今年もコロナ禍で迎える忘年会シーズン。ワクチンの接種が進み、新規感染者数が激減するなど、昨年の同時期と比べれば状況は落ち着いているが、実際のところ、勤務先で忘年会を行う人はどれくらいいるのだろうか?
株式会社ライボではこのほど、575人の社会人男女を対象に「2021年 忘年会意識調査」を実施した。同調査では現勤務先での忘年会実施率や、コロナ禍前と現在の比較及び忘年会実施の賛否やその理由などを含めた忘年会に対する意識について調べた。詳細は以下の通り。
今年の忘年会実施率とコロナ禍比較
「今年勤務先で忘年会を実施するか」の問いに全体の87.1%が「いいえ」と回答した。2020年の忘年会実施率では92.3%が「実施なし」と回答し、昨対比で横ばいという結果になった。また、新型コロナウイルスの感染拡大直前にあたる2019年の忘年会は「実施なし」34.5%で、コロナ禍前と今では忘年会の実施率が大きく変化していることがわかった。
今年忘年会を開催する方の回数・規模・場所
今年勤務先の忘年会が「実施される」と回答した方への問いでは、32.0%が「勤務先以外では忘年会の実施なし」と回答し、今年の忘年会の実施回数は「1回」が46.0%、10人未満の実施が38.0%と最多回答になった。また、どこで忘年会が開催されるかについては、「飲食店」が最多の50%で、次で「オンライン」が40.0%の回答結果になった。
忘年会実施の賛否と反対派理由
緊急事態宣言と飲食店の時短要請が解除された2021年の忘年会実施についての賛否は、「反対」22.4%、「やや反対」26.8%で、合算すると約半数の49.2%が反対派の回答をした。また「どちらでもない」が20.0%で、「賛成」が8.5%、「やや賛成」22.2%の回答で、賛成派は全体で31.3%だった。
さらに、反対の理由として最も多かったのは、「コロナ感染への恐れ」55.2%で、賛成派の理由で最多回答だったのは「コミュニケーションの活性化」という結果になった。
年代別の反対派率
反対派を年代別で見ていくと、「20代」41.6%、「30代」47.8%、「40代」57.7%、「50代」58.1%で、年代があがると反対派の回答が高まる傾向にある結果になった。(※「反対」「やや反対」を合算した「反対派回答」を各年代の回答者数から割合を集計)
■調査まとめ
社会人男女を対象に実施した「2021年 忘年会意識調査」では、今年における会社の忘年会は「実施なし」が約9割で、昨対比でほぼ横ばいという結果になった。緊急事態宣言も飲食店の時短要請も解除された2021年の年末に、コロナ禍前と同じような活気が戻る可能性は低いと予測できる。その理由として、長引くコロナ禍で変化したライフスタイルや価値観の変化が影響していると考えられる。
また、徐々に日常を取り戻しつつある日本とはいえ、忘年会の実施については反対派が多数となり、「コロナ感染への恐れ」という理由が最多回答という結果から、ポストコロナ・アフターコロナに移行後も価値観やライフスタイルのニューノーマルは定着していくと考えられる。
<調査概要>
調査対象者 :全国 / 男女 / 20〜69歳
調査条件 :1年以内〜10年以上勤務している社会人
20人~1000人以上規模の会社に所属
調査期間 :2021年11月5日~11月9日
サンプル数 :575人
調査方法 :インターネット調査
出典元:株式会社ライボ
https://laibo.jp/
構成/こじへい