史