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スマートフォンで楽しめる動画コンテンツやアプリゲームが豊富になっていることもあり、スマートフォンは6.5インチを超える大型ディスプレイを搭載したモデルが多くなってきています。
大画面で映画やゲームを楽しむのはもちろん良いのですが、片手で扱える軽量でコンパクトなモデルの操作性も捨てがたいところ。iPhoneユーザーにとっては、iPhone 12、iPhone 13シリーズで登場したminiシリーズが有用な選択肢でしたが、そろそろ機種変更を検討するタイミングかもしれません。
執筆時点で最新モデルとなるiPhone 16シリーズでは、3世代連続で、大画面モデルのPlusが採用されており、miniユーザーは機種変更に悩んでいるかもしれません。
本記事では、iPhone 13 miniとiPhone 16、現在も販売されているiPhone SE(第3世代)のサイズや性能を比較していくので、機種変更の参考にしてみてください。
「iPhone 13 mini」「iPhone 16」、「iPhone SE(第3世代)」を比較
では、iPhone 13 miniとiPhone 16、iPhone SE(第3世代)のサイズやスペックを比較していきましょう。
サイズと質量の違いは? ケースをつけた際のサイズ感も注意
まずはコンパクトスマートフォンにとって大切なサイズと質量を見比べていきます。
iPhone 13 miniは本体サイズが高さ131.5mm×幅64.2mm×厚さ7.65mm、質量140g。iPhone 16は高さ147.6mm×幅71.6mm×厚さ7.80mmで、質量170g。iPhone SE(第3世代)は高さ138.4mm×幅67.3mm×厚さ7.3mm、質量144gとなっています。
iPhone 16
厚さを除き、iPhone 13 miniよりiPhone SE(第3世代)のほうが若干大きく重い設計になっています。とはいえ、サイズの違いは数ミリ、質量も4g程度しか違いがないので、そこまで違いは感じないかもしれません。
一方、iPhone 13 miniとiPhone 16には、高さ16mm、幅7.4mmの違いがあります。スマホのサイズとしてはかなり大きな違いなので、使用感は大きく異なると考えられます。
ただし、本体の形状には大きな違いがあります。iPhone 13 miniは側面が角ばったスクエア型のボディを採用しているのに対し、iPhone SE(第3世代)は側面から背面にかけて丸みを帯びたデザインになっているため、握った感触は別物でしょう。iPhone 16も、iPhone 13 miniと比べると、若干ラウンドしたデザインになっています。
注意して欲しいのは、ケースをつけた際のサイズ。多くの人はiPhoneにケースを着用するでしょうが、当然本体サイズにプラスしたサイズ感になるので、数字よりも大きく感じることは、念頭に置いておきましょう。
画面のインチ数の違いは?
本体サイズはiPhone 13 miniよりもiPhone SE(第3世代)のほうが若干大きいと紹介しましたが、実はディスプレイサイズはiPhone 13 miniが5.4インチなのに対し、iPhone SE(第3世代)が4.7インチと逆転しています。
これはiPhone 13 miniがノッチを採用した「Super Retina XDRディスプレイ」を採用しているのに対し、iPhone SE(第3世代)は前面にホームボタンを採用した「Retina HDディスプレイ」を採用しているため。そのため、生体認証はiPhone 13 miniがFace IDを使った顔認証なのに対し、iPhone SE(第2世代)はTouch IDを使った指紋認証に対応しています。
ディスプレイ解像度はiPhone 13 miniが2340×1080、iPhone SE(第2世代)が1334×750で大きく違います。また、iPhone 13 miniが有機ELディスプレイなのに対して、iPhone SE(第2世代)は液晶ディスプレイとなっているので、表示コンテンツの精細さなどには違いが出ると考えられます。
一方、iPhone 16は6.1インチのSuper Retina XDRディスプレイを採用。解像度は2556×1179となります。ディスプレイ上部にあるのは、ノッチではなく、Dynamic Islandが搭載されており、進行中のアクティビティなどが確認できるようになっています。生体認証は、iPhone 13 miniと同様にFace IDが利用できます。
2眼カメラ搭載の「iPhone 13 mini」「iPhone 16」とシンプルな「iPhone SE(第3世代)」
カメラ性能を見ても、iPhone 13 miniとiPhone SE(第3世代)、iPhone 16には大きな違いがあります。
iPhone 13 miniに搭載されているカメラは、「デュアル12MPカメラシステム」というもので、広角:f/1.6絞り値・超広角:f/2.4絞り値と120度視野角の2眼構成。iPhone SE(第3世代)のカメラは12MPでf/1.8絞り値となっています。
iPhone 16のカメラは、iPhone 13 miniと同様に2眼構成ですが、48MP Fusionというもので、26mm f/1.6のメインカメラ、12MP、13mm f/2.2の超広角カメラを搭載。メインカメラでは、光学相当の2倍ズーム、超広角カメラでは、マクロ撮影にも対応します。
いずれもサッときれいな写真が撮影できる優秀なカメラではありますが、SEシリーズを除き、基本的には世代を追うごとにカメラ性能は進化しています。特にiPhone 16には、カメラ機能に特化した「カメラコントロール」も搭載されているので、より写真や動画の撮影を楽しみたいという人は、機種変更を検討してもいいでしょう。
CPUの性能は同じ?
搭載CPUは、iPhone 13 miniとiPhone SE(第3世代)に、共通のA15 Bionicが搭載されています。搭載メモリが非公表なので、一概に同じとはいえないものの、処理性能に大きな差がないと考えられます。
一方、iPhone 16に搭載されているのは、A18 Bionic。A15 Bionicから3世代分進化しており、GPUコア数に違いがあります。もちろん、各コアの性能も向上しているため、処理性能には大きく違いがあると考えられます。
現在使っているiPhoneの性能が心許なくなってきた場合は、新機種への買い替えのタイミングかもしれません。
iPhone 13 miniは販売終了。 iPhone 16とiPhone SE(第3世代)のストレージと価格は?
執筆時点で、iPhone 13 miniはApple Storeでの取り扱いが終了しています。これから機種変更をする場合は、中古端末等を購入する以外は、iPhone 16やiPhone SE(第3世代)を購入することになるでしょう。
iPhone 16は、128GB、256GB、512GBの3モデル展開で、それぞれ販売価格は12万4800円、13万9800円、16万9800円となります。
iPhone SE(第3世代)は、64GB、128GB、256GBの3モデル展開で、それぞれ6万2800円、6万9800円、8万4800円です。
同じ128GBで比較すると、価格差は6万円弱となります。ディスプレイやカメラ、処理性能は順当に進化しているので、価格とのバランスを鑑みて、機種変更する端末を検討してみてください。
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※データは2024年9月下旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