職場で要領の悪さを指摘されると、気分が落ち込んでやる気も出なくなるでしょう。要領よくなりたいなら、ポイントを押さえて仕事に取り組むことが重要です。要領がいい人の具体的な特徴や、仕事で要領よくなるためのコツを紹介します。
要領がいいとは?具体的な特徴
『要領がいい』とは、物事のポイントやコツを的確に捉えていることです。要領がいい人とはどのような人なのか、具体的な特徴を紹介します。
目的から逆算して優先順位を付ける
要領がいい人は、自分がやるべきことに優先順位を付けています。目的を達成するためには何から手を付ければよいのか、常に逆算して段取りを立てているのが特徴です。
優先度の高いものから取り組んでいけば、ほとんどの作業を期限までに終わらせられるでしょう。多くの仕事を抱えていても、自分で作業を遅らせてしまうことが少なくなるため、周囲からの評価も高まります。
一方、要領が悪い人は、基本的に指示された順番でしか物事を進められません。時間がかかる作業から取り組んでしまうと、業務が滞り周囲に迷惑をかけてしまいます。
結果に直結することだけに力を注ぐ
無駄な作業を排除して一直線にゴールを目指すことも、要領がいい人の大きな特徴です。結果に直結することのみに尽力し、短時間で効率的に目標を達成します。
求められている仕上がり以上にクオリティーを高める作業は、無駄な作業になりがちです。要領がいい人は、全ての物事において、最低限クリアすればよい目標のレベルを見抜いています。
要領がいい人が結果に付加価値をプラスするのは、目標達成後に時間があるときだけです。結果は常に最低ラインを超えているため、周囲の期待にも応え続けていけます。
仕事で要領よくなるために
自分は要領が悪いと感じている人でも、コツをつかめば要領がいい人になれる可能性があります。仕事で要領よくなるためのポイントを押さえておきましょう。
マルチタスクにしない
複数の仕事を抱えている場合、マルチタスクで作業に取り組む人もいるでしょう。「仕事を早く済ませられる」「仕事ができる人と周囲から思われる」といった考えが、マルチタスクになる人の主な思考です。
しかし、異なる仕事を並行して進めると、脳を切り替える時間が無駄になります。切り替えのたびに脳へ負荷がかかるため、集中力の低下も招きかねません。
マルチタスクは、結果として生産性の低下につながりやすい作業方法です。複数の業務が控えている場合は、一つずつ集中して済ませていきましょう。
PDCAで優先順位を知る
仕事に優先順位を付けられれば、要領よく業務を進められます。優先順位を判断し無駄を省く訓練としては、業務改善方法の一つである『PDCA』の活用が有効です。
PDCAとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)のサイクルを回し、成果を定期的に検証・改善する手法です。効率的な仕事の進め方を身に付けられるため、優先順位の判断や無駄の排除もできるようになります。
仕事で要領よくなるためには、優先順位についての判断力を鍛えるだけでなく、不要な作業をきっぱりと切り捨てられる能力も不可欠です。
完璧を目指さず、結果を出すことを目標にする
要領が悪い人は完璧を目指す傾向があります。求められている結果が80%で構わない状況でも、常に100%の達成率を目指してしまうと、20%は無駄な作業になりかねません。
要領がいい人になりたいなら、不完全だと思ってしまうケースでも、とにかく結果を出すことに力を注ぎましょう。仕上げのレベルが分からない場合は、しっかりと確認する必要があります。
自分一人で仕事が終わらない場合や、独断で結論を出せない場合は、周囲の力を借りることも大切です。要領がいい人は無駄なプライドを持たず、人を頼りながら最低限の結果を出し続けます。
努力しても上手くいかないときには
仕事で要領よくなるために頑張っても上手くいかないなら、まずは自分の努力を認めてあげましょう。
自分の頑張りを認めてあげる
要領がいい人を目指しても周囲の評価が高くならない場合は、自信を失ってしまいがちです。モチベーションが下がると、何もかも上手くいかなくなる恐れがあります。
自信を回復するためには、自分の頑張りを自分で認めることが大切です。周囲からの評価を得られなくても、自分を褒めれば自己肯定感を高めやすくなります。
自分への厳しさを和らげて期待値を下げれば、褒めるポイントも増やせるでしょう。自ら設定した目標をクリアするごとに、自分へのご褒美を用意するのもおすすめです。
過去の自分と比べると成長が分かる
努力しても上手くいかない場合、自分と他人を比べてしまいがちです。要領のよさを評価されている人を見ると、自分を過小評価してしまいやすくなります。
他人との比較で気分が落ち込んだときには、過去の自分と今の自分を比べてみましょう。努力の結果による成長を少しでも実感できれば、やる気が生まれてきます。
自分の現状を見つめる際は、よりポジティブな方向に意識を向けることが重要です。成長していない部分を嘆くのではなく、成長した部分を自分で評価しましょう。
構成/編集部