韓ビニ
巷ではドラマ『愛の不時着』やBTSなどに代表される、第4次韓流ブームが巻き起こっている。そんな中、韓国から直輸入した食料品や雑貨を扱う、韓国商品のコンビニ『韓ビニ』が話題だ。
昨年12月、埼玉県川口市にオープンするや、瞬く間に韓国好きの間で噂が広まった。韓国旅行に行けないうっぷんを晴らすようにSNSで発信され、買い物動画も作られた。今年7月には春日部店がオープン。川口店の約3倍の広さを確保した店内には約1400種の商品が並ぶ。ここにしかない商品もあり、平日でもひっきりなしに客が訪れる繁盛店となっている。
「これまでも韓国の食材を扱うお店はありましたが、そのほとんどはターゲットが韓国人で、日本人には入りにくかった。そこで日本人でも入りやすいお店を目指しました」(店長・内山命俊さん)
そのため、客の7割は日本人。いわゆるコリアンタウンではなく、郊外に店舗が多いのも特徴だ。
「駅前や都心など繁華街を外すことで土地が安く、駐車場も確保しやすいのでしょう」(内山さん)
これから発展しそうな町を選ぶことも重要だという。年内には直営店を開店予定で、フランチャイズを含め全国展開を目指す。
専門店ではなく、気軽に入れるコンビニという、これまでにないコンセプトが受けている『韓ビニ』。コロナ禍で高まる韓国旅行への欲望を追い風に、ますます人気が高まりそう。
入り口には大看板があり、店内もよく見えて入りやすい。「現社長や仕入れをサポートしてくれる韓国留学時代の先輩など、人とのつながりが財産です」(内山店長)
左から韓国で一番人気の高麗人参エキス『山養山参』(10本セット、3000円)、新商品のカップ麺『牛肉湯』(176円)、『ヤンニョムチキンソース』(540円)。
取材・文/内野智子
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2021年9月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。