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「iPhone 13 Pro」「Galaxy S21 Ultra 5G」「LEITZ PHONE 1」最強のカメラスマホはどれ?

2021.11.14

スマートフォンのカメラ性能は年々向上しており、1億万画素越えのモデルや、1インチセンサーを搭載したモデルなど、ユニークな製品が続々と登場しています。その分、価格は10万円を優に超えることも当たり前になりつつあるので、「気になるけど買わない」という人は多くいるのではないでしょうか。

そこで今回は、カメラ機能に特化したモデルとして、2021年春発売の「Galaxy S21 Ultra 5G」(以下Galaxy)、夏発売の「LEITZ PHONE 1」(以下ライツフォン)、秋発売の「iPhone 13 Pro」(以下iPhone)にて、風景画から人物画まで、スマートフォンカメラの進化をじっくりと味わっていきたいと思います。

なお、今回参考画像としてアップする写真は、すべて掲載用にリサイズした以外の編集は加えておらず、それぞれの端末で撮影したままの状態になっています。

AIの力で鮮やかな写真に仕上げる「iPhone 13 Pro」「Galaxy S21 Ultra 5G」

まずは町並みや風景画といったシーンでの撮影。一定の位置に立ち止まって、しっかりと風景全体を写すように撮影していきます。

iPhone

Galaxy

ライツフォン

上図は橋の上から川を写したシーン。川の上には道路が走っているため、実際は影になっている場所なのですが、左右から差し込む太陽光をしっかり取り込むことで、3機種とも比較的明るい写真に収められている印象です。

3モデルで比較して見ると、iPhoneで撮影した写真が最も川の色味を鮮やかに加工していることがわかります。Galaxyも同様に、実際に目で見た色味よりも鮮やかな仕上がりですが、iPhoneほどではありません。ライツフォンはどちらかというと実際の色味に近いのですが、拡大して確認するとわかるように、細かいディテールを精細に写せています。

iPhone

Galaxy

ライツフォン

快晴の海や空を写すと上記した特徴はより顕著に現れました。ライツフォンの写真は目で見た景色にかなり近いのですが、全体的に色味が暗いのに対し、Galaxyでは鮮やかな青に、iPhoneではより明るく深みのある青に仕上げられています。

どの仕上がりがいいのか、というと好みの問題になるので明言できませんが、iPhone・Galaxy・ライツフォンの順で色味の加工が強いといえるでしょう。

食べ物の写真は一長一短? フォーカスの合わせ方に注目!

続いて食べ物の写真を撮影したシーンです。もしかしたら、最も使用頻度が高いシーンかもしれませんね。

iPhone

iPhoneで撮影したチャーハンの写真。店内の照明が暖色系だったこともあり、若干黄色味が強くなってしまっていますが、お米の艶感などはしっかりと収められています。

Galaxy

Galaxyでの撮影は、iPhoneと比較すると白っぽい仕上がりになりました。ピントもバッチリあっており、ツブ感も程よく表現できている印象です。

ライツフォン

ライツフォンの場合、照明の影響をもろに受けて暖色系の仕上がりになりました。また、フォーカスの当て方に若干クセがあるので、しっかりとカメラを構えて写真を撮らないと、ぼやけた写真になってしまいます。スマートフォンというよりはデジカメ・一眼レフカメラに近い扱い方になるでしょう。

iPhone

ビールの写真を撮影してみると、iPhoneでは泡のつぶつぶ感が鮮明に収められており、泡の表面も細かいディテールまできれいに写せました。

Galaxy

Galaxyでも、泡のつぶ感は比較的精細に収められている印象です。また、iPhoneよりも若干白味が強くなるようで、液体部分も明るい色になっています。少し暗い場所での撮影でしたが、光をしっかり取り込んで明るく仕上げれられるのはGalaxyの強みでしょう。

ライツフォン

ライツフォンはやはり色味の加工が少ないため、暗所ではそのまま暗い写真になるようです。また、フォーカスを合わせるのも難しく、上の写真ではグラスの縁にピントが合っているので、ビール自体は若干ぼやけてしまいまいした。うまく扱えればかなりきれいな写真が撮れる分、カメラに詳しい人向けともいえるかもしれません。

被写体の認識速度と背景のぼかし方に注目!

続いて人物撮影で比較していきましょう。各端末、ポートレートモードを使用して、被写体の認識の仕方や背景のぼけ感を見比べていきます。

iPhone

iPhoneのポートレート撮影は、被写体をパキっと認識し、背景を強めにぼかす印象。被写体の認識スピードは“さすがiPhone”といったところでした。また、髪の毛のサラサラ感や躍動感もしっかりと収められていますが、きれいに収まりすぎていて若干違和感があるかもしれません。

Galaxy

GalaxyもiPhoneと同様に、被写体をしっかりと認識して背景を全体的にぼかす仕様ですが、ぼけ感はiPhoneほど強くなく、ナチュラルな印象です。フォーカス速度も優秀で、簡単にポートレート撮影が行えます。

