声だけでその世界へ招き入れ、笑いや情報を届けるラジオと音声コンテンツ。コロナ禍となって、さらにその価値が再発見されている。そこで総力を挙げて大物パーソナリティーから番組ディレクター、生粋のラジオ好きたちに直撃! また、Podcastをはじめとする様々な音声メディアも徹底取材した。今聴くべき、音声コンテンツがここに詰まっている!
DIMEにて連載を担当する小山薫堂と宇賀なつみ。そんなふたりがパーソナリティーを務める『日本郵便 SUNDAY’S POST』で語るラジオの魅力とは?テレビとラジオの世界を知っているからこそ見えてくる音声の価値があった!
TOKYO FM/JFN『日本郵便 SUNDAY’S POST』
毎週日曜日15:00〜15:50
放送作家・小山薫堂と、フリーアナウンサー・宇賀なつみが、毎週日曜日に開く音の郵便局。そこへ届く様々な手紙の物語を電波に乗せる。最近では『YOASOBI』が番組とコラボし楽曲制作も行なった。
[リスナー層]20〜40代が中心
「ラジオは〝油断のメディア〟です」
放送作家・パーソナリティー 小山薫堂さん
「ラジオには生活に寄り添う〝やさしさ〟があるんです」
フリーアナウンサー・パーソナリティー 宇賀なつみさん
──DIMEではおなじみのおふたりですが、ラジオは好きですか?
薫堂 大好きですよ。宇賀さんも大好きですよね。
宇賀 はい。私は小学生の頃から家族でクルマで出かける時、ラジオがかかっていて、その頃から大好きですね。会話とかを邪魔しないんですよね。それは大人になってからも一緒で、例えば家事しながらでも聞けるし、通勤途中や在宅勤務中でも聞ける。テレビだと視界も全て奪われるけど、音声ならほどよく情報が得られて〝やさしさ〟があるんです。支配しないというか、生活に寄り添ってくれるというか。それがよりコロナ禍で際立っていたように思います。
薫堂 僕はテレビとラジオの制作、両方に携わってきましたが、テレビには窮屈さを感じたんですよね。それは、演者が「どう見られてるか」っていうことを常に意識してしまうから。けど、ラジオは〝油断のメディア〟で、演者が目を意識していないんです。だから聴いている人は親近感を覚えたり、距離感の近さを感じるんだと思います。それに多くの人が気づき始めていますよね。
──コロナ禍で見直されたということですね。
薫堂 はい。あと、多くのメディアはマスに向けて発信されているのに対して、ラジオは聴いていて、1対1で自分に語りかけてくれるような感覚がするじゃないですか。それって聴いている人の数もあるんだろうけど、テレビだったら熱量100のものが、1万人に伝わったら薄まってしまうものも、ラジオなら1人当たり1以上の熱量で届いているんだと思います。だから、より深くその人のファンになったり応援したりする。そうやって好きになった番組を知人におすすめして広がっていくのが音声メディアの特性なんじゃないかな。
──声だから届く熱量ですね。
薫堂 そうですね。あ、逆に質問いいですか? DIMEでも音声メディア、それこそ『ラジオ DIME』とかやらないんですか? 連載陣のお話などとてもおもしろそうです。
──確かに! ではやることになったら、初回はおふたりにご登場をお願いします(笑)。
取材・文/編集部
※番組紹介の人物写真およびロゴなどの一部画像はTBSラジオをはじめ各社提供のもの。
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