「EF EPI英語能力指数」世界ランキング
国際教育のリーディングカンパニー、イー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF)は、世界112か国・地域の約200万人の英語試験ビッグデータを活用した英語能力のベンチマーク 『EF EPI英語能力指数』 最新ランキングを公開した。
EF EPI英語能力指数は、EFがオンラインで無料公開している英語力測定テスト「EFSET」(エフセット)の前年受験データを元に、非英語圏の国・地域における英語能力を、経年的に計測・追跡するベンチマークとして2011年より毎年秋に発表しているもの。
EPI指数の国別ランキング、CEFR(セファール)に準拠した5段階の英語能力レベルのほか、「人材競争力指数」「人的資本指数」などの外部指標と英語能力指数の相関関係を考察した分析レポートから構成されている。
2021年版のランキングでは、日本は前年度より大きく順位を下げ、112か国・地域中78位。調査開始から初めて、全参加国・地域の下位3分の1のグループに位置する結果となった。
EF EPI 英語能力指数<2021年版>の主なポイントは以下の通り。
1. 日本のランキングは大きく順位を下げ112か国中78位に
参加国の増加に伴い日本の相対的順位が下落する傾向がより顕著に。2011年の調査開始以来初めて、日本の順位が全参加国・地域中、下位1/3のグループに位置する結果となった。
2. 業界間、職位間の英語能力の差は縮まる一方、職種間の差が顕著に
業種間の差は2012年以降縮小傾向に。一方職種間では、上位グループ(マーケティング、法務、経営戦略等)と下位グループ(事務職等)の大きな変動はなく、職種間の差が固定化しつつある傾向が見て取れた。
3. 調査参加国は過去最多の112か国・地域へ拡大
今回、コンゴ民主共和国、ガーナ、ハイチ、マダガスカル、モルドバ、モザンビーク、ソマリア、南スーダン、タンザニアを含む9か国が初めて調査対象に加えられ、調査規模は過去最多の112か国・地域へと拡大した。
EF EPI英語能力指数2021年版の公開にあたって、EFジャパンのリーナス・ジョンソン氏は「様々な国や地域で国際的な往来再開に向けた動きが加速しています。ビジネスシーンではオンライン上の異文化間コミュニケーションの継続が予想されますが、往来再開に伴って人的交流や直接的な対話の機会は劇的に増えていくでしょう。世界共通言語としての英語の重要性は今後もますます高まっていくことが予想されますので、本レポートを学習者の英語運用能力向上に向けた施策のヒントにしていただきたい」とコメントしている。
関連情報:http://www.efjapan.co.jp/epi/
構成/DIME編集部