ライツフォン

ライツフォンでのポートレート撮影。背景のぼけ具合はGalaxyに近い印象で、被写体をしっかり捉えられれば自然なぼけ感に仕上げることができます。シャッタースピードが他2機種と比べて若干遅いので、動き回る子どもを収める際には失敗することもありますが、これはご愛敬といったところでしょうか。色味の加工が優しく、被写体の細かな部分まで撮影できるので、本格的なカメラで撮影したかのような仕上がりを楽しめます。

iPhone

Galaxy

ライツフォン

室内でのポートレート撮影は上図の通り。iPhoneが最も色味の加工が強く、光を受けて温かみのある表現になっています。Galaxy/ライツフォンでは自然に背景をぼかしながら、被写体をくっきりと収められました。いずれも精細な写真になっているので、好みで選ぶのが良いでしょう。

ちなみに被写体の彼はこの日3歳の誕生日。プレゼントがうれしすぎて変な顔をしています。

スペックの違いが大きく出る超広角/ズーム撮影

超広角撮影、およびズーム撮影は画角やズーム率が搭載されるレンズによって変わるので、それぞれ違いがはっきり表れます。

iPhone(超広角)

Galaxy(超広角) すみません指入っちゃいました……。

ライツフォン(超広角)

3モデルの超広角撮影。iPhone/Galaxyの画角はほぼ同じ程度で、ライツフォンのみ若干狭い印象。というのも、ライツフォンは1インチセンサー搭載カメラのシングルレンズという構成なので、超広角レンズ搭載の2モデルと比べるのは少し酷かもしれません。

上図はすべて窓ガラス越しに撮影しているのですが、iPhoneが最も“ガラスを写している”という仕上がりなりました。あいにくの曇り空のなか、色味の補正で明るい写真に仕上げているのはさすがですね。

Galaxyでの超広角撮影では指が映り込んでいますが、これはレンズの配置が関係しています。Galaxy S21 Ultra 5Gはカメラユニットが大きく、端末を横に持った場合に指にかかりやすい位置に超広角レンズが配置されています。もちろん持ち方が悪いのかもしれませんが、200gを超える重いスマートフォンでもあるので、“横に持った場合のホールド感”も重要なポイント。今後撮影の際には指が入らないように気を付けます……。

iPhone(15倍ズーム)

Galaxy(100倍ズーム)

ライツフォン(6倍ズーム)

それぞれの端末で最大倍率までズームして撮影したのが上図。Galaxyの100倍ズームは圧倒的な倍率ではありますが、どうしても画質は落ちてしまいます。また、100倍ズームが必要なシーンもあまり思いつかないので、“ここまでできる”ことをアピールするための機能ともいえるでしょう。

iPhone/ライツフォンの15倍/6倍撮影はそれぞれ被写体の輪郭をしっかりと押さえられており、実用的な印象です。特にiPhoneはズーム撮影においても色味の補正がしっかりとかかっており、看板の色や空の青味が明るく表現されています。

甲乙つけがたいナイトモード

最後はナイトモード(夜景モード)での撮影を見比べていきましょう。

iPhone

Galaxy

ライツフォン

光の取り込み具合を比較してみると、iPhoneが最も明るい写真に仕上げられていることがわかります。駅の看板の文字が白飛びするほどで、右に写っている街灯の光の影響を受け、空が右に行くにつれて明るくなっています。

ライツフォンでもしっかりと光を取り込めていますが、2モデルほど極端でないため空はかなり暗く写りました。とはいえ照明のある位置はしっかりと明るく納められているので、味わいのあるコントラストが表現できています。

Galaxyは他2端末の中間程度の明るさに仕上がりましたが、光が当たっている文字が最も視認しやすい仕上がりになっています。AIの力を使って、明るくする場所とそうでない場所をしっかりすみ分けている印象です。

それぞれのカメラが独自の“クセ”を持って進化し続けるスマートフォンカメラの世界!

2021年に発売された、カメラ機能に定評のある3つのスマートフォン「iPhone 13 Pro」「Galaxy S21 Ultra 5G」「LEITZ PHONE 1」で写真の仕上がりを比較してみました。

全体的に、iPhoneとGalaxyはAIの力を使って色味を鮮やかに仕上げるのに対し、LEITZ PHONE 1はリアルに近い色味を精細に収めるといった、コンセプトの違いが如実に表れています。

iPhoneとGalaxyは、いずれも「ポケットから取り出してサッときれいな写真が撮れる」、スマートフォンらしいカメラに仕上がっており、各撮影モードを見ても優秀。ポートレート撮影でのぼけ感や、ズーム倍率、ナイトモードでの光の取り込み方の違いで好みが分かれるといった印象でしょう。

ライツフォンは、どちらかというとデジカメや一眼レフカメラに近く、画角や被写体をしっかりと決め、定位置で撮影することで本来の力を発揮するスマートフォンです。筆者はカメラ初心者なので完全に使いこなせてはいないのですが、カメラに造詣が深いユーザーにはおすすめです。

今回はiPhone 13 Pro/Galaxy S21 Ultra 5G/LEITZ PHONE 1の3モデルで比較していきましたが、例えばソニーは、可変式絞りを採用した「Xperia Pro-I」を発表済み。AIの力をフル活用し色味をきれいに表現しながら、撮影後には映り込んでしまった人物を簡単に加工修正できる「Google Pixel 6/6 Pro」といった製品も登場しています。

多くのスマートフォンで、“簡単にきれいな写真が撮れる”のはもはや当たり前になりつつあり、各メーカーはそれぞれ独自の機能/性能を搭載する時代に入っています。スマートフォンのカメラがどうユーザーをワクワクさせてくれるのか、今後も期待していきましょう。

取材・文/佐藤文彦

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