スキーブーツを選ぶポイントは、「フレックス」と「ラスト幅(足幅)」だ。フレックスとはブーツの硬さを表す値で、数値が高いほど硬いことを示す。今回は、メンズモデルのスキーブーツの中から、おすすめの商品を13種類ピックアップした。目的別に分類して紹介するので、参考にしてほしい。
【目次】
・がっちり固定してスピードアップ! レーシング向けスキーブーツおすすめ4選
・技術の向上をサポート! 基礎スキー向けスキーブーツおすすめ3選
・履き心地良く動きやすいレジャースキー向けスキーブーツおすすめ4選
・動きやすさが重要! フリースキー・バックカントリー向けスキーブーツおすすめ2選
がっちり固定してスピードアップ! レーシング向けスキーブーツおすすめ4選
レーシング向けのブーツはフレックスが硬く、幅は非常に細く設計されている。これは、硬いブーツでスキーヤーの足をしっかり固定することで、細かな足の動きをスキー板に伝達するためだ。目安として、フレックスは120~150、ラスト幅は93~98mmを選びたい。まずは、レーシング向けスキーブーツのおすすめを4つ紹介していこう。
高い運動性とフィット性!「ATOMIC REDSTER STI 130」
REDSTERシリーズの中でもラスト幅93mm のREDSTER STIは、運動性とフィット性が高いのが特徴。足首が動きやすい形状なので、ジュニアレーサーや女性レーサー、基礎スキーエキスパート向けだ。ラストやヒンジ位置は、日本人の骨格に合わせて作られている。
出典 公式サイト|高い運動性とフィット性!「ATOMIC REDSTER STI 130」
パワー伝達性能バツグン!「HEAD RAPTOR WCR 140S RACE BOOT」
独自のテクノロジー「LIQUID FIT(リキッドフィット))採用で、フィット性能とパワー伝達性能に優れている。ラスト幅は96mm。トウボックス(つま先部分)が長く、中で足指を動かしやすくて快適さに優れている。
出典 公式サイト|パワー伝達性能バツグン!「HEAD RAPTOR WCR 140S RACE BOOT」
ショートカフで動きやすい「LANGE RS 100 SC WIDE」
ラスト幅100mm、フレックス100の中級~上級者向けスキーブーツ。日本人に合わせたSC(ショートカフ)設計で脛が動かしやすい。また、硬さの異なるプラスチック樹脂を同時に注入したデュアルコア構造(サンドウィッチ構造)で、軽量化とパワー伝達の向上を実現している。
日本人向けに細部までこだわった「REXXAM R-EVO 120S」
国産ブランドREXXAMのエキスパート(上級基礎)モデル。日本人の骨格に合わせ、ラスト幅だけでなく甲の高さや踵の収まりなど細かい部分にまでこだわって作られた。ポリウレタンベースのハイブリッド樹脂を採用し、低温特性、柔軟性、反発性に優れている。
出典 公式サイト|日本人向けに細部までこだわった「REXXAM R-EVO 120S」
技術の向上をサポート! 基礎スキー向けスキーブーツおすすめ3選
基礎スキーとは、スキー検定の受験を目的とするような技術志向のスキーを指す。フレックスは100~130とレーシング向けモデルより柔らかく、ラスト幅も少し広めの98~100mm程度が適している。ここでは、スキーヤーが動きやすい基礎スキー向けのブーツの中から、おすすめのものを3つピックアップした。
軽量&高性能!「ATOMIC HAWX PRIME 100」
ブーツ背面、ヒンジ周り、ソールなどを補強することでパワー伝達性を高める画期的なブーツ構造「PROLITE(プロライト)」を採用。インナーブーツには薄くて軽く、暖かい3Mシンサレート高機能中綿素材を採用し、保温性と通気性を高めている。ラスト幅は100mm、フレックス100。片足重量は1810g(26.0cm)。
出典 公式サイト|軽量&高性能!「ATOMIC HAWX PRIME 100」
疲れにくく快適な「ROSSIGNOL SUPER VIRAGE 105 SC」
軽量性とパワー伝達性に優れる構造のスキーブーツ。100mmのゆったりとしたラスト幅で、長時間履いても疲れにくい。日本人の足になじみやすい、短めのカフでふくらはぎを圧迫せずに快適な履き心地を実現した。フレックス105で基礎スキーからフリースタイルまで対応できる。
快適性と高性能を実現!「NORDICA SPEEDMACHINE 100」
無駄のないシンプルなブーツ設計で、足にぴったりフィットする。天然コルクコンパウンドと3Dラミネートを組み合わせて作られたライナーは、快適さと高性能を同時に実現している。また、プリマロフト採用で防水性と保温性も高い。ラスト幅100mm、フレックス100。
出典 公式サイト|快適性と高性能を実現!「NORDICA SPEEDMACHINE 100」
履き心地良く動きやすいレジャースキー向けスキーブーツおすすめ4選
レジャーを楽しむための一般的なスキーブーツは、柔らかめで幅広のものがおすすめ。フレックス70~100程度が適しているが、なかにはフレックス表記のないものもある。ラスト幅は102~106mmを目安に選ぼう。ここからは、レジャースキー向けスキーブーツのおすすめを4つ紹介する。
フィット感に優れた「SALOMON X ACCESS 70 WIDE」
快適性を追求したレジャー向けスキーブーツ。フィット感を調節できるフレックスライナーを採用。また、2つの素材を使った構造が特徴のTwin Frame 設計で、パワー伝達と正確性を実現する。ラスト幅104mm、フレックス70。
出典 公式サイト|フィット感に優れた「SALOMON X ACCESS 70 WIDE」
柔らかく暖かい「ROSSIGNOL EVO 70」
足入れ部に柔軟な素材を採用し、足首が快適で暖かい。ラスト幅は104mmとゆったりしていて、フレックスは70と柔らかめ。初心者や足幅が広い人に適している。新設計の3バックルは、着脱もしやすい。
初めてのスキーブーツに!「Held KRONOS-55」
スキー以外の場面で立ったり、歩いたりが楽にできる、初心者向けモデル。片足重量は超軽量の1420g(24.5cm)。ラスト幅は105mmでフレックスは55と柔らかい。足入れ簡単シェル採用で脱ぎ履きも楽。1万円台で購入できるので、初めての人でも気軽にスキーを始められる。
出典 公式サイト|初めてのスキーブーツに!「Held KRONOS-55」
安心の衝撃吸収設計!「Bighorn Ski Boots BH-W08」
全高が低く、トリッキーな滑りにも対応する。脱ぎ履きしやすい上に、独自の「ワイドラチェットバックル」で脛全体を簡単に固定。低反発素材のプロテクターにより、つま先と踵部分をしっかりガードして衝撃を吸収する。
出典 公式サイト|安心の衝撃吸収設計!「Bighorn Ski Boots BH-W08」
動きやすさが重要! フリースキー・バックカントリー向けスキーブーツおすすめ2選
フリースキーでは、動きやすさを重視したい。素材が柔らかめで、幅も広めのものを選ぼう。フレックスは70~110程度で、ラスト幅も99~102mmと幅広のモデルが良い。また、自然の雪山を滑るバックカントリー向けには「ウォークモード」がついていると便利だ。最後に、フリースキーやバックカントリー向けのスキーブーツの中からおすすめのものを2つ紹介する。
スキーヤーに合わせて細かく調整できる「DALBELLO IL MORO」
優れた衝撃吸収材や、側面ではなく上部についている第一バックルなどが、ジャンプによる着地時の足への負担を緩和する。そのほか、ブーツ前方への屈曲など、細かい調整もスキーヤーに合わせて調整できる。
出典 公式サイト|スキーヤーに合わせて細かく調整できる「DALBELLO IL MORO」
ウォークモード付きで歩きやすい「K2 MINDBENDER 100」
ブーツの前傾角度を大きくすることで歩きやすくなるウォークモード機能付き。熱成形できるHeat-moldable Powerlite シェルで、自分の足に合わせられる。メンズモデルのフレックスは130、120、100の3種類。
出典 公式サイト|ウォークモード付きで歩きやすい「K2 MINDBENDER 100」
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文/ねこリセット